日馬富士がモンゴル出身力士である貴ノ岩を暴行し重傷を負わせた今回の事件ですが、この暴行事件のあった宴会会場には同じ横綱の白鵬・鶴竜らが同席していた事が発覚し、二人が事件の詳細や暴力の詳しい理由などを語っていたことが明らかとなりました。

モンゴル人同士の親睦会で起こった日馬富士の暴行事件ですが、事件当日宴会会場にいた複数の関係者によってその席には日馬富士と同じ横綱である白鵬・鶴竜がいた事が発覚しました。
この事を取材しに来たマスコミに対し、両横綱は噂を認め、宴会当日に日馬富士のとった詳しい行動を暴露したとのことでした。

以下は日馬富士の暴行事件現場にいた白鵬・鶴竜らが暴露した暴力行為の全容。
“ビール瓶で殴打し重傷”と報じられていた日馬富士の暴力ですが、実際はそれどころではなく、貴ノ岩は生きているのが不思議なほど酷い暴力を振るわれていたようです。

まず、日馬富士は報道の通りビール瓶で貴ノ岩の頭を殴りつけ、畳に倒れさせました。
しかし、日馬富士の暴力はそれだけでは収まらず、倒れた貴ノ岩にのしかかって20発以上拳で顔を殴りつけたのだそう。

さらに、その後テーブルなどに置いてあったマイクや灰皿、カラオケ機器などを使って貴ノ岩を思い切り殴り続けていたようです。

白鵬によると、暴行の最中、白鵬は日馬富士を止めようとして二人に近寄ったそうなのですが、突き飛ばされるなどの暴力を振るわれ、止めることが出来なかったのだそう。

さらに、後輩横綱の鶴竜には「おまえがしっかり指導しないからだ！」と大声で罵声を放ったそうです。
暴行の間貴ノ岩は両手で防御していたそうですが、それでも暴行がおさまった時は既に頭が血まみれになっており、九州場所を初日から休場することになりました。

ちなみに、なぜそこまで日馬富士が怒ったのかという暴行の理由にも注目が集まっていましたが、白鵬・鶴竜ら宴会同席者の証言によると、暴力の理由は『日馬富士が貴ノ岩に「兄弟子へのあいさつが足りない」と絡み酒をしていた時、貴ノ岩のスマホに着信があり、それに一瞬気をとられたことに激高したから』というものでした。

11月に入ってから事件が発覚し、日馬富士は九州場所3日目で途中休場に追い込まれています。
しかし、その後貴ノ岩の親方である貴乃花親方が鳥取警察に被害届を提出したのは九州場所前の10月下旬であり、11月前には日本相撲協会が関係各所にヒアリングをしていたことが明らかとなりました。

さらに、公式記録に残る日馬富士の九州場所休場理由は『左上腕骨内側上果炎、左尺骨神経痛で約6週間の治療が必要だから』というものであり、事件ではなく怪我を理由に休場した事になっています。
これを受け、世間では日馬富士・日本相撲協会の事件隠ぺい工作疑惑が囁かれているようでした。

これまで身体共に優れている力士と言われていた日馬富士ですが、実は日馬富士の酒癖の悪さは身内では有名な話だったらしく、酒・タバコの不祥事の前科が明らかとなっています。

なんと過去、日馬富士は今回と同じく酒に酔った際、後輩の若い力士を足蹴にして引き倒し、タバコを押し付けて根性焼きを作った過去があったそうです。
さらに、2012年に横綱になった際の綱打ちの時、ビールを飲みながら取材陣に対応し、親方に厳重注意を受けた事もありました。

タバコに関してですが、こちらは2008年9月に禁煙であるはずの支度部屋で喫煙をした事で親方から厳重注意を受けた前科があるようでした。

貴乃花親方はマスコミ陣の取材に対し、10月下旬に提出した被害届を取り下げる気はないと強く語っています。
被害届が出て世間に事件が騒がれてしまった以上、警察も動かざるを得ないでしょう。
横綱引退の前に殺人未遂での逮捕があり得るかもしれませんね。