米津玄師(ハチ)の病気・高機能自閉症の天才性と障害が楽曲の独自性に!?本名公開の理由は!?
出典: https://torepara.com/yonezu-kensi-terebi-syutuen/
『Lemon』『灰色と青』など独特で印象強い楽曲を瞬く間に浸透させていった米津玄師の曲の持つ独自の世界観と才能の秘密は「高機能自閉症」!?「うつ病」も患っている!?その天才性と障害について精神科の観点から調べた!
米津玄師の耳について離れない独特な曲調は「自閉症」だからこそ!?
非常に中毒性の高い独特な曲調が幅広い世代に支持されている米津玄師さん。
彼は「高機能自閉症」で「うつ病」も患っているそうです。
「高機能自閉症」とは、知能の遅れを伴わない「自閉症」のことです。
「自閉症」という名前はよく耳にしますが、本人や家族といった当事者でないといまいちよくわからないですよね。
しかし、自閉症には「天才」的な面もあるというのをぼんやりと耳にしたことがある方もいるのでは?
ここではそんな天才性についても詳しく見ていきます。
youtubeで視聴可能な米津玄師(ハチ)の楽曲
もともとボーカロイドで曲を発表していたという米津玄師さん。米津玄師さんの楽曲は現在でもかなりのものがyoutubeで視聴可能になっています。聴いてみると、どれもこれも独特で耳にずっと残ります!
米津玄師 MV「Lemon」 - YouTube
出典:YouTube
米津玄師( +菅田将暉 )-「灰色と青(灰色與青)」中文字幕 - YouTube
出典:YouTube
俳優の菅田将暉さんとコラボしたことでも話題になりました! 米津玄師さんの方から依頼したんだとか!
出典:菅田将暉の私服はオシャレでかっこいい!熱愛彼女の本命は本田翼?二階堂ふみ?歌がうまい! | Pixls [ピクルス]
米津玄師 MV「LOSER」 - YouTube
出典:YouTube
Honda「JADE」CM
米津玄師(ハチ)ってどんな人?
米津玄師のプロフィール
米津玄師さんは1991年3月10日に徳島県に生まれます。
— 米津玄師 ハチ (@hachi_08) 2017年3月6日
米津玄師(よねづ けんし)はなんと本名なんだそうです。
珍しい名前ですよね。
また、「よねづけんし」で「よねづげんし」は間違い。ですが、何千回とよく間違えられるため本人も「間違えられると、読みにくい名前でこっちが申し訳ないと思う」とネタにしている様子でした。
十代のころはニコ動でボカロP「ハチ」として活動
また米津玄師さんは十代のころから「ハチ」名義で動画投稿サイト「ニコニコ動画」でボーカロイドを使ってオリジナル楽曲を発表していました。
出典:【オリジナル曲PV】結ンデ開イテ羅刹ト骸【初音ミク】 - ニコニコ動画
出典:【オリジナル曲PV】マトリョシカ【初音ミク・GUMI】 - ニコニコ動画
学校にはあまりいい思い出がなかったそうで、そのころ一人で黙々と作っていたボーカロイドの歌詞の中には「醜い自分を認めてほしい」「愛されたい」「誰もが嫌い」といった想いが込められています。
本名の米津玄師でメジャーデビューした2012年
2012年に1stアルバム『diorama』でメジャーデビューします。当時21歳でした。「ボーカロイドの画面の先には人はいても、現実の自分の周りにはほとんど人がいない」ことを悩み、本名でデビューし素顔を晒したそうです。
後述しますが、彼は「高機能自閉症」であり、社会的なコミュニケーションが著しく苦手だったことが関係しているとみられます。
米津玄師(ハチ)が患う、高機能自閉症の天才性・問題・障害
さてそんな米津玄師さんは、「自閉症」だと自ら公表しています。
「高機能自閉症」についてわかりやすい医学的な定義を引用します。
社会的な対人関係の障害(例:他人の気持ちが分からない、場の空気が読めない)
社会的コミュニケーションの障害(例:言葉の発達の遅れ、会話が続きにくい)
強いこだわり(例:新しいことや状況の変化に対応できない、融通が利かない)
特定の感覚が敏感(例:音に敏感、集団で話すと話を理解できない、極端な偏食)
パニックを起こしやすい(例:ささいなことで混乱する、静かな状況で突然起こる)
「心の理論」(他人には他人の心があり、自分とは違う考えを持つという概念)の理解が遅い
この6つが特徴
世界において1000人のうちに9~10人が高機能自閉症を持っているとされ、また男子には女子の5倍以上多いのだそうです。「極端な男性脳」とも言われます。
1%ということは、1つの学級に1人か2人はいるという計算になりますね。これをお読みの方も、同級生に当てはまりそうな人が思いつくのはないでしょうか?
独りで何かにこだわっていて、ささいなことで混乱しパニックになる人はいませんでしたか?
空気が読めず、いったいなぜそんなことを言ってしまうのかと思うような人の気持ちを無視した発言をする、そんな人は?
