2016年6月24日に発生した目黒区バラバラ殺人事件。

女性の遺体がバラバラに分解された状態で池の中から発見されるという凄惨な事件内容から世間の注目を大きく集め、遺体発見から1週間以上たっても犯人の手がかりが見つからず現場周辺の住人を震撼させていましたが事件から15日経過した7月9日、ようやく犯人が逮捕されました。

事件が起こったのは東京都目黒区にある区立碑文谷公園の弁天池。
閑静な住宅街の近くにある静かな公園で、ボートに乗って池の上を遊泳する事も出来る事から子ども連れの家族やカップルも多く訪れる場所でした。

景色が良い事から絶好の散歩スポットにもなっており、昼間の人通りはそれなりにある場所です。

遺体の第一発見者は公園の清掃担当者である男性(80歳)。
池に人間の足のような物があるのを見つけ、慌てて警察に通報したそう。

その後警察が水底を捜索したり池の水を抜いて直接地中を捜索した結果、弁天池からは頭部・腰・右手と左手首・右足・左足がバラバラになった状態で見つかりました。
性別を隠すためか池の中からは遺体の胸部が見つからなかったそうです。

手足の大きさなどから被害者は子供ではないと推測されていましたが遺体はノコギリやキッチンばさみなど複数の刃物を使って切断されており、とにかく損傷が激しく身元の鑑定は困難とされていました。

しかし、DNAの型が行方不明になっていた東京都世田谷区在住の阿部祝子(あべ ときこ)さん(88)のものと一致。
被害者の自宅にあった所持品のDNAから身元が特定されることとなりました。

遺体がバラバラにされた状態で発見された事から
「犯人は女性」
「犯人は人間をバラバラにしてみたかった子供の可能性がある」
「犯人は阿部祝子さんが住んでいたマンションの住人」
など様々な推測が各所で囁かれていましたが、意外な事に逮捕されたのはそのどれにも当てはまらない池田徳信(いけだ やすのぶ)容疑者(28歳)。

池田徳信容疑者は逮捕当初は容疑を否認していましたが、現在は容疑を認め死体遺棄容疑で拘留されています。

実は今回逮捕された池田徳信容疑者、近隣住人によって事件現場で何度も目撃されています。
ニュースではあまり姿を確認する事は出来ませんでしたが、いつも黒づくめの服装をしたちょっとオタクっぽい容貌の男性だったそう。
連行される姿を見る限り身長はあまり高くなさそうですね。

大きな事件の犯人が逮捕されると必ず犯人の顔写真が公開されるものですが、何故か今も池田容疑者の現在の顔写真は一切報道されていません。

公開されているのは小学校時代の写真であるこの1枚のみのようでした。
容疑者は免許を持っていなかったのでしょうか？
写真からはこの子が16年後にこんなにも凶悪な事件を起こすとは思えません。

池田容疑者は東京都世田谷区にある『有弘マンション』というマンションで60代の母親と二人暮らしをしていたそう。

有識者やネットの予想に反し、犯人は被害者の住むマンションから600m程離れた場所に住んでいる青年でした。
マンションの近所では昼間に母親と一緒に歩く池田徳信容疑者が時折目撃されていたそう。

有弘マンション近辺に住む住人たちによると、池田徳信容疑者が最後に目撃されたのは事件のおよそ2週間前。
人付き合いをほとんどしない人物で、池田徳信容疑者について何か強い印象を持つ住人はいませんでした。

しかし、それもそのはず。
池田徳信容疑者は高校中退後引きこもりになっており、まれにアルバイトをする事もありましたがそれも長くは続かず人前に出てくる事はあまりない人物だったのです。

事件発生当時、ニュースでは
『遺体は死後2～3週間。被害者は独身で被害者宅には血痕は発見されていない』と発表していました。
しかし、犯人逮捕後突如報道が豹変。
『遺体は死後4～5日。被害者は二人の子持ちと見られ鑑定の結果被害者宅の浴槽からルミノール反応と組織片が発見されていた』と報じられ、
これまでとは全く違う情報が流されるようになりました。

鑑定結果でルミノール反応等が出てきたのなら被害者の身元が判明下頃にはもう情報が分かっていたはずなのですが…。

しかも、事件報道時は
『監視カメラに不審な人物は写っていなかった』
と報じていた情報を逮捕後撤回。

『防犯カメラには被害者宅らしき場所を数回行き来する池田徳信容疑者が写っていた』
と突然報道内容を翻し、「ニュースがウソばっかりついてるじゃないか！」と話題になっています。

事実と全く違う報道がされていた理由として、視聴者の一部は
「犯人の逃走防止では？」
「犯人を油断させておいて証拠を固めるためだったんじゃ」など
様々な予測をたてているよう。

確かにメディアに公開していない情報を知っていた、というのは大きな証拠になりますね。
見当外れの調査結果が出ていると思っている間は犯人も家から逃げ出さないでしょう。

ある意味賢明な判断だったと言えるでしょうが…。
防犯カメラの件で疑われ放題になっていた被害者と同じマンションに済む住人達がちょっと可哀想です。

“フラダンス教室に通う心優しいおばあちゃん”と“引きこもりの青年”。
住む場所も世界も違い、性別や年齢・性格なども正反対な2人に共通点があるとはとても思えません。

警察は現在犯行の経緯や動機について取り調べ中とのことですが、一体どのような理由で池田徳信容疑者はあのようなバラバラ殺人をするに至ったのでしょうか？

恐ろしい事件であるだけに続報が待たれます。