日常生活に大きく支障をきたす手汗に悩まされているのなら、やはり手術を受けるかどうかは考えるでしょう。手術を受ければ、手のひらの汗の問題に関してはクリアできます。握手をするのに躊躇うことはなくなり、紙が汗でびっしょりになるというシーンもなくなるでしょう。日常生活を送る上で気持ち的に楽になるのも間違いありません。半永久的に効果は約束されているため、一時的にしか効果がない方法とは質が異なります。ただ、メリットばかりではなく、デメリットもあるのを頭に入れておかないといけません。デメリットは大きく分けると代替性発汗や手の乾燥や運動機能障害の3つです。

手汗の手術の副作用の一つである代替性発汗はほぼ間違いなく現れる症状です。手のひらの汗の問題はクリアできるものの、肝心となるのは発汗される汗の量そのものが減る訳ではなく、どこか違う部位から代替的に発汗されることになります。脇、足、胸、背中といった部分から大量の汗が出てくるようになると考えて問題ありません。手のひらの汗の問題はクリアできても、結局他の部分での汗で頭を悩ませている方も実際にいます。これが手放しに手汗の手術を受けるべきではない最も大きな理由になるでしょう。

手の発汗神経を切断すれば、手のひらから汗が出なくなります。そして、手に潤いを与える成分がなくなってしまうため、異常と思える乾燥に悩まされる方も少なくありません。ハンドクリームが手放せなくなってしまう方も多く、肌がどんどんボロボロになってしまう理由に繋がります。そして、運動機能障害についても無視できません。自律神経の乱れが改善されることは絶対にないのを覚えておいた方が良いでしょう。手汗の手術を受けるべきかどうかは何とも言い難く、医師からも全てについて説明がされます。その上で判断しないといけません。