水素水は当たり前ですが、知っている人は知っていますが、知らない人にとっては「何それ？」という物ではないでしょうか。水素水はその名の通り、中に水素が多量に含有された水のことを言います。では、水のなかに多量に水素が入っているとどんないいことがあるのでしょうか。

それではまず、水素水を飲むことにはどのようなメリットがあると言われているのかについて見ていきたいと思います。筆者も一時期飲んでいた事があるのですが、驚くような話を聞かされたことがあります。

人間が生きていく上で酸素は欠かせないものですが、その酸素が有害な物質であると言われたら驚きませんか？実は、酸素は猛毒であるそうで、その猛毒に対して対応できたものが今の地上の生物であるという説があります。

実際に、人間が酸素を吸入すると、その2%程度がより毒性の強い活性酸素になると言われています。そして、その活性酸素が老化の原因であるとされています。活性酸素も身体にとって必要なものではあるのですが、増えすぎると老化が促進することになります。

そこで水素の出番となる訳です。活性酸素は簡単に言うと「H2O2（過酸化水素）」なので、そこに水素原子である「H」を足してあげることで、「H2O（水ですね）」に変えて無害化するという発想です。

活性酸素はガンの元ともなるそうで、水素水を飲むことによってそれを予防することができると言われています。筆者が聞いて驚いた話は、ガンでお医者さんからもさじを投げられた猫が、水素水を飲んだらガンが治ったというものです。

水素水にはダイエット効果もあると言われています。この世にははやりすたりがありますが、それに流されないものの一つがダイエットです。ダイエット関連の商品や商売がすたれないのは悪く言うと誰も成功しないからなのですが、そのため手を変え品を変え新手の商品が現れます。

水素水を飲んでダイエットに成功した人ももちろんいるのでしょうが、その割には周りで水素水を飲んでいるという話を聞かないのはどういうことなのでしょうか。

水素水の効果について、水素水を販売している事業者にアンケートを取ったところ、その一番の効果が「水分補給」という驚きの結果が出たそうです。水分補給が目的なら他の飲料でも出来そうなものですが、なぜこのような結果が出たのでしょうか。

水素水の効果のトップが水分補給となった理由については、水素水メーカーの各社が、その効能を言うことに慎重になったという背景があります。なぜなら、水素水は特定保健用食品（トクホ）や機能性表示食品とは認定されていないからです。

そのため、水分補給以外の効果・効能を過剰に宣伝した場合、景品表示法違反などに問われる恐れがあるので、このような結果となったようです。

各水素水メーカーが販売している水素水に対して、その含有量を測定したところ、表示しているだけの量に達しない商品があったばかりか、水素が検出されない商品すらあったということです。

このような検査が行われた背景には、水素水を飲んでいるユーザーからの疑問の声が国民生活センターへと上がってきたことがあります。

一般に販売されている水素水ではなく、医療分野で用いられている水素水に関しては、あくまでも予備的研究段階ではあるものの有効性が示されているということです。ただ、一般に流通しているものに関してはそのようなデータはないということです。

では、水素水を飲むのが全く無駄なのかというとそうとも限りません。普段あまり水分補給をしない人には水分補給という観点では有効でしょうし、また、「この水は身体に良いんだ」と思って飲めば、それなりの効果があるかもしれません。いずれにせよ、このような検査を受けて、有効な水素水が販売されたり生き残るようになるのはいい傾向と言えるのではないでしょうか。