貴乃花の現役時代&宮沢りえとの婚約破棄&洗脳・兄との確執&貴斗志事件&親方引退まで総まとめ
相撲協会から突然引退した平成の大横綱・貴乃花の現役時代の活躍や伝説の取り組み三番に宮沢りえとの婚約破棄騒動に妻・花田景子とのデキ婚騒動に洗脳騒動から兄・花田虎上(はなだ まさる)との確執に相撲協会との確執から相撲協会&親方引退まで徹底的にまとめた!
貴乃花親方はトラブルメーカー!? 現役時代~相撲協会引退までを調べた!
伝説の名勝負に宮沢りえとの婚約破棄・洗脳&兄との確執・貴斗志事件…
2017年末の日馬富士暴行事件から何かと世間を騒がせ続けた相撲界。その中心にいたのが貴乃花さんでした。
そんな貴乃花さんは2018年10月を持って年寄株を返上、引退を発表しました。
まだ46歳と若く、しかも平成の大横綱とまで言われた力士としては、寂しい結末ですが、そんな貴乃花さんのこれまでを振り返ると、なかなか波乱万丈というか、非常にお騒がせの多い「これじゃしょうがないかな…」と思えるほどのトラブルメーカーっぷりも発覚。
若い方はよく知らないであろう、貴乃花さんの力士として現役時代の活躍や、宮沢りえさんとの婚約破棄からのデキ婚に洗脳騒動からの兄との確執、そして相撲協会との確執から親方引退まで激動と騒動の歴史を振り返っていきましょう。
基本情報
・本名 :花田光司(はなだ・こうじ)
・生年月日 :1972年8月12日
・血液型 :O型
・年齢 :46歳 (2018年10月現在)
・出身地 :東京都
・身長 :185cm
・体重 :161kg(現役時代)・73kg(引退後)
・所属部屋 :藤島部屋 → 二子山部屋
・最高位 :第65代横綱
・幕内最高優勝:22回
・幕内通算 :701勝217敗201休
貴乃花 光司(たかのはな こうじ、1972年8月12日 - )は、東京都杉並区出身の元大相撲力士、第65代横綱。大相撲指導者。所属した相撲部屋は藤島部屋後に二子山部屋。元一代年寄・貴乃花で貴乃花部屋の元師匠。元日本相撲協会理事。[注 1]相撲教習所所長、審判部長、地方場所部長(大阪)、総合企画部長、巡業部長を歴任。他にスポーツニッポン評論家(大相撲担当)[1]。
本名、花田 光司(はなだ こうじ)[2]。愛称は「コウジ」。
貴乃花は相撲一家に生まれたサラブレッド!
父・初代貴ノ花
叔父・初代若乃花
従兄・二代目若乃花
兄・三代目若乃花
母親と奥様も煌びやかなセレブ一家
貴乃花の現役時代の伝説の取り組み三番
1991年・5月場所 初日 対千代の富士
当時前頭筆頭だった貴乃花関は、初日にいきなり昭和の大横綱・千代の富士と対戦。
見事寄り切りで金星を挙げます。
横綱千代の富士は、この場所の3日目、貴乃花の兄弟子である貴闘力にも敗れ引退を決意。引退会見で貴乃花に負けたことが引退のきっかけであると発言しました。
1995年・11月場所 優勝決定戦 対若乃花
相撲の世界では、同じ部屋の所属力士は本場所では対戦をしません。これは八百長相撲を防ぐ意味もあります。
若乃花と貴乃花は当然ながら同部屋所属でしたので、本場所で対戦することはなかったのですが、この場所は2人が12勝3敗で並びトップで本場所を終了。「優勝決定戦」という形で2人の最初で最後の対戦が組まれました。
結果は若乃花が兄の強さを見せつけ下手投げで勝利。優勝を飾りました。
敗れた貴乃花は4連覇を逃すことに。
史上初の兄弟による優勝決定戦となりました。
2001年・5月場所 優勝決定戦 対武蔵丸
この場所、13日目までは完璧な内容で13連勝。しかし14日目の武双山戦で土俵際で巻き落としを食らい膝を強打。右ひざ半月板損傷という大けがを負ってしまいます。
歩くことも困難でしたが、優勝の可能性があるからと貴乃花さんは翌日の千秋楽も出場。本割では武蔵丸相手に何もできずに敗れます。
同星で並んだ貴乃花さんと武蔵丸の優勝決定戦。まともに歩けない貴乃花さんは土俵に上がることすら難しいかと思われましたが、しっかり組み合った上に豪快な上手投げで投げ切り勝利をおさめ、自身22度目の優勝を決めました。
この後の表彰式で当時の小泉純一郎首相が「痛みに耐えて頑張った! 感動した!」と叫んだのは有名です。
貴乃花が巻き起こした騒動まとめ!
