2018年、TOKIOの山口達也さんが泥酔し、女子高生に無理やりキスをするという衝撃の事件が起こりました。

この事件の際に注目されたのが、山口さんの発言の甘さ。TOKIOの松岡さんは、「甘えの根源がTOKIOならば解散したほうがいい」と述べましたが、本当でしょうか？

本当はジャニーズ事務所自体に甘えの根源があるのでは？薬物から未成年飲酒に障害やわいせつ罪まで！ジャニーズ所属タレントが起こした不祥事をまとめてみた！

まずはジャニーズ事務所の歴史を簡単に振り返りましょう。設立は1962年。大手芸能プロダクション「渡辺プロダクション」の系列会社として誕生しました。最初のそ族タレントは「初代ジャニーズ」。

現在俳優として活躍するあおい輝彦さんが所属していたグループです。その後「たのきんトリオ」や「シブガキ隊」、「少年隊」などが活躍し、光GENJIが大ブレイク。日本の男性アイドル事務所として確固たる地位を築きました。

現在も嵐やV6を始め、多くの男性アイドルが所属しています。しかし、10代の男性が多く所属する事務所ということもあり、過去には様々な不祥事を起こしています。
そこで今回は不祥事を「酒」・「車」・「その他」に分けて振り返っていきます。

2005年7月、内博貴さんは宮城県仙台市の公園で、泥酔して暴れているところを警察に補導されます。当時まだ19歳だった内博貴さんはこの歩道をきっかけに当時所属していた関ジャニ∞、NEWSを脱退し、無期限の活動休止の処分を受けます。

内博貴さんが復帰したのは2007年7月の少年隊の舞台。およそ2年間の謹慎処分となりました。

現在は「内博貴 with Question?」として活動中。音楽活動だけではなく、ミュージカルなど部隊を中心に活動しています。

この内博貴さんの飲酒事件と言えば思い出されるのが、元フジテレビアナウンサーの菊間千乃さん。仙台で内さんが補導されたとき、酒席に同席していたとの報道がされ、「菊間アナが内さんに酒を飲ませた」との論調で報道がなされました。
実際には、菊間さんの食事をしている店に着いた時点で、内さんはすでに飲酒をしていたとの報道もありましたが、菊間さんにはバッシングが集中しました。
この事件後フジテレビを退社した菊間さんは司法試験をパス。現在は弁護士として活動をしています。

内博貴さんの事件から1年足らずの2006年1月、内さんとともにNEWSに所属していた草野博紀さんが飲酒していたとの報道がスポーツ新聞の紙面に載りました。その後草野さんは活動自粛。内さん同様研究員からの出直しという形で処分を受けます。

草野さんの復帰は2007年7月の少年隊の舞台。内さんと同じタイミングでの復帰となりました。謹慎期間は約1年半。

現在草野さんはジャニーズ事務所を退所し、「Porehead」というバンドのボーカルとして音楽活動中です。

2009年4月、当時のトップアイドルだったSMAPのメンバーだった草彅剛さんが、東京都港区の公園で泥酔し全裸で暴れているのが発見され、公然わいせつ容疑で逮捕されました。

逮捕の翌日には釈放され、5月1日には十分反省しているということで起訴猶予処分になります。
しかし、この件で草彅さんは一時活動を自粛し、同年5月28日に活動を再開させます。
自粛期間は約1か月。公然わいせつ罪とはいえ、飲酒自体は年齢的にも問題なく、全裸になって騒いだとはいえ、他人に実害がなかったことから早期の職場復帰となりました。

ちなみに草彅さんはこの後自主的に5年間禁酒を貫き、2014年に放送された『SMAP×SMAP』で、タモリさんに促されて久々にビールを口にしています。

2018年2月、番組で共演していた女子高生を自宅に呼び出し、無理やりキスをしたという強制わいせつ容疑で、同年4月山口達也さんが書類送検されました。
被害者との和解が成立しており、被害者が被害届を取り下げたことから後日起訴猶予とされましたが、山口さんは無期限の活動休止の処分に。
記者会見でのTOKIに戻りたい発言や、断酒に関しての曖昧な覚悟、退所届を会社ではなくメンバーに渡すなどといった言動が世間の反発を買い、5月にはジャニーズ事務所を退所するに至りました。

他の酒によるトラブルと違い、今回は明確な被害者がいることから処分は厳しくなり、退所となると芸能界復帰の目は非常に薄いと言わざるを得ないでしょう。

ジャニーズ事務所の所属タレントが起こした車の不祥事で、最大の注目を集めたものと言えば稲垣吾郎さんの逮捕でしょう。2001年8月、東京都の渋谷区の路上で違法駐車の取り締まりを受けた稲垣さん。運転免許証の提示を求められると、急に車を発進させます。この時取り締まりにあたっていた女性警察官の膝に運転していた車が接触。全治5日間のケガを負わせてしまいます。

この件で公務執行妨害、傷害、道路交通法違反の容疑で逮捕された稲垣さん。後に事件の経緯やその後の反省の姿勢などから、これらの罪に関しては起訴猶予処となります。
この報道の時に初めて使われたのが「稲垣吾郎メンバー」という呼び方です。
一般的に事件があった場合、逮捕された時点で「容疑者」と呼ばれ、釈放された後は役職をつけて呼ばれますが、稲垣さんは役職のない芸能人ということで「メンバー」という呼称が使われたとか。その違和感に多くの抗議がテレビ局に届いたそうです。

この事件を受けて稲垣さんは半年近く活動を自粛。放送予定だったドラマも放送延期となります。何より影響が大きかったのはSMAPのコンサートツアー。逮捕当日はSMAPはつの5大ドームツアー、ナゴヤドーム公演の前日。稲垣さんの逮捕を受けて急遽他の4人のメンバーは集合し、歌や踊りのパートを見直し、4人でコンサートを行うことになりました。

