スクワットを知らないという人はあまりいないと思いますが、その効果について正確に知っている方は少ないのではないでしょうか。

スクワットには単に筋トレ効果だけではなく、様々な効果があるのです。

今回はスクワットを大解剖してみたいと思います。

スクワットは筋トレ方面では「キング・オブ・エクササイズ」と呼ばれています。でも実は、その運動効果もさることながら、他にも様々なメリットがあるのです。では、そのメリットについて見ていきましょう。

一口にとスクワットと言っても、そのやり方はいろいろあります。自重で行うストレッチもあれば、ウェイトをかついて行うストレッチもあります。また、足を左右に開くストレッチもあれば、前後に開くストレッチもあります。ここではストレッチの効果に関して網羅的に取り上げ、後ほどそれぞれのスクワットに関して詳しく解説したいと思います。

スクワットは単純に筋力アップの方法として非常に優れた方法であり、そのことが「キング・オブ・エクササイズ」と呼ばれる所以ともなっています。なぜかというと、スクワットを行うことは下半身の総合的なエクササイズとなるからです。

下半身には様々な筋肉がついていますが、スクワットの動作はそれらの筋肉を余すことなく動員するため、局所のトレーニングと比べてはるかに効率的に下半身全体の筋肉にアプローチすることが可能となっています。

スクワットを行うことはダイエットにとっても、とても有効であることが知られています。なぜなら、ダイエットに絶対に欠かせないのが筋力アップだからです。人間には基礎代謝と言って、何もしていなくても消費するカロリーが存在します。

そして、基礎代謝は20代半ばをピークに徐々に減少していくのですが、筋力の低下も一つの原因と考えられています。年齢を重ねれば筋力が減少するのは当然なのですが、現代はとても便利な世の中なので、筋力減少のスピードが加速度的に早くなっています。

お風呂は指1本で沸かすことができ、家電にはリモコンが付いており、駅や店舗にはエスカレーターが完備されています。そのため、40年前と比べると日常生活での運動量が60%にまで減少しているというデータもあるほどです。

このようにして減少してしまった基礎代謝量を、スクワットは効率よく上昇させることが可能です。なぜなら、下半身には全身の70%もの筋肉が集中しているからです。スクワットによって基礎代謝が向上すれば、痩せやすい体質になるという訳です。

現代人はデスクワークなどによって骨盤のバランスが悪くなっている傾向がありますが、スクワットを行うことによって、骨盤バランスを改善することも期待できます。骨盤にはいろいろな筋肉がくっついていますが、スクワットによってそういった筋肉を効果的に刺激することが可能です。

また、スクワットによって股関節の可動域が広がることによって、骨盤のバランスの安定化にもつながります。さらには重心バランスも整うため、骨盤が歪みにくくなるといった効果も期待できます。

みなさんがスクワットと聞いて思い浮かべるのは、通常は足を横に開いて行うスクワットではないでしょうか。その他にも、足を前後に開いて行うストレッチもとても有効なんです。

いわゆる普通のスクワットが、足を横に開いて行うタイプのスクワットです。このスクワットのメリットは、下半身の筋力を最大限に発揮できることです。そのため、下半身の筋力アップには最も効果的なエクササイズです。ジムではウェイトを担いだうえで行うこともあります。

ただし、スクワットの正しい姿勢を意識して行わないと効果が減少しますし、またケガのリスクも上昇します。シンプルながら奥の深い、運動経験者向きのスクワットでもあります。

足を前後に開いて行うスクワット（「スプリットスクワット」とも言います）は、足を左右に開いて行うスクワットよりもバランス感覚が必要となります。そのため、スプリットスクワットを行うと、バランス感覚の向上も期待できます。

また、基本姿勢が通常のスクワットよりもとりやすいことから、運動経験のない女性などにも行いやすいエクササイズです。とはいっても効果は保証つきで、姿勢を改善することも期待できます。

スクワットは器具もいらず場所も取らず、自宅でも簡単に行うことのできるエクササイズです。まずは1ヶ月チャレンジしてみてください。その効果にきっと驚かれることと思いますよ。