二の腕やお腹、太ももなどのお肉を取りたくて痩身エステを選択したものの、高いお金を払っても痩せないという方がたくさんいらっしゃいます。ただ一方で、痩身エステで痩せたという人が一定数いるのも事実です。全く痩せた人がいないのなら、痩身エステが存在し続けられる訳はありませんものね。では、痩身エステで痩せられる人と痩せられない人の違いはなんなのでしょうか。

痩身エステで痩せられなかったという人は、エステの施術に関して勘違いをしている可能性があります。大きく分けると3つに分類されるのですが、まずはその点について説明していきます。

もともとセルライトというのは医学的用語ではなく、ヨーロッパのエステ界で用いられるようになった言葉です。何のことかというとただの皮下脂肪です。痩身エステではこのセルライトを静脈に押し流して排出するなどと説明されたりしますが、そのようなことはあり得ません。

セルライトは要するに脂肪ですから、血管に脂肪を流してしまったら詰まってしまい、大変なことになります。ただ、心配しなくてももんだりつねったりしたくらいで皮下脂肪が静脈に流れるようなことはありません。

痩身エステによるオイルマッサージなどで、脂肪燃焼効率を上げて痩せやすい体質にすると説明されることがあると思いますが、マッサージをしたり揉みほぐしたりすることで脂肪燃焼効率が上がるかというと、全く効果がないとは言いませんが、とても時間がかかると思います。

というのは、風が吹けば桶屋が儲かる的な理屈で、「マッサージをすることによって筋肉の緊張が緩む→血管が拡張して血行が良くなる→血行が良くなれば全身の栄養状態が良くなる→栄養状態が改善すれば体の回復力がアップする→新陳代謝が促進される」といった具合で、確かに効果がない訳ではありません。

ただ、マッサージをしたりセルライトをもみしだくことが直接、脂肪燃焼効率を上げることはありません。脂肪燃焼効率を上げるには運動や筋力アップが絶対に必要となります。

エステというとマシンで脂肪吸引を行ってくれるようなイメージがあるかもしれませんが、海外ならいざ知らず、日本では脂肪吸引は医師免許を持っていない人間が行うことは出来ません。エステのマシンもマッサージの一環でしかないということです。

そのため、本当に脂肪を除去したいのであれば美容外科で施術を受ける必要があります。美容外科で脂肪吸引するのもやはり高額ではありますが。

それでは、痩身エステで痩せられる人と痩せられない人の違いはどのようなことが考えられるのでしょうか。実際にエステで痩せたという人のお話から、その辺を探ってみたいと思います。

痩身エステで痩せられたという人は、エステティシャンのアドバイスに従って、食生活の見直しを行っていたりします。せっかくエステでむくみがとれ、一時的にサイズダウンしたのですから、それを維持しようという意識の高い人が、エステ以外でも生活改善をしたということです。

エステティシャンの技量もさまざまですが、エステにはリラクゼーション効果や疲労回復効果があります。体が軽くなったから運動でもするか、と一念発起された方など、体重減につながったケースがあるということです。

以上、痩身エステで痩せられる人と痩せられない人の違いについて見てきましたが、結論から言えば痩身エステにただ通っているだけでは、ダイエット効果は低いと言えそうです。せっかく高いお金を払っているのだからという意識が高い系の人がダイエットに成功しているようですね。

ダイエットに対するモチベーションを維持するための手段として、エステサロンにも一定の役割があると言えます。良いエステティシャンと巡りあえるといいですね。