現役時代からトラブルメーカー
土俵上では数々の記録と名場面を見せてくれた貴乃花さんですが、私生活という点ではとにかくトラブルメーカーである部分が目立ちます。
そんな貴乃花さんが巻き起こしたトラブルを振り返りましょう。
1992年11月・女優 宮沢りえさんと婚約
1992年11月27日、貴乃花さんは宮沢りえさんとの婚約を発表します。
この時貴乃花さんはまだ20歳。優勝1回の関脇という番付でした。
宮沢りえさんは17歳で「ふんどしカレンダー」、18歳でヘアヌード写真集「santafe」発売と、毎年話題を振りまく19歳の女優。
19歳と20歳の若手大スター同士の婚約ということで大きな話題を振りまき、2人は金屏風の前でピンクの着物に身を包み記者会見を行いました。
1993年1月・宮沢りえさんとの婚約解消
わずか2か月の婚約解消に世間は大騒ぎとなりましたが、貴乃花さんは「私が彼女を好きではなくなった」と言うのみで、宮沢さんは一切理由を語りませんでした。
後にタレントの美川憲一さんが当時を振り返りこう語っています。
「宮沢りえの母親に、『娘は大女優にしたい。相撲部屋の女将にはしたくない』と頼まれ、美川憲一さんが2人に婚約を解消するように伝えた」
この美川さんの説得が本当の原因かどうかは不明ですが、その後2人が婚約を解消したのは事実。
若すぎた2人の暴走というのが事実のように思えます。
1995年5月・フジテレビの人気アナだった景子さんとできちゃった婚
横綱に昇進した貴乃花さんは、1995年、22歳の時に当時30歳の河野景子さんと婚約。
河野景子さんと言えばフジテレビの人気アナウンサーで、婚約前年にフジテレビを退社していたフリーアナ。
結婚は良いとしても婚約の時点で妊娠6ヶ月のできちゃった婚というのは、横綱としてはいかがなものか? と話題に。
また、8歳年上の姉さん女房ということにも世間は驚かされました。
1998年・整体師による洗脳騒動
できちゃった結婚に続いては、整体師による洗脳騒動で大騒ぎに。以前から兄の若乃花さんとともに通っていた整体師に洗脳されてしまい、父親でもある二子山親方、兄である若乃花さんとも絶縁状態に陥ります。
この騒動を「洗脳騒動」と言っているのは二子山親方や若乃花サイドであり、貴乃花さんは終始一徹「洗脳はされてはいない」と言い続けました。
騒動の顛末は?
後に若乃花さんを始め関係者が語ったところによると、その整体師に悩みを相談していた貴乃花さん。その内容はプライベートのものが中心でしたが、そのうちに相撲に関することにまで整体師が口出しするようになったそうです。
その中で兄・若乃花さんが許せなかったのが、整体師が放った父・二子山親方を侮辱する発言。
「大関までしか出世できなかった者が横綱を育てることなんてできない」
というものでした。
この発言を聞いた若乃花さんはその整体師の元に通うことを止め、貴乃花さんにも止めるように進言したそうです。
しかし、その頃にはすっかり洗脳されていた貴乃花さんは、
「先生(整体師)のところに通わなくなったら、まーちゃん(若乃花さんの呼び名)もっと弱くなっちゃうよ」
と答えたそうです。
その後二子山親方や若乃花さんが説得するものの、信頼する整体師のことを悪く言われたと思った貴乃花さんは、2人とも距離を置き、口も利かなくなっていったそうです。
と、ここまでは若乃花さんサイドからの話。
貴乃花さんはこの件については一切話していませんので、真実はどうだったか分かりません。
2005年・父の死去と兄の相続放棄
2005年、貴乃花さんの父二子山親方は若くしてガンでこの世を去ります。
葬儀では久々に若乃花さんと貴乃花さんが並ぶ姿が見られましたが、お互い話をするどころか目も合わせない状態。
兄弟の仲は修復不可能なレベルのように思われました。
この葬儀において、喪主を務めたのは若乃花さん。遺骨を持ち、最後には喪主として挨拶もしています。
