アイドルグループ『私立恵比寿中学校』の所属事務所であるスターダストプロモーションが8日に死亡が確認された松野莉奈さんの死因を正式に発表しました。
事務所の発表によると松野莉奈さんの死因は“致死性不整脈の疑い”とのことであり、致死性不整脈によって引き起こされる心室細動によって亡くなった可能性が高いそうです。

『ももいろクローバーZ』の姉妹グループとして人気のアイドルグループ『私立恵比寿中学校』のメンバーであり、18歳にして身長約170cmと大人顔負けのスタイルを持っていた松野莉奈さん。
彼女は死亡直前の2月6日に家族と箱根旅行を楽しんでおり、7日にはインスタグラムに旅行先での楽しそうな写真をアップしていました。

しかし、旅行から帰ってきた後の2月7日に彼女は体調を崩してしまい、その日参加する予定だったコンサートを欠席して自宅療養を行いました。
そのまま体調が戻るのを待つはずだったのですが、8日の早朝に容態が急変しているのが発見され、病院に救急搬送されたのち死亡が確認されてしまいます。

訃報が出された当日は簡易的なお知らせのみに終始し平常通り番宣ツイートなどを行っていた所属事務所の動きもあって松野莉奈さんの死因について様々な憶測やデマが出回っていましたが、10日午後に所属事務所が松野莉奈さんの死因を正式に発表し、彼女の死因が“致死性不整脈の疑い”であった事を明らかにしました。

致死性不整脈とは、通常1分間で約60～80回の心拍を規則的に繰り返している心臓の動きのリズムが突然乱れ、脈の動きがバラバラになってしまう不整脈が重症化した病気の事です。

致死性不整脈が起こってしまうと心臓がけいれんして体中に血液が送られなくなる“心室細動”が発生してしまうため致死性不整脈は心室細動とほぼ同一視されており、突然死の代表格として扱われています。

致死性不整脈が原因で心室細動が起こってしまうと脳を始めとした体全体に血液が送られなくなってしまうため数秒で意識が消失してしまい、発症した人間は何も行わなければ約3～5分で亡くなってしまうのだとか。
心室細動は睡眠中に起こる事もあり、その場合は本人も気づく事なく亡くなってしまうのだそうです。

致死性不整脈が原因の心室細動が起こってしまった場合、治療方法は一刻も早い心臓マッサージやAEDしかありません。
対応が遅れれば遅れるほどたとえ助かっても後遺症が残ってしまう場合があり、今のところ発症直後の救命活動しか心室細動から命を助ける方法はないのだそう。

画像は日本国内で心臓が原因で突然死した日本人の人数。
心室細動などによる突然死は年々増加傾向にあり、今年は松野莉奈さんもこの中の一人に加わる事となってしまいました。

致死性不整脈(心室細動)は心臓病の悪化が主な原因だそうですが、松野莉奈さんが心臓に持病を持っていたかどうかは公開されていませんので持病を持っていなかった場合の心室細動の原因のみ紹介していきます。

致死性不整脈は血液中のミネラルバランスの崩れが原因で起こることがあり、塩分や亜鉛、カルシウムやマグネシウムなどの過剰摂取や欠乏症が原因で心室細動が引き起こされる場合があるそうです。

過度なダイエットや偏った食生活には気をつけましょう。

また、抗菌薬や抗精神薬、抗うつ剤といった一部の薬剤の副作用が原因で心室細動が引き起こされることがあるのだそう。
原因になると考えられている薬剤の中には市販薬も含まれていたようですので、これが原因になった可能性も十分に考えられますね。

アイドルとしてこれからという時に亡くなってしまい、突然死を悲しんだ人々から今でもたくさんのメッセージが送られている松野莉奈さん。
心から冥福をお祈りいたします。