2016年、冬のボーナス平均支給額は約88万円と報じられました。
しかし、これは大手企業の支給額なので、
中小企業にお勤めの人はやや下回るかと思います。

　「え、支給されてないけど・・」
　「88万円の半分ももらってない!」

と、いう人!
あなたが勤めている会社は
もしかしたらブラック企業かもしれません。

厚生労働省が定めた、ブラック企業の特徴としては、

・労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す。

・賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど
　企業全体のコンプライアンス意識が低い

・このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う。

などが挙げられます。
これらに該当する人は、
すぐに総合労働相談センターなどに問い合わせてみましょう。

総合労働センターとは、労働条件に違法性があったり、
募集・採用時と違う条件で働かされている人を救済する機関です。
また、職場内でのいじめや嫌がらせなどの相談も対応しています。

ブラック企業は中小だけではありません。
誰もが知っている大手企業も例外ではないのです。

過去を振り返ってみると、
2014年ブラック企業大賞に選ばれたのは

　「ヤマダ電機」

当時、ヤマダ電機のほとんどの社員が
時間外労働を強いられており、
厚生労働省の基準に照らし合わせると、
「過労死レベル」に該当していました。

また、自殺者も多数出していたという点から
文句なしで大賞を受賞しました。

コンビニ業界最大手「セブンイレブン」が
2015年、ブラック企業大賞を受賞しました。
あまり、ブラック企業のイメージがないセブンイレブンですが、
実態は最悪。
特に問題視されたのは、
「見切り品問題」です。
賞味期限が近くなった商品や売れなかった製品を、
割引き販売しているのを見たことはありませんか？
これは、損益を少しでも軽減するための苦肉の策なのです。
もちろん利益なんてありません。

しかし、セブンイレブン本社はこの販売方法を中止させ、
あろうことか、売れ残った商品を
フランチャイズ側に買い取らせていたのです。
この他にも、仕入れ原価を高く設定したピンハネ問題や、
バイトに販売ノルマを課すなどやりたい放題。
「共存共栄」を掲げているセブンイレブン本社ですが、
利益だけを追求した、悪質な企業だったのです。

2016年、ブラック企業にノミネートされた企業は

・エイジス
・電通
・ドン・キホーテ
・プリントパック
・関西電力
・佐川急便
・サトレストランシステムズ
・宗教法人・仁和寺
・ディスグランデ介護
・日本郵便
・しゃぶしゃぶ温野菜

です。
大賞を受賞したのは・・

　「電通」

に決定しました。

電通は今年、従業員である高橋まつりさんを、
日常的に時間外労働をさせるなどして、
自殺に追い込んだ企業です。

高橋さんは母子家庭で育ち、努力の末、
東京大学に合格。
卒業後、電通に入社しました。
しかし、入社後の高橋さんのツイッターには

「眠りたい」
「失踪したい」
「死にたい」

などのコメントが残されており、
社内での労働環境が原因とされています。

「今から家に行くから、待ってろよ？殺してやるから」

なんと、この台詞は温野菜の店長がアルバイトに言った言葉なのです。
この他にも時間外労働、商品の強制買い取りなどをさせ、
アルバイト店員に精神的苦痛を負わせました。

また、精神的苦痛だけではなく、
包丁で刺すといった暴行も加えています。

温野菜の母体の会社は「DWE JAPAN株式会社」というところで、
今回はその名称でブラックバイト大賞を受賞しています。

ちなみに問題となった温野菜店舗は
「北習志野店」です。
今回の事件を受け、お店は閉店しましたが、
まだまだ、全国にある「温野菜」。
問題の音声テープを聞くと、足が遠のきます。

ブラック企業・バイトはまだまだ氷山の一角です。
違法性を感じた場合はすぐに労働基準局に知らせるようにしましょう!