トルコのクーデターが2016年7月16日の夜には、なんとか終焉を迎えました。

翌17日の日本時間の夕方、隣の国アルメニアで立てこもり事件が起きました。一時はクーデターかと言われましたが、どうやら違うようです。

流血画像もありますので、注意してください。

トルコでクーデター騒ぎが起きたばかりなので、アルメニアの事件もクーデターかといわれました。しかし、人質をとっての立てこもり事件で、犯人側は要求も用意しているようです。

今回、アルメニアで厳戒態勢が敷かれたとの情報が入ったのが、日本時間の夕方。昨日の今日で、隣の国なので関連性がないとは言えないかもしれません。アルメニアの首都エレバン中心部の警察施設が占拠されました。

占拠しているのは、武装グループで、人質を取っているとのことです。すでに警官が1人死亡、2人の負傷者が出ているもよう。

いっぽう、トルコのクーデター未遂事件は、独裁者エルドアンのせいなのか、悲惨な終わりを迎えました。

大統領の辞任を要求しているので、反政府派だということですね。ゲリラという噂もありますが、確認できません。

反体制派野党指導者とは、ジライル・セフィリヤン氏のこと。

武装集団が解放を求めているのは、ジライル＝セフィリヤン氏。

ベイルート生まれで、軍人経験者の右派の政治家です。レバノンの戦闘をはじめ軍歴を重ね、アルメニア政府に反対する政治運動を続けていました。

これまでにも何度か逮捕されています。

アゼルバイジャンのニュースをグーグル翻訳すると「議会の創設」反対運動という運動のリーダーとのことです。

すごく怖い男性がこっちに向かってくる動画。自分が働くオフィスにこんな人が入ってきたら、ビビりますね。どうしていいかわからなくなってしまいます。

言葉は向こうの言葉なので、意味不明です。

トルコのクーデターは日本の226事件になぞらえられます。
軍の上層部はなにも知らず、一部の軍人が蜂起して熱くなったもののようでした。

エルドアン大統領の国外からのメッセージ「民衆は外に出て軍人をやっつけろ」との声に呼応した市民が、軍人をフルボッコにした映像が世界中で流れました。

前回、エルドアン大統領の経済政策は良いと書きましたが、やはり独裁政権に不満を溜めていて「相手は誰でもいいからうっぷんを晴らしたい」と思っていたのでしょうか。

シリアは近くなので、難民が押し寄せてきていて、それも不満の一因だったようです。

しかし皮肉にもエルドアン大統領を助ける形になってしまいました。

トルコのクーデターでは、クーデターのせいで人が死んだというより、市民にリンチされた軍人の死者が多かったようです。逮捕されたのは1,500人以上、死者は1,000人との報道もあります。

軍人を警察が捕まえた後、ダメ押しのように市民が軍人をリンチしたそうです。

エルドアン派と言われていますが、過去の恨みや日ごろのうっぷんを晴らす機会として、どちらの派がというよりも市民全体が狂気と化した様相です。

調べてみましたが、昨日のトルコのクーデターとの関連がはっきりしません。武装集団の要求からしても直接的な関係はなさそうですが……。

それでは、今回の事件の起きた国、アルメニアについてみてみましょう。

トルコのクーデターのときに見た地図です。右の上のほうーに、ちっちゃーくあるのがアルメニア。

周りの国から嫌われているともいわれ、パイプラインを迂回されているのだそうです。やることがせこいですね……。

トルコとも複雑な関係で、サルキシャン大統領は友好的なふり？は一応しているようです。

北はグルジア、ロシア。南にはイランとイラク。
アゼルバイジャンにはサンドイッチされて、ちょっとトルコがくっついてて……みたいな。

美人の多い国としても有名なアルメニア。こんな美人が人質になったりしたら許せませんね。

旧ソ連の中で最小の国で、日本の13分の1の面積に300万人が暮らしています。

宗教はキリスト教ですが、各宗派が例のごとく喧嘩しつづけています。

なんと主要産業が農業とダイヤモンド産出！

美人すぎるサポーターでも有名なアルメニア。

トルコがまだオスマン帝国だった19世紀から20世紀にかけて、アルメニア人を虐殺したといわれる歴史があります。

アルメニアはいまだにトルコを非難しています。

ちょっと韓国みたいですね。

日本人の被害者は今のところ、いない模様です。現場の警察官の死者は1名と報道されています。

なぜかここでもギュレン氏が関与しているという噂が出ました。

アメリカに亡命中のギュレン氏、トルコのクーデターに対するインタビューでは「クーデターではなにも解決しない」「私は関与していない」と話しています。

関係なさそうですが、トルコに関しては、エルドアン大統領が「徹底的に粛清！」と言っているので、ギュレン氏は今回は唯では済まないだろうといわれています。

エルドアン大統領は、自分の味方の士気を高めるためにも、ギュレン氏を敵に仕立て上げ、利用するつもりのようです。

人質が2人救出されたと一報が入ってきました。

ここでこんなことを書いても仕方ないのかもしれませんが、お互いをよく理解し、いつか平和な世界が来るといいですね。