有名化粧品メーカーの資生堂がメイク用品ブランド『INTEGRATE』のCMで25歳以上の女性を「可愛くない」と侮辱しているようにもとれる演出を行いTwitterが大炎上しています。
同じCM内容を見た後でも男性と女性の反応は正反対のものであり、お互いの本音が良く出ている内容となっていました。

『INTEGRATE(インテグレート)』は資生堂の化粧品ブランドの中でも“大人の可愛らしさ”を作り出すことにこだわったメイクブランドであり、主に20代以上の女性をターゲットにした商品を販売開始当初から数多く売り出しています。

インテグレートのキャッチコピーは「ラブリーに生きろ♡」であり、オトナ女性の可愛らしさを引き出すメイクブランドとして女性に安定した人気を誇っていました。

メイン商品であるファンデーションは肌に良いミネラルファンデーションだけを製造している事からメイク後のケアが気になる女性にも好評であり、セット商品であるグロスやマスカラ、ネイルなどもファンデーションと同じく高評価を得ています。

大人の“可愛らしさ”を引き出すことを特徴として20代以上の女性をメインターゲットにしている資生堂のインテグレート。
しかし、2016年の10月から放送されたCMでメインターゲット層の女性達の怒りを買い、Twitterが大炎上しています。

10月から放送されたCMは全部で2つ。
まずは1つ目のCMで女性達の不興を買い、眉をしかめられる結果となりました。

このCMではインテリアデザイナーの女性が仕事をしている最中に突然上司の男性が「頑張っているのが分かるのはプロじゃない」と言ってきており、「化粧の出来で仕事の優劣を決めるのか」と女性が不快感を示す結果となっています。

こちらが資生堂に対する怒りが決定的なものになった2つ目のCM。
このCMでは25歳の誕生日をまるで不幸な出来事であるかのように演出しており、「25歳からは“カワイイ”という武器は無い」とモデルさんに言わせた事から女性達の怒りを買いました。。

「女性を年齢でしか見ていない」「昭和男性の価値観を押し付けている」など新しいインテグレートのCMで非難の集中砲火を浴びている資生堂。
会社側はこの炎上を把握しているようですが、現在インテグレートの公式サイトに非難に対するお知らせ文などは一切掲載していません。

マスコミの取材に対して資生堂は「制作の意図が十分に伝わらなかった。頂いたご意見は真摯に受け止め、今後の広報宣伝活動に生かしていきたい」と答えているようですが、伝えたかった制作の意図がどのような物であったかなどは答えていないようでした。

ブランドキャッチコピーに矛盾したCMを打ち出してしまい、メインターゲットである20代以降の女性達から総スカンを食らってしまった資生堂のINTEGRATE。
不買活動はTwitterを通じて凄まじい勢いで拡散しており、次々とターゲット層の資生堂離れが始まっています。

新商品を発売するごとに新CMを放送する資生堂はこの女性離れを引き止めることが出来るのでしょうか?