大手通信会社NTTドコモが公式Twitterアカウントにて“男子が理解できない女子の服装あるある”という記事を紹介し、Twitterが大炎上しています。

大みそかにネット民に発見されたあまりに突拍子のないブログ記事の紹介になりすまし説やアカウント乗っ取り説まで出てきていたようですが、この記事は有料広告専用ツイートでドコモがTwitter側にお金を払って宣伝したもののようでした。

NTTドコモの公式Twitterアカウントは2013年3月に開設されたアカウントで、普段は通信会社Docomoが開発した新商品のスマホやキャンペーン情報、お得な料金の案内など真面目に自社のサービスを紹介しているアカウントです。

大企業のアカウントらしく偏った思想や時事ネタなどは呟かれず、公式アカウントらしいツイートを常に行っていました。

自社のサービス以外で呟かれる内容といえば、クリスマスや大みそかの挨拶など、無難な季節ネタに絞られているようでした。

冬至の時はゆずとドコモダケ、クリスマスの時はクリスマスツリーとドコモダケなど季節のイベント時には写真付きでイベントを楽しんでいるマスコットキャラクターの写真が投稿されており、可愛らしい様子をツイートしています。

NTTドコモの公式アカウントは個人に対するコメント返しやファボなどを行っておらず、他アカウントの関わりは他企業とのコラボについてツイートする程度しか行っておりません。
コラボする企業もマクドナルドやローソンなど、関わるのは自社と同レベルの企業のみだったはずなのですが…。

これまで公式アカウントらしく無難なツイートを行っており、いち早く新商品の情報やサービスを知ることができるツールとして男女問わず多くの利用者にフォローされていたNTTドコモの公式アカウント。

しかし、大みそかである12月31日に広告ツイートとして『男子が理解できない女子の服装あるある』が書かれたブログ記事を紹介していた事が発覚し、Twitterが大炎上してしまいました。

紹介されたブログ記事の内容は、女性のファッションを男性視点で評価したもの。
『男子が理解できない女子の服装あるある』としてまず語られたのは、“フリフリの服を着ている女性に引く、可愛くない女子がヒラヒラ系の服を着るな”という内容でした。

記事内では男性の声としてフリルを多用したフリフリ服を着ている女性への厳しい声が記載されており、容姿の悪い女性が可愛すぎる服装をしないよう喚起しています。

そして次に取り上げられていたのは、“背中が開いている・胸元の広い服を着ている女子はビッチ扱いする”というもの。
こちらも同じく男性の声として厳しい声が多数記載されており、露出の高い服装に対する否定的な意見が書かれています。

さらに男子は“靴下の上からサンダルを履く”や“服の上からキャミソールを着る”など流行の最先端として流行ったトレンドを着る女性や風変わりなファッションを好む女子を全否定していると紹介しており、男子に好かれるために風変わりな流行ファッションを着ないよう呼びかけていました。

他にも「ニーハイソックスはオタクっぽい」「伊達メガネは嫌われる」など、ブログ記事の内容は全体的に女性のファッションをとことんこき下ろす内容となっていました。

女性のファッションについてかなり辛口に批判した後、その記事は「男子に嫌われたくなければ無難なファッションをするべき」「体型や分相応の服装をするべき」というアドバイスで締めくくられています。

無難なファッションとはどういったものなのか、体型や容姿に合った服装とはどういったものなのかなどと言った女性が最も求める意見は全く書かれていないようでした。

公式アカウントが宣伝するにしては偏った思想だとしてこの広告ツイートの存在がネット住民にさらされると、まもなくTwitterの大炎上が始まります。

以下は広告を行ったドコモ公式アカウントへTwitter民が行った反応。
あまりに突拍子のない広告に一度はアカウントの乗っ取りやなりすましが疑われたようですが、本物の公式ツイートがTwitter側にお金を払って広告ツイートを売っている事が判明すると、炎上は更に激しいものとなってしまいます。

公式アカウントが紹介するべき記事でなかったとしてTwitterが炎上してしまい、女性ユーザーから総スカンを食らってしまったNTTドコモ。
企業の名前を背負っている以上、ツイートする前に一度チェックしてから投稿して欲しいものですね。