しかし、後日若乃花さんは胃酸の相続権を一切放棄すると宣言。
すでに二子山親方は離婚をしていたことから、二子山親方の遺産はすべて貴乃花さんの手に渡ります。
相撲協会に残って親方として後進の指導をしていた貴乃花さんと、相撲協会を離れ、タレント活動や実業家として活動していた若乃花さん。
確かに遺産には多くの相撲関連の財産もあったことから妥当と言えば妥当な判断ですが、相撲とは関係のない財産もあったはず。
それを、喪主を務め洗脳騒動の時も父と一緒に洗脳を解こうとしていた兄に遺産が一銭も渡らないことには違和感を覚えます。
この謎に関してはいまだに詳細は不明です。
2005年・テレビ出演で相撲協会批判
2005年、まだ親方になって3年目の貴乃花さんは、父・二子山親方の死去にあたり多くのワイドショーに出演。
この出演時に、「給料制ではなく年俸制にすべき」、「相撲協会で小中高校を作ればいい」など新たな提案をどんどん提言。
これだけならばまだしも、兄・若乃花さんとの不仲や確執にも言及。その理由や原因については語らなかったものの、関係性は修復不可能なほど悪化していると公言。
さらに、それに紐づいて1995年11月場所で行われた「兄弟による優勝決定戦」では、手心を加えた、つまり八百長をしたとも受け取れかねない発言までしてしまいます。
この一連の発言を「協会批判」として相撲協会は貴乃花親方に厳重注意を与えます。
親方3年目でまだ関取(十両以上の番付の力士)すら育てていない新人が、協会のやり方に不平を言い、しかも八百長をしたとも受け取れそうな発言をしたのは確かに問題です。
この時は貴乃花親方が謝罪し、それ以上のお咎めはありませんでした。
2010年・二所ノ関一門を破門
まずは相撲界の理事選挙について簡単に説明しておきましょう。
相撲界の理事選は、多くの場合無投票で決まるのが慣例となっていました。
これは、一門ごとに議席数が決まっており、各一門はその議席数に合わせて、選挙にならないように親方を立候補させていたのです。
つまり改選議席が5で、立候補者が5名。これでは選挙の必要はありません。
しかしこの年、二所ノ関一門に所属していた貴乃花親方は、一門から推薦される立場ではないにも関わらず、理事選への立候補を表明。その結果貴乃花親方と、それを支持する親方たちは二所ノ関一門を破門されます。
こうして8年ぶりに投票が行われた理事選で、貴乃花親方は見事に当選。弱冠27歳で相撲協会理事の椅子に座ることになります。
この反乱は当時「貴の乱」と呼ばれ、貴乃花親方は「相撲界の革命児」と呼ばれるようになります。
2014年・貴斗志引退騒動(貴斗志事件)
2014年11月場所、西幕下三枚目で十両昇進目前の貴斗志関が突如休場します。そして11月場所終了後、貴斗志関は相撲から引退。しかしこの引退届は貴斗志関本人が提出したものではなく、貴乃花親方が独断で提出したものであり、後に貴斗志関は自らの地位確認を求めて相撲協会を訴えています。
後の取材で明らかになったのは貴斗志関の素行不良が原因だったということ。貴乃花親方は取材に対して以下のように答えています。
「起伏の激しいところがあり、精神が乱れることが多々あった(中略)やる気がなく、更生することはない。力士の模範になることはありえない」
ちなみにこの貴斗志関、半グレ集団関東連合の元リーダーと言われている石元太一氏の甥だそうです。
2017年11月・日馬富士による貴ノ岩暴行事件
2017年11月、横綱日馬富士による、貴ノ岩関に対する暴行事件が勃発。
この事件に関して、貴乃花親方は相撲協会からの最初のヒアリングに対し、「被害届は出していない」と回答。
しかし直後警察に被害届を提出し、事件が公になります。
その後相撲協会による、問題解決のための貴ノ岩に対するヒヤリング希望をことごとく拒否。協会に対して非協力的な立場を貫き、理事職を解任されます。
貴乃花親方の言い分は?
