イギリスで9歳の実妹を複数回に渡ってレイプしたとして11歳の少年が有罪となり、イギリス史上最年少の性犯罪者が誕生してしまう事となりました。

このニュースは今イギリス国内で最も大きな話題となっており、11歳の少年に対する厳しい判決内容には賛否両論が飛び交っているんだそう。

事件が起こったのはイギリスにあるデヴォン州のプリマス市。
普段は穏やかな港町であり平和そのものといった街なのですが、11歳の少年はこの場所にある自身の自宅で9歳になったばかりの実妹を複数回に渡って強姦し、繰り返し性的暴行を働くという凶悪な事件を起こしていました。

裁判にて少年は9歳の妹をレイプしている最中「少なくとも一度は射精した」と語っており、裁判官であるダイアン・ベイカー判事の顔を曇らせています。

裁判所による調査によると、少年は妹を繰り返しレイプしただけではなくその様子を携帯電話の映像にまで収めており、少年の携帯電話には実妹が性的暴行を受ける姿がハッキリと残っていたんだとか。

これらの映像が証拠となり少年は刑事告訴される事になりました。

母親や養母に付き添われつつイギリスにある裁判所・ボドミン治安判事裁判所に出廷させられた11歳の少年。
少年はこの裁判所で判事のダイアン・ベイカー氏に裁かれる事となり、性的暴行罪を犯したとして有罪判決を受ける事になりました。

この判決を下したダイアン・ベイカー判事は加害者の生い立ちなどが記された書類には全て目を通したと述べた上で
「被告人が9歳の妹に与えた心身の傷は、彼女の一生を狂わせてしまう深刻なものです。被告人はまだ11歳ですが、年齢がもう少し高ければ刑務所に入るよう命じていたと思います。」
と発言し、少年に有罪判決と1年間の付託命令を言い渡しました。

日本より性犯罪者に対する対処が遥かに厳しい事で有名な欧米諸国。
ミーガン法のあるアメリカほど厳しくはないものの、イギリスでは性犯罪者に対し様々な対応がとられる決まりとなっています。

まず、判事が言い渡した付託命令。
これは初犯で施設への収容をしない事に決まった10歳～17歳の犯罪者に対して行う処置であり、これを受けた11歳少年はこれから少年犯罪を専門とするカウンセラーや青少年指導員と定期的に面接をしなければなりません。

この面接は犯罪を犯した原因を両親と一緒に考える機会を与え、犯した罪を徹底的に反省させるために行われるんだそう。

そして次に行われるのが2年間の“性犯罪者リスト登録”。
このリストに登録された人物は名前や罪状・顔写真などの情報が警察や社会教育機関、保護観察機関などの地域機関に共有される事となり、インターネットやSNS、通信ゲームの類の利用履歴が逐一観察される事となってしまいます。

その2年間が経過した後も引っ越しをした際には3日以内に必ず転居先の住居を警察署にまで届けなければならず、これを怠ってしまうと最悪の場合5年間の禁固刑に処されてしまう事となります。

さらに、児童に対する性犯罪を犯したこの少年はこれからイギリスでは子どもに関わる仕事をしたり単独で子供と接触することが禁止されます。

反省の意思が見られない・態度が怪しいなど再犯の可能性が高い場合更に厳しい処理が取られる事となり、GPS機能が付いた足輪を装着されて子どもが集まる施設や場所への立ち入りが禁止されることになってしまいます。
この足輪をつけた元容疑者が禁止区域に近づいた場合、警察から元容疑者に向けて制止を求める電話がかかってくる仕組みになっているんだとか…。

しかも足輪はハサミなどの刃物では切ることが出来ない特殊な物質で作られていて、これが外れた瞬間警察へ通報される仕組みになっているんだそう。

最近イギリスでは性犯罪を犯す犯罪者の低年齢化が問題となっており、英国児童愛護会がイギリス国内に向けて問題解決をイギリス政府に向けて訴えている状況です。

英国児童愛護会によると最近の性犯罪者低年齢化は児童ポルノの氾濫が原因であり、早急に児童ポルノの取締りをする必要があるんだとか。

イギリス最年少の性犯罪者が誕生するという不名誉極まりないニュースが世界中に発信されてしまった今回の事件。

イギリス国内ではこの判決に対し賛否両論が囁かれているようですが、判決を受けた11歳少年は「2度と同じ過ちは犯しません。学校には必ず戻り友達を作りたい」と述べ、母親は「息子への支援体制に感謝しています」と判決に上訴しない考えを述べているようです。

再犯率が高い事で有名な性犯罪ですが、この少年には心底罪を反省し2度と同じ罪を犯さないようにして欲しいものですね。