ナチュラル・ハイ・ジーンは、もともとアメリカの医師たちによって提唱された、人間が健康に過ごすための考え方で、その骨子は食事法と適度な運動、そしてストレスをため込みすぎないことにあります。今回の記事では、その食事法に特に注目して紹介していきたいと思います。

日本では「ダイエット=痩せる」という風に理解されていると思いますが、そもそもWHO（世界保健機関）の定義によると、ダイエットとは「健康と美容を目的として食事の質や量をコントロールすること」とされています。

つまり、どこにも「痩せる」という文言は入っていないことになります。ただ、ダイエットが必要な人の多くが太っている人であることから、ダイエットを行うと必然的に痩せるといった傾向が見られます。本稿では便宜上、ダイエットを痩せるという意味で使用しております。

では、ナチュラル・ハイ・ジーンの食事法にはどのような特徴があるのでしょうか。大げさな言い方をすれば、何を食べるかはどう生きるかということでもあります。こんな方法もあるんだよ、と参考までにご覧になってみてくださいね。

朝ごはんが果物や野菜だけというと「エーッ」と思われるかもしれませんが、意外と実践している方って多いと思います。スムージーや野菜ジュースを朝飲む方って結構いますものね。ナチュラル・ハイ・ジーンの考え方によると、午前中は排泄のための時間とされます。

そのため、朝からガッツリ食べてしまうと排泄に問題が生じるとされています。ちなみに、お昼から夜にかけてが摂取と消化の時間で、夜から早朝までが吸収と利用の時間とされています。子のサイクルに応じて食事をするのが、ナチュラル・ハイ・ジーンの食事法です。

ナチュラル・ハイ・ジーンの考え方によると、人間はそもそも野菜や果物を中心にした食生活で事足りるということです。それでは筋肉がつかないのではという意見に対しては、タンパク質も野菜から摂ればいいという反論が返ってきます。

それを証拠にゴリラを見なさいと。ゴリラは果物や野菜を中心とした食事をしていますが、あんなに筋肉がムキムキだということです。人間とゴリラを比べるのもどうかと思いますが、説得力はありますね。

ナチュラル・ハイ・ジーンの食事法のもう一つの特徴が、お肉や魚などの動物性たんぱくと、お米やパンなどの炭水化物を一緒に摂らないということです。炭水化物とたんぱく質はそれぞれの消化酵素が異なるため、同時に摂ると体内に長くとどまってしまうというのがその論拠となっています。

この考え方で行くと、焼肉定食や焼き魚定食などの定食物はおろか、牛丼にかつ丼などの丼物もダメですし、ハンバーガーなどはもってのほか、ということになります。なかなか厳しいですね。

以上で紹介したことも大概、今まで教わってきた食事法と異なりますが、その他にもナチュラル・ハイ・ジーンの考え方によると、牛乳は飲まない方が良いとか、野菜は火を通さない方が良いとか、これまでの常識を覆されることがたくさんあります。

また、ご飯と魚やお肉、そして野菜とおつゆなど、バランスのとれた食事と言われるものは、ナチュラル・ハイ・ジーンの考え方では否定されることとなります。

おそらくここまで読んで頂いた方の多くが、「そんなの無理でしょ」と思われたと思います。ただ、全てを実践するのは確かに困難ですが、朝ごはんを果物（リンゴやバナナ）にするとか、スムージーに変えるくらいは出来るのではないでしょうか。

なにごとも百点満点を目指すと苦しいものです。できると頃から始めてみてはいかがでしょうか。朝ごはんを変えるだけでも十分にダイエット効果はあると思いますよ。