ただ、対人関係が苦手で一人遊びが好きということなので、本人の障害を知るほどまで周囲と仲良くなれないかもしれません。
それよりも、非常に突出した成績を残すことで、あいつはなんか特別なんじゃないか、と気づく方が先かもしれませんね。
米津玄師さんについて調べてみると、あらゆることがあてはまっています。
心の理論が理解できないことでの社会的な対人関係の障害、社会的コミュニケーションの障害
自分が個人主義的な人間で、人と一緒にものを作ることができないんです。ほかの人が「こうすればいいんじゃない?」と言ってくれても、それが自分の感性と違うと「ああ、もういいや。自分でやろう」と思ってしまうんです。
(米津玄師さんのインタビューから引用)
社会的な対人関係の障害、社会的コミュニケーションの障害が見て取れます。
最初は……俺の憧れはバンドだったわけですよ。バンドをやらなきゃいけないって思いはずっと残ってて、でもそうやってひとりで完結させられる環境があるっていうことを知って……本当はバンドをやりたいんだけれども、サブとしてとりあえずこっちをやっとくか、っていう軽いノリで始まったんです。そしたらそれがどんどん大きくなっていって、そればっかりになっていって。
(米津玄師さんのインタビューから引用)
「俺の憧れはバンドだった」けれど、バンドを組んでもうまくいかない。
一方でニコニコ動画で「ボカロP」として一人で活動してみれば大ヒットになる。
でも、「自分の原体験がバンドだった」から、バンドを組んで、4~5人で何かを表現するっていうことに対しての憧れをずっと持ち続けて、割り切れないまま、ずっとやってたのだそうです。
ボカロやってる時も、「バンドやらなきゃな」っていう気持ちはずっとあったんですけど、ボカロ楽しいし、こっちの方がむいてるんじゃないかなと思ったりして。
(米津玄師さんのインタビューから引用)
ほとんどすべてを一人でやってのける能力を持ちながらも、本人としてはあくまでサブ的な活動だったんですね。本当はずっと音楽活動はバンドでやりたい、でもうまくできない、という思いがあったようです。
「ボーカロイド・プロデューサー」っていう名称がありますけど、それでいる自分っていうものに対して、100%肯定できなかったんです。ボカロ曲を作って、ニコニコ動画に上げて、評価されて、また次を作って──っていう活動に満足いかないな、っていうのはありました。だから、自分で歌を歌う、自分の声で、自分の名前を出して、活動してみよう、と思いました
(米津玄師さんのインタビューから引用)
高く評価され、認めてもらえた‟個人プレー”を足掛かりに、自分以外の誰かと曲を作り上げていく理想の活動へシフトさせていったようです。本名でのメジャーデビューはそのための第一歩だったのですね。
こだわりの強さ
僕はプレイヤーにデモのアレンジをちょっとでも変えられると許せない人間
(米津玄師さんのインタビューから引用)
米津玄師さんは曲の作り込みがものすごいだけでなく、そのこだわりは付随するあらゆるものにまで及びます。
たとえば初回限定版「Flowerwall」にはイラスト集がついていて、米津玄師さんが20枚もの絵を描いています。さらにその1つ1つがとんでもなく細かいそうで、たとえば「べたの黒」に見えて、実は一本一本選を引いているというような……。
【米津玄師】1枚のイラストにかける時間がハンパない件 - YouTube
出典:YouTube
ラジオではパーソナリティがその細かさに驚いています。
曲作りにおいて密接に1曲と関わりすぎて、「お前はいったいどういう曲で、俺のどういう部分から出てきたんだ」みたいなことになってる。蜜月になりすぎてお互いのことがよくわかんなくなってる恋人同士みたいな。
(米津玄師さんのインタビューから引用)
「高機能自閉症」の天才的なこだわりの強さが作品に反映されているようです。
特定の感覚が敏感
また、楽曲の独自性も、米津玄師さんの敏感な感覚によるものだと思われます。
メロディが独特だと言われるのは「自分の快感ポイントのおかげ」って思うことがあって。自分が快感を覚える部分が他人にとっては独特というか……それは自分の恵まれた部分だなあと思いますね。
(米津玄師さんのインタビューから引用)
自身の「気持ちがいいと感じるもの」を追求していった先に作品が出来上がったという米津玄師さん。
鋭敏な快感ポイントを捉え、こだわりの強さで完成させることができるのは、「高機能自閉症」の天才的な能力だと思います。
出典:Pixls [ピクルス]
うつ病も自閉症が関連!?
しかし、ここまで来るには並大抵の苦労ではなかったようです。
米津玄師さんはうつ病を患ったことも公表していました。
別に隠しておくようなことでもない気がしてきたので書くけど、自分は鬱を煩っていたことがあって、その間は最低な生活を送ることが多かった。
そして今尚たまにあのときの気分を思い出すことがある。
時間のながれるスピードが死ぬほど早くなって、気がついたら半袖じゃ暮らせない気候になってたり、近所のスーパーに行く決心をしてから帰ってくるまで1時間くらいかかったり、1日20時間くらい寝てたり。
(米津玄師さんのインタビューから引用)
自閉症などの発達障害を抱える方には、二次障害としてうつ病を抱えることが多いようです。
特殊な能力が「天才的」と高い評価を受ける一方で、健常者が「普通に期待すること」がうまくできない、または、非常に労力を必要とします。
学生生活やバンド活動を普通に送る、ということが難しいのですね。
得意不得意は誰にでもありますが、それがなかなか理解されない範囲にまで及ぶのが発達障害です。
米津玄師さんもそんな人生を歩んできたのでしょうか。
まとめ
米津玄師さんの天才性や抱えている障害を「高機能自閉症」を通して見てみました。
高機能自閉症の方は1%の割合で存在していますので、
もっとこうした多様性が受け入れられるような社会になっていけば、この世界はさらに豊かになれると思います。
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