貴乃花親方の言い分としては、「協会に協力しないとは言っていない。警察の捜査が終わり次第対応する」ということでしたが、日馬富士とその親方による謝罪訪問を無視したりと、相撲協会に協力的だったとは思えない言動が続きました。
相撲協会との溝を決定づけたTV無断出演
貴乃花親方は2018年2月、相撲協会に無断でテレビ朝日の単独インタビューに応じます。
ここで日馬富士暴行事件について思いの丈を語った貴乃花親方。指摘は暴力行為を行った日馬富士だけではなく、同席していた横綱・白鵬にまで及びます。
暴力の現場に同席しながら、その暴力行為を止めることなく傍観していた人間に横綱の資格はない。そんな人間が神事である相撲の土俵に上がることに対して苦言を呈しました。
しかしこの出演、相撲協会への承諾なしに行われたため、後にテレビ朝日は相撲協会から取材拒否を受けます。
一方相撲協会と貴乃花親方の関係性は修復不可能な状況に陥ります。
テレビ出演後、理事会をことごとく欠席した貴乃花親方は、さらに3月場所直前には内閣府に「相撲協会の対応に問題あり」とする告発状を提出する事態に。
3月場所にも顔を見せず、見せても数分という状態で、相撲協会と対決姿勢を強硬にしていた貴乃花親方ですが、ここで思わぬ問題が噴出します。
2018年3月・貴公俊による暴行事件
2018年3月場所8日目、貴乃花部屋所属の新十両貴公俊が、取り組み負けた後の支度部屋で、付き人である力士を複数回殴打しけがを負わせる事件が発覚します。
日馬富士事件では被害者側で、徹底的な処分を求めたいた貴乃花親方。今度は加害者側の親方になってしまったということになります。
この事件以降、態度を一変させた貴乃花親方は毎日役員室に常駐するなど真面目に仕事に戻り、13日目に受けた取材では「これからは一兵卒として精進します」などと語りましたが、場所後には「平年寄」までの降格処分を受けます。
引退騒動のきっかけは?
貴乃花親方を締め出す規則を制定
3月場所以降、一兵卒として職務に当たっていた貴乃花親方ですが、相撲協会側はそんな貴乃花親方に厳しい規則を制定します。
それが、「すべての相撲部屋は、従来からある5つの一門のうちどこかの一門に必ず所属しなければいけない」というもの。
そもそも二所ノ関一門を破門になっている貴乃花親方は、その後貴乃花一門を立ち上げたものの、2018年に貴乃花一門を解散しています。
つまり無所属の状態だったわけですが、相撲協会はそんな貴乃花親方に対し、「どこかの一門に所属せよ」と命じたわけです。
一度破門になっている二所ノ関一門への復帰は常識的に難しく、他の一門にしてもあきらかに相撲協会と敵対している貴乃花部屋を受け入れるには積極的になるわけがありません。
結果、どの一門にも所属できなくなった貴乃花親方は引退を決意せざるを得ませんでした。
突然の引退会見
貴乃花親方がどの一門にも所属できない場合、貴乃花部屋の力士も力士として活動できなくなります。
そのために貴乃花親方は引退し、力士はすべて別の親方に移籍させる決断をします。
貴乃花親方の今後は?
相撲協会から引退を決意した貴乃花親方。では今後どうするのでしょう?
そもそも現役時代からマスコミによる取材は得意ではなかった貴乃花さん。
今後タレント活動をするとは思えません。
ご本人は引退会見では、引退しても相撲に対して貢献したいと発言しています。
相撲に対する貢献となると、相撲部のある高校や大学などでの指導も考えられますが、今回の記事を読んでいただければわかる通り、基本的にトラブルメーカーです。あまりにも頑固で、周りと歩調を合わせることが苦手な貴乃花さんですから、どこかの組織に入るのはどうでしょう?
恐らく個人として講演会を開いたり、日本各地を回り相撲を指導したり、場合によっては海外に相撲を広めるような活動をするなど、あくまでも個人として活動をされるのではないでしょうか?
いくらトラブルメーカーでも、平成の大横綱である人気と知名度はゆるぎないもの。
意外といろいろな道があるかと思います。
今後はもう少し頑固な部分を抑えて、何とか周囲とうまくやっていただきたいものです。
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幕内最高優勝 2回
幕内通算 578勝406敗58休
現役時代の愛称 『角界のプリンス』
貴乃花さんの父は初代貴乃花として、現役当時絶大な人気を誇った大関初代貴ノ花さん。親子で各界を代表する人気力士となりました。