1988年頃からジャニーズ事務所に所属し、俳優としてテレビに出演し始めていた元TOKIOのメンバー山口達也さん。

彼は2011年4月から日テレの朝の情報番組「ZIP」の月曜＆水曜メインパーソナリティをスタート、お茶の間から安定した人気を誇っていましたが、現在はすっかりその姿を見かけなくなってしまいました。

山口達也さんはなぜ最近テレビでその姿を見なくなってしまったのでしょうか？

1988年にジャニーズ事務所に入った山口達也さんは身長が167CMと小柄でしたが、↑の画像の通り、ハンサムな顔と卓越した演技力でその才能を開花し始めます。

1993年、斉藤由貴さんが主役を演じたドラマ「同窓会」に出演した山口達也さんは、男性と関係を持つことでお金を稼ぐバイセクシャルの少年という難しい役をこなし一気にブレイク。

翌年1994年9月21日には、城島茂さん、国分太一さん、松岡昌宏さん、長瀬智也さんとともに音楽グループ「TOKIO」を結成。デビューシングルだった「Love you only」がヒットするなど華やかなデビューを飾りました。

1997年には人気チャリティー番組「24時間テレビ/愛は地球を救う」に出演した山口達也さん。今ではこの番組の恒例となった100KMチャリティーマラソンに挑戦し、見事完走を果たしています。

私生活では2008年3月8日、5歳年下の元モデルとできちゃった結婚をし、山口達也さんはTOKIOの中で最初の既婚者となりました。

結婚を発表した2ヶ月後の2008年5月6日、第1子となる男の子が誕生、2年後の2010年9月17日には2人目の男の子が誕生しました。

2010年7月から始まった日テレの番組「ザ！鉄腕DASH」ではダッシュ海岸企画に参加した山口達也さん。次第に海岸作りにのめり込んでいった彼は自らが潜水するために潜水士の資格を取得したり、DASH島へ船で資材を運ぶため一級小型船舶操縦士を取得しました。

そんな山口達也さんは視聴者たちの間から「TOKIOのメンバーの中で最も器用で必要な男」と呼ばれるようになり絶賛されていました。

2011年3月11日、福島でダッシュ村の番組収録を行っていた山口達也さんは東北地方太平洋沖地震に遭遇します。この時、福島第一原子力発電所事故によりDASH村は計画的避難区域となってしまいました。

そして地震が起きてから約4ヶ月後の2011年7月、ザ！鉄腕ダッシュのスタッフはJAXAから協力要請を受け、ダッシュ村にひまわりの種を植えるなどして除染作業に積極的に関わっていきました。

この時も山口達也さんは恐れることなく大活躍します。福島県の人の心を大きく勇気付けていたのです。

「福島のためにもっとできることはないか？」と考えた、ザ！鉄腕ダッシュのスタッフと山口達也さんは、取材でチェルノブイリ原子力発電所事故の被害を受けた場所、ウクライナやベラルーシを訪問、現地の状況を視聴者に伝えました。

ザ！鉄腕ダッシュを中心にタレントとして大活躍していた山口達也さんですが、2011年に起こした無免許運転の事件を皮切りに、徐々にその活躍の場を減らし始めてしまいます。

実は山口達也さん、ちょうどこの頃から、ジャニーズ事務所を退所するまでひた隠しにしなければならなかったある病気との闘いが始まりました。

この病のせいで山口達也さんは、後に自分でもコントロールできなくなってしまうくらい苦しむことになってしまいます。

TOKIOという売れっ子グループのメンバーだった山口達也さんは華やかな世界で輝く反面、自らを陥れる病にむしばまれていきました。

どこかで軌道修正することはできなかったのか？彼が芸能界から完全に転落した原因は何だったのか？その軌跡を追ってみました。

山口達也さんが最初にスキャンダルを起こしたのは、2011年8月28日のことでした。車に乗っていた山口達也さんは車線変更禁止区域で車線を変更し警察に呼び止められてしまいます。

免許の提示を求められ所持していた免許証を見せると同年2月に免許の期限が切れていることが発覚。そのまま道路交通法違反で書類送検されてしまいました。

この時、山口達也さんはヤマト運輸と富士重工業のCMに出演していました。車を運転するシーンがあったため、結局CMの打ち切りが発表されました。

無免許運転が発覚した後の山口達也さんは、しばらくの間落ち着いていたかに思われましたが、2016年8月5日離婚したことを発表しました。

↑の画像の女性が山口達也さんの元奥様です。子供たちの親権は奥様へ、慰謝料はなしという円満離婚だと報道されましたが…。

離婚後蓋を開けてみると、そこには1人、家族と離れて暮らす山口達也さんが相当無理をしながら事業に巨額の投資をしているとの噂が広まっていたのです。

どうやら山口達也さんは、離婚をしても家族が不自由しないようにと、無理をしてでも必死にお金を工面していたそうです。

離婚から約2年後の2018年4月下旬、同年2月に女子高生に対して強制わいせつを行った容疑で当時TOKIOのメンバーだった山口達也さんが書類送検されたことが発覚します。

