配達員が客からの荷物を思い切り地面に叩きつけたり蹴りを入れている姿が撮影されて炎上した佐川急便ですが、会社側が明らかにしていなかった配達員の担当エリアがネット民に撮影場所を特定され流出してしまいました。

撮影場所と同じく撮影者もネット上ではある程度特定されており、撮影者に関しては様々な黒い噂も出回っているようです。

佐川急便の炎上が始まったのは12月6日の午前11時50分に撮影された1本の動画がきっかけ。

配達員が住民の不在で届けられなかった荷物を車に戻す前に抱えた荷物を台車ごと思い切り地面に叩きつけたり地面に落ちた荷物を蹴っている姿がカメラに収められ、それがYouTubeに投稿された事で大きな騒ぎが始まりました。

撮影された配達員が明らかに佐川急便の制服を着ていた事から会社に問い合わせが殺到し、ネット上で炎上騒ぎが始まります。

荷物を乱雑に扱っている姿がハッキリと映されてしまい、大炎上してしまった佐川急便側。
この炎上を受けた佐川急便側は「弊社の従業員なのは間違いありません。」と動画の内容が真実である事を認め、動画内の出来事は配達中に従業員が起こした不祥事であると説明しました。

佐川急便の広報担当者によるとこの荷物は既に配達が完了して指定の家に届けられている状態であり、会社側は受取人が確定し次第直接謝罪に行く予定なのだそう。

荷物を叩きつけたり蹴りつけたりしている様子が撮影された問題の配達員ですが、この男性配達員はこのようなことをしてしまった理由として「身勝手な感情でやってしまった。いろいろなイライラが重なっていた。反省している」と話しており、現在は荷物を扱わない事務作業に従事しているのだそうです。

配達員への不信感が募り荷物に対する不安感が多く挙げられたこの炎上騒ぎ。
一体どの荷物がこのような扱われ方をしていたのかが気になるところですが、会社側はこの配達員の担当エリアを明らかとせず、YouTubeに動画を投稿した撮影者も撮影場所がどこであったかを公表しませんでした。

配達員の担当エリアが公開されず撮影場所も公にはされなかった今回の佐川急便炎上騒ぎでしたが、12月27日になってネット住民に撮影場所が特定され、再び大きな話題となりました。

動画で配達員が荷物を叩きつけている動画には特徴的な三角屋根とその横にある高い建物が映し出されているのですが、ネット住民はその建物の形を頼りに特定作業を終わらせてしまい、そこから配達員の担当エリアが明らかとなってしまったようです。

特定作業が行われネット上に既に拡散されている情報によると、この映像が撮影されたのは東京都足立区にあるマンション『グランリオ』とのことでした。

画像はYouTubeで投稿された動画と東京足立区にあるマンション『グランリオ』のGoogleビューとの比較画像。
特徴的な三角屋根の形や階段の位置、画面手前の生垣の形や道路側にあるマンホールの場所までピッタリ一致しています。

問題の配達員の担当エリアは東京都の足立区だったようですね。

炎上騒ぎのきっかけとなった配達員の荷物叩きつけ映像ですが、ネット上ではこの撮影者に対して「こういう映像が撮れるよう狙って嫌がらせ撮影を行ったのではないか？」という黒い噂が持ち上がっており、撮影者もある程度特定されてしまっています。

撮影場所を特定したネット掲示板の利用者によると、このカメラアングルでの撮影はグランリオのすぐ近くにある『帝京科学大学千住キャンパス』の敷地内からでないと撮影不可能であり、撮影者はそこの大学生である可能性が高いのだそう。

GoogleビューにてYouTubeのアングル通り階段を真後ろから撮る事の出来る場所を探してみたのですが、画像の通り確かに帝京科学大学敷地内以外の場所からあの角度での撮影は不可能であると判明しました。

お客様の物である荷物を乱暴に扱ったことに対する批判の声が上がっている一方、配達員が怒りを爆発させていた原因は佐川運輸の過剰な仕事配分などにあったのではないか、宅配便の不在で苛立つには分かるなど過酷な仕事として有名な配達員の男性に対する同情の声も上がっている今回の炎上騒ぎ。

会社側には是非とも再発防止のため宅配の仕組みも含めた様々な問題に目を向けてもらい、こういった事が2度と起こらないようにして欲しいものですね。