赤ちゃんの離乳食は生後どれくらいから始めれば良い!?

昔は母乳だけで2歳過ぎまで育児をすることもざらでしたが、現代ではほとんどの場合で離乳食が用いられています。

では、生後どれくらいたったら離乳食を始めたらいいのでしょう。また、離乳食を始める理由はとは何でしょうか。

離乳食は何故必要?

離乳食はなぜ必要なのか、当たり前のようであまり考えたことはないのではないでしょうか。知っているようで意外と知らない離乳食を始める理由について、まずはご紹介していきたいと思います。

食べる練習

赤ちゃんもいずれは大きくなって、大人と同じ食事を食べるようになる訳ですが、おっぱいやミルクが終わったからと言って、いきなり大人と同じものが食べられる訳ではありません。

まだ歯も生えそろっている訳ではないですし、顎の筋力も弱いので、最初から固いものは食べられません。そのため、歯茎でも潰せる程度の固さの離乳食を食べることで、顎の筋肉を鍛え、将来の食事に備えるのです。

栄養を補うため

生まれた時は平均で3000g前後と小さかった赤ちゃんですが、生後3ヶ月もすると倍に、生後半年を過ぎるとさらに大きくなってきます。そうすると、エネルギーの消費量も大きくなるため、母乳やミルクだけでは栄養が足りなくなってしまいます。

そのため、離乳食を始めることで不足する栄養を補う訳です。完全母乳育児が一時期もてはやされましたが、栄養という点では不足してしまうのではないかと危惧する医師もいるということです。

味覚の構築

「三つ子の魂は百まで」などと言いますが、味覚に関しても同様のことが言えます。両親が太っている家庭の子供に肥満児が多いことからも分かるように、家で何を食べさせるのかはその子の体型、引いては生活習慣病にも影響します。

離乳食は基本的に出汁と食材のみのシンプルな構成ですが、食材の味だけでも十分に美味しいと知ることで、赤ちゃんの味覚がしっかりとしたものになっていきます。

離乳食を始める際の注意点!

では、離乳食はいつ頃始めるのが良いのでしょうか。また、始めるにあたって知っておいた方が良いことは何かあるのでしょうか。

生後半年くらいを目安に始める

離乳食は一般的に生後半年程度を目安に始めることが多いようです。その頃になるとしっかりと首も座ってきて、授乳に関しても自分の意思で、すなわちお腹がすいたから欲しがるという風になってきていると思います。

また、親御さんや兄弟の食べているものに興味を持って手を伸ばそうとしたり、よだれを垂らしていたりすれば、食事に対する興味が増しているということなので、離乳食を始めるタイミングです。

最初は平日の午前中から始める

午前中に離乳食を上げるというのは、生活リズムを作るという意味もあるのですが、初めての離乳食の場合、赤ちゃんにどんな反応が起こるか分からないからという意味もあります。

喉につかえるようなことはあまりないと思いますが、食べ物によってはアレルギー反応を起こす赤ちゃんもいます。そういった時にすぐに病院に行けるように、朝の離乳食は平日の9時以降に食べさせるようにすると良いでしょう。

離乳食を始めた時のミルクの量について

離乳食を始めたらもうミルク入らないのでしょうか。いえいえ、そんなことはありません。まだ離乳食から全ての栄養を賄えるわけではないので、やはりミルクは必要です。ではどのくらいの量を1日に何回あげると良いのでしょうか。

ミルクの量について

生後6ヶ月頃の授乳量は、1回に付きおよそ200ml程度が目安となっています。ただ、あまり厳密に捉えることはなく、赤ちゃんの成長が母子手帳の成長曲線に沿っていれば、それほど神経質になる必要はありません。

基本的に生後6ケ月ころの離乳食は1日1回から始めるので、離乳食の後に1回と、その他に朝起きた時、お昼、夕方、寝る前の4回を合わせた計5回挙げるのが一般的です。

おっぱいはあげてもいいの?

離乳食を食べてミルクも飲んでいるけど、おっぱいも欲しがるという場合はどうしたらいいのでしょうか。その場合、おっぱいは欲しがるだけあげて大丈夫です。あげすぎて太ってしまうようなことはないので心配ありません。

そもそも離乳食を始める理由が、おっぱいだけでは栄養が賄えなくなることが理由ですし、この時期以降、母乳の分泌量自体も減ってきます。好きなだけあげて下さいね。

一緒に食べられるようになると楽しいですよ

最初は小さじ1杯のおかゆから始まる離乳食ですが、1年もたてば大人と変わらないようなメニューが食べられるようになります。なにより一心にご飯を食べる赤ちゃんの姿はなんとも言えず可愛いものです。ぜひ家族そろっての食事の時間を楽しんでくださいね。

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