ワイドショーでは連日、本人のみならずTOKIOのメンバーが悲壮な面持ちで謝罪会見を開き、山口達也さんが起こした問題に対して誠意ある対応をしていきました。

しかしマスコミから囲み取材を受けていた山口達也さんは突然号泣しながら「できることならTOKIOに戻りたいです」と発言してしまいます。

この映像を見てしまったジャニーズ事務所の最高権力者、メリー喜多川副社長は「こんな事件を起こしてどの口がTOKIOに戻りたいと言えるのか！？」と激怒。

TOKIOの産みの親であるメリーさんの娘、藤島ジュリーさんはこの時「もう庇いきれないかもね」と諦めたと言われています。

その日酩酊状態だった山口達也さんは、知り合いの女子校生を自宅に呼びつけ、そのまま肉体関係を迫りました。

アルコールに溺れた山口達也さんはジャニーズ事務所の売れっ子タレントという権力を振りかざし、芸能界で売れることを願う16歳の少女を力づくで暴行しようとしたのです。

彼には以前からアルコール依存症ではないかという噂がありました。事実アルコールについても問題があったように見受けられますが、実は彼がお酒を飲んでコントロールできなくなる本当の理由は他にあったのです。

山口達也さんは数年前から「双極性障害」いわゆる「躁鬱病」に悩まされていました。日本では現在500万人の躁鬱病患者がいるといわれています。

山口達也さんは6年～7年前からこの病気にかかり、時々精神が不安定になっては様々な症状を引き起こしていたのです。

女子高生に対し強制わいせつを行った容疑で書類送検された山口達也さんは一旦ジャニーズ事務所を無期限謹慎処分になりました。

しかしことがことだっただけに厳しい処分が下され、2018年5月1日山口達也さんはTOKIOを脱退、同時にジャニーズ事務所との契約解除が発表されました。

長年にわたり躁鬱病で苦しんでいた山口達也さんはすでに精神が弱りきっていた中で、女子高生に対する強制わいせつの事件を引き起こしてしまったそうです。

この時彼の心は完全に壊れてしまい他のメンバーはこのまま山口達也さんが自ら命を絶ってしまわないかと本気で心配していたといわれています。

事件の発覚を受けて激怒していたジャニーズ事務所はすぐにでも山口達也さんを解雇したかったのですが、女子高生のご両親から「この事件によって未来を奪われるメンバーが出て欲しくない」というメッセージを残され、しばらくの間状況を見守っていました。

山口達也さんを不本意な形で首にすれば女子高生が責められる事態が起きかねないことを懸念し、最後は山口達也さん本人から辞表を提出しジャニーズ事務所を去る形をとったそうです。

TOKIOの他のメンバー、そしてジャニーズ事務所は被害者女性及び家族に対して風評被害ができるだけ少なくなるように配慮していたのです。

ジャニーズ事務所を退社した後の山口達也さんが現在どうなっているのか？女性セブンが2019年5月にキャッチした画像を見つけました。その時の写真が↑の通りです。

坊主頭に無精髭、サングラスをかけた姿はそう簡単には話しかけられそうもない凄みのある威圧感を放っていました。

この時、歩いていた山口達也さんは突然おもむろに顔をしかめ始めると、路上に座り込み「あぁ…クソ…」とつぶやきました。

この日の都内の気温は20℃を超え汗ばむ陽気だったそうです。強い日差しのせいで体調が悪くなってしまった山口達也さんはしばらくの間立ち上がることができず、座ったまましばらく体を休めていました。

駅から家までのウォーキングはたった15分という短い距離ですが、現在の山口達也さんにとっては必死に歩かなければたどり着かない遠い距離だったのです。

道端で5分間休んだ山口達也さんは体を起こしながら再び歩き始めましたが時折足元がふらつき…また何度か路上に座り込んでは、また歩く。そんなことを何度も続けていたそうです。

全盛期はTOKIOのメンバーとして歓声を浴びていた山口達也さんでしたが、現在は道行く人がその男性は山口達也さんであることに全く気がつかない程オーラはなくなってしまったのです。

ジャニーズ事務所を退社した後の山口達也さんは、しばらくの間躁鬱病の治療のため病院に入院していました。

退院後は頭を丸めたり、外出する時はいつも決まってトレーニングウェア、ニット帽、スニーカーという組み合わせだけ、反省する気持ちを抱えながら懸命にリハビリに取り組んでいました。

体調が良い日の山口達也さんは自転車をスムーズに乗りこなし、自宅近辺をリラックスしながら散策することもあるそうです。

しかし体調の悪い日は様相が一変、自転車のハンドルを持つ手が小刻みに震えていたり、自転車の進む方向が左右に大きく蛇行し転倒してしまうこともあるといいます。

自転車をこぐことさえできない自らの姿に対し山口達也さんは放心状態になったり唖然としてしまうこともあったといいます。

躁鬱病は自然に治る病気ではなく正しい治療をせずにそのまま放置してしまうと再発を繰り返すようになってしまう大変怖い病気だといわれています。

治療を始めても完治するまで4年～5年はかかるともいわれています。山口達也さんが躁鬱病を完全に克服するまで、短く見積もってもあと数年は掛かってしまいます。

こんな状態が数年も続くなんて、耐えて乗り切るにためは誰かのサポートが必要なのではないでしょうか？

こんな時せめても妻や子供達が側にいれば、大きな助けになったに違いありません。しかしそう願うにはあまりにも遅すぎたのかもしれません。

芸能人は一気にブレイクして売れてしまうと、一般人からは想像できないような華やかな世界を経験してしまいます。

TOKIOとして多くのファンから歓声を浴びた時間、その後家に帰って素に戻った時間…山口達也さんにとって2つの世界のギャップを埋めることはそう簡単なことではなかったのかもしれません。

人は反省すればまたチャンスがもらえる、そんな人のお手本となるよう、いつかTOKIOに復活できる日が来ることを祈るばかりです。