「日本人は英語が話せない」とよく言われます。中学・高校・大学と英語を勉強してもほぼ会話ができないという人は多いでしょう。

ヨーロッパなどの国では大人はもちろんのこと小学生でも英語が流暢に話せる子がいます。

日本人が英語を話せない理由はいろいろ言われていますが、実はみんなが気付いていない決定的な理由があります。

言わずと知れた日本は先進国です。教育もしっかりとしていて、「世界共通語」である英語は当然みんな学校で勉強をします。長い人で中学〜大学まで10年間は勉強しています。

しかし、一般的な日本人で外国人に道を教える程度の簡単な英会話ができる人はどのくらいいるでしょうか？

あなたは、急に道で外国人に場所を尋ねられたらしっかりと答えれますか？

むしろ、10年間も勉強をしているのなら、道案内だけじゃなく普通に外国人と会話できてもなんら不思議ではありません。

しかも東京オリンピックも控えており、これからますます国際化が進みます。そんな中、先進国である日本がいつまでも英語が話せないのは、大きな問題になっていきます。

お隣韓国の方が、英語学習にとても意欲があるのもあり、話せる人は多いでしょう。

では、なぜ日本人は何年間も英語を勉強しても話せないのでしょうか。

日本では、英語が話せなくても生きていけます。英語が話せなくても日本のトップの東大に入れます。英語が話せなくても社長になれてお金持ちにもなれます。

実はこれが、’’みんなが気付いていない’’ 最も大きな理由なのです。

というのも、ヨーロッパの小さな国（北欧など）では、人口も、メディアも何もかも小さいのです。
したがって、日本のように自国だけで仕事で成功しても、有名になっても価値は低いのです。
メディアが小さいので、北欧なのではイギリスやアメリカのテレビを取り入れないとやっていけません。

そのため、小さい頃から英語に触れる機会が多く、自国メディアだけでは生きていけないので、英語でやっているテレビを理解する必要があります。

私たちのように「学習する」というよりは、感覚的にいうと「生きるために必須」なのが英語なのです。

人間、生きるか死ぬかというような佳境に立たされるとなんでも身につくものです。
イメージしてみてください。仕事で、「急にある資格を取らないと解雇する」と上司から言われたら、みんな必死になって勉強しますよね。
それに、普段以上に力が発揮できることが多くあります。

決して、日本人が英語のセンスがない、日本人は語学をマスターするのが苦手ということではなく、ただ「必要性」が違うだけです。

次に大きな理由は、そもそも日本語と英語はかけ離れた言語なのです。ひらがなを使う日本語とアルファベットを使う英語、この時点で共通点はありません。

それに比べて、ドイツ語やフランス語など、ヨーロッパの大抵の言語がアルファベットを使いますよね。
実は、これだけでもヨーロッパ人と日本人が英語を話せるようになるのを左右する非常に大きな要因になっているのです。

ヨーロッパのようなアルファベットを使用する言語話者にとって、多少違うけれでも似たようなアルファベットを使う英語をマスターするのは、全くアルファベットを使用しない日本語話者がマスターするのとではスタート地点から歴然の差があります。

そもそも、アルファベットを使うヨーロッパ人とひらがなを使う日本人とでは、ハンデがありすぎるということを覚えておいてください。

これからも、ただ日本人が英語を話せないだけではないということがわかりますね。

日本人が英語を話せるようになるのは簡単です。2つの大きな理由に焦点を当てて英語を学んでいけばいいのです。

発音など日本語は英語と違うので、マスターするのに時間はかかるかもしれませんが、「話せない理由」を知っているのと知らないので、マスターする時間も大きく変わってきます。

オリンピックにはたくさんの日本人が英語を話せるようになっていれば最高ですね。