三重県に住むユーチューバーの男がチェーンソーのスイッチを入れながらヤマト運輸の配達員を恫喝している動画を配信し、ネット上を大炎上させました。
男は既に問題となった動画を削除しているようですが、ネット上では既に“チェーンソー恫喝男”として男の名前や顔写真が拡散され、勤務先や家族構成、住所まで出回っているようでした。

ユーチューバーの男がチェーンソーでの恫喝動画を配信したのはつい最近の事。
ある日その男はヤマト運輸に荷物の配達を依頼していたのですが、配達員に連絡していたにも関わらず荷物が自分の元に届かず、営業所に連絡がつかなかったことに激怒して動画配信を行いました。

これだけならばヤマト運輸の不祥事かと思われましたが、なんと配達員は配達前にその男へこれから配達する旨の電話をしており、男はその電話を受けていました。
しかし、配達員が配達に訪れた際男は不在であり、家にいた母親も入浴中で父親は配達員を「今お金がないから」と追い返してしまったそう。

この配達員の行動を知った男は「客は俺や」と憤り、自分の判断で荷物を帰ってしまった配達員にクレームをつけるため動画撮影を行ったのだとか。

男が行った動画配信の概要は以下の通り。

まず男性は半裸の状態でチェーンソーを持ち、軽い自己紹介の後ヤマトの配達員が自分の元へ荷物をキチンと届けなかったことを訴えました。
自身が不在の際に荷物が届き、自分の判断で勝手に帰ってしまった配達員に対して強く憤っています。

その後、男は自身の父親と共にチェーンソーを持ったままヤマト運輸の営業所に出向きました。

父親を伴ってヤマト運輸の営業所に到着し、外から大声で配達員を呼びつける男とその父親。
しかし、この時営業所に人はおらず建物から人が出てくる事はありませんでした。
営業所に人がいないと分かったユーチューバーの男性とその父親は入り口に陣取り、待ち伏せをして配達員が戻ってくるのを待ち構えます。

少し経って営業所に人が戻ってくると、男はその人間を「泥棒詐欺師」呼ばわりして呼び止め、「はよ、荷物出さんかい」と恫喝しながら営業所の中に押し入ります。

繰り返し謝罪する配達員を無視して「全世界配信したるぞ」、「ボケか、アホ」、「なめくさりやがって」など罵詈雑言を浴びせ、チェーンソーのスイッチを入れるユーチューバーの男。

男は今恫喝をしている配達員が自分の荷物を配達した配達員とは違う人物だと説明されると「ユーチューバーなめとったらあかんの、コラ」、「今すぐ出せって、全世界配信やぞ」と言いながらチェーンソーを振りかざし、職員に荷物を取りに行かせました。

荷物を持ってきた後にも男は「もう我慢ならんど、また謝りたいんか？」と職員を威嚇しており、大声で恫喝を続けています。

自分に応対した配達員の顔を動画でさらし、無体な働きを散々働いた後荷物を奪い取るようにして受け取った男。
「お金がない」と父親が配達員を追い返した事から荷物は代引き商品だったと思われますが、この男が荷物に対してお金を払ったのかどうかは確認する事が出来ませんでした。

最後に男は配達員に対して「詫びに来させぇ、早よ。こいつ、生きてる価値ねえからよ」と暴言を吐き捨て、「荷物ゲットできたんで今日はね、これで許しますけど、最終警告なんで、二度とないようにね」とカメラに向かって得意げに語ったのちに営業所を立ち去っています。

この動画の配信主である男性は本名らしき名前で動画の配信を行っていたためネット上で名前と顔写真が特定されるのは非常に早く、YouTubeのチャンネル込みですぐに本人が特定されてしまいました。

チェーンソーを持ってヤマト運輸の職員を恫喝した男の名前は“長谷川和輝”といい、長距離トラックの運転手をしている男性だったようです。

問題の動画を担当部署で確認済みであり、この動画を証拠としてチェーンソー恫喝男を警察に通報する予定だと明かしているヤマト運輸側。
同じお騒がせユーチューバーである“おでんツンツン男”の時よりも危険度の高い事件を起こしているため、威力業務妨害罪の他にも重い罪がついてしまいそうですね。

今後のヤマト運輸と警察の動きに注目が集まります。