優れた保湿薬として、乾燥肌や小じわなどにも効くヒルドイド。
高級な化粧水などよりもはるかに美容効果の高いと言われる皮膚薬ですが、

同シリーズには、筋肉痛や肩こりなどの炎症を鎮めたり、血行を促進する効果のあるものも存在します。

「ヒルドイドならどれでも良いんじゃないの？よく筋肉痛にも良いって聞くし」と思ってしまいますが、特に筋肉の炎症などに処方されるのが「ヒルドイドゲル0.3％」です。

透明でスーッとする塗り薬です。

ヒルドイドソフト軟膏0.3％などの「ヒルドイドシリーズ」は血行を促し、いろいろな悩みを解決してくれます。ヒルドイドソフト軟膏、ヒルドイドクリーム、ヒルドイドローションの添付文書には「抗炎症作用」があると書いてありません。(すべて0.3％)

しかし、「ヒルドイドゲル0.3％」にだけ「抗炎症作用がある」とハッキリ書いてあります。

ヒルドイドの成分は炎症に対して効果的な作用を持ちますが、オススメするほどではないということでしょうか。肩こりや筋肉痛にはシリーズのなかでも、ヒルドイドゲルが良いとされるのは、これが理由のようですね。

ヒルドイドゲル0.3%の「薬効薬理」の欄にはちゃんと抗炎症作用と書いてありました。

”[薬効薬理]
1.抗炎症作用”

保湿が有名なヒルドイドシリーズ、血行促進効果もありますね。

ヒルドイドは、皮膚科などで処方される保湿剤です。

美容に良いと一種のブームになりました。保湿以外の効能効果として、血行を良くする効果が高いものです。ヒルドイドが血行を促すしくみは、ちょっと変わっています。

別に血管を動かすとか、血液を薄めてしまうわけではありません。

体に傷が付くと、普通は血液の特定の成分が集まって来て塊を作ります。出血をふさいで傷口を保護するためです。しかしこの塊のせいで血流が滞ることもあります。

そこで、ヒルドイドは血液を固まりにくくすることで、血流を促すのです。

そして、ヒルドイドには血管内の血の流れを増やす作用もあります。

必要な物質をからだの隅々まで運ぶ血液のはたらきを、このように助けるということなのですね。

「抗炎症作用」がはっきり謳われているヒルドイドゲルは、もっと良さそうですね。

シリーズで唯一、ハッキリと「優れた抗炎症作用」と書かれているヒルドイドゲル。

筋肉痛や肩こりには、これをおススメする人が多いようです。腱鞘炎も炎症なので、使っている人も居ますね。

筋肉の組織が過度な運動で傷つき、炎症を起こして痛くなるのですね。

そこで炎症を抑える効果が非常に高いため、ヒルドイドゲルが処方されることが多いのです。ステロイドではないので、ステロイドが嫌だという人も使えますね。

炎症が起きている場合と、そうでない場合もあるそうですが、肩が固くなって重いのが肩こり。

スーッとする使い心地だからなのか、医院でヒルドイドゲルが出たという人が多いです。

利くという体験もよく見かけます。

やっぱり顔に使えるのかどうか、知りたいです。

基材に揮発性の高いものを使っているので、塗るとスーッとするヒルドイドゲル。「顔はダメ」と書いてないのですが、顔につけるのは戸惑いますね。無理してつける必要はなさそうです。

ヒルドイドゲルを処方されたら、顔にも付けたいと相談し、「ヒルドイドソフト軟膏0.3％」などが貰えるかどうか聞いてみれば良いでしょう。

ただし美容目的では健康保険は適用されません。

使い方は、1日1～数回、適量をつけてマッサージするか、ガーゼなどに伸ばして貼るとあります。

ヒルドイドソフト軟膏は、スーッとしないので気にせず使ってしまいますが、ヒルドイドゲルはつけ過ぎると困るかも。

ヒルドイドシリーズには副作用もあります。処方されたら、薬剤師と医者の説明をよく聞いて一緒に渡されるお薬手帳や説明文書も保管しておきましょう。

ヒルドイドゲル0.3％は添付文書によると、潰瘍、びらんの部分と眼には使えません。

ヒルドイドシリーズすべてに、血友病など使ってはいけない病気があります。また、腰や肩、背中などが痛いから筋肉痛だと思っていたら、重大な病気が隠れていたということも。

しばらく使って改善が見られなければ、受診をおすすめします。

添付文書によるとこのようになっています。

ヒルドイドシリーズには、保湿効果以外にも優れた美容効果があります。
それぞれのシリーズを効果的に使ってキレイになっちゃいましょう！