稲垣さんの活動再開は約半年後の『SMAP×SMAP』で。約3分間謝罪の弁を述べて芸能活動に復帰しています。

北公次さんは1968年、フォーリーブスのメンバーとしてメジャーデビュー。ジャニーズに続く人気グループとして、ジャニーズ事務所の創成期を支えました。
そんな北さんが捕まったのはフォーリーブス解散後。解散と同時にジャニーズ事務所を退所した北さんは、解散翌年の1979年に覚せい剤取締法で逮捕をされています。

北さんは、ジャニーズがアメリカで本格的なダンスレッスンを始めた1966年頃、一時荒れた時代があったといいます。ジャニーズのレッスンにはジャニー喜多川社長も同行しており、一人取り残された北さんは新宿の不良グループと遊ぶようになり、この時すでに麻薬やシンナーに手を出していたそうです。

光GENJIとして一世を風靡した赤坂晃さんが、覚醒剤取締法違反で逮捕されたのは2009年10月。豊島区東池袋の路上で覚醒剤約1g所持していたとして、覚醒剤取締法違反で逮捕されます。取り調べに対して、同年4月から継続的に覚醒剤を使用していたと供述しており、これを重く見たジャニーズ事務所は10月中に赤坂さんを解雇します。

同年11月、東京地裁は赤坂さんに懲役1年6ヶ月、執行猶予3年の判決を受けます。

執行猶予つy期の判決を受けていた赤坂さんですが、執行猶予期間中の2009年12月、再び覚醒剤不法所持で逮捕され、良く2010年、1年6ヶ月の実刑判決を受け服役することに。

2012年に復帰をすると、2015年には舞台に復帰。芸能活動を再開しています。

ジャニーズjr.当時には人気ドラマ『3年B組金八先生』にも出演していましたが、2000年にジャニーズ事務所を退所。退所後も音楽活動を続けていましたが、2009年6月、失業者を装い失業保険を不正に取得しようとした容疑で、警視庁捜査二課に逮捕されます。
調べによると2007年から知人と共謀し、実体のない会社を解雇されたとしてハローワークから失業保険を不正取得していたそうです。
この事件で榎本さんは書類送検されるも、嫌疑不十分で処分保留とされ釈放。現在は実業家として活躍しているそうです。

ジャニーズ事務所としては珍しい骨太なロックバンドとしてデビューした「男闘呼組」。その男闘呼組でギターを担当していた成田さん。しかし1993年に男闘呼組が解散すると、成田さんは事務所を退所。その後ソロで音楽活動を続けていましたが、2009年9月、自宅に乾燥大麻を所持していることが発覚し逮捕されます。
同年12月、東京地裁は成田さんに懲役6ヶ月、執行猶予3年の判決を言い渡します。
その後成田さんは表舞台には登場していません。

2007年11月にHey! Say! JUMPのメンバーとしてCDデビューを果たした森本さんですが、2011年6月に週刊誌が過去の喫煙画像を掲載。同時に渋谷で女性と一緒にいるところを一般人に撮影され、撮影した一般人を説教。その場で写真を消去させるなどの問題行動もあり、無期限の活動休止処分を受けます。

森本さんは高校卒業の2013年にジャニーズ事務所を退所。当然Hey! Say! JUMPも脱退しました。

現在はダンスユニット『ZERO』や『BLACKJACK』のメンバーとして活動中です。

2014年6月、関ジャニ∞の錦戸亮さん、元KAT-TUNの赤西仁さんと六本木で食事をしていた山下智久さんですが、その姿を携帯電話で撮影した一般人に詰め寄り、撮影した携帯電話を奪い壊してしまうという事件を起こしています。
この事件、逮捕され書類送検されたのは山下さんのみ。錦戸さんと赤西さんが送検されなかったことで、様々な憶測が飛び交う事態に発展してしまいます。

事件は被害者と和解が成立し、結果不起訴処分となりましたが、山下さんはその後しばらく芸能活動が減り、公式な発表はなかったものの、結果的に謹慎処分を受けているような状態になりました。

2006年にKAT-TUNのメンバーとしてメジャーデビューをした田中さん。KAT-TUNとして順調に活動をしていた田中さんですが、2013年9月、度重なるルール違反を犯したとの理由で突如事務所を解雇されます。
ルール違反の内容は明らかにされなかったものの、事務所が禁止している飲食店の経営や、事務所に無断のイベント開催などが理由と言われました。

そんな田中さんがニュースになったのは2017年。渋谷で車を運転中に警察に職務質問を受けた田中さん。その時乗っていた車から微量の乾燥大麻が検出され逮捕となりました。

その後の捜査で車の名義が田中さんではなかったことや、検出された大麻が微量だったこと、そして田中さんの体から薬物反応が出なかったことなどもあり処分保留で釈放となっています。

その後目立った芸能活動はありません。

ジャニーズ事務所のグループと言えば、どれもアイドル界のトップを走るグループです。しかしそんなグループでもこれだけの不祥事を起こしています。
SMAP、V6、嵐、TOKIOなどどのグループにも問題を起こしたメンバーがおり、KAT－TUNやNEWSに関しては何人脱退したのか分からないほどです。
そんな中、清廉潔白なグループは？　となるとkinki kid’sくらいでしょうか？　もちろん最近デビューした若いグループも含まれますが、これからどうなるか分かりません。

2018年山口達也さんの強制わいせつの県では、山口さんの甘さばかりがクローズアップされましたが、本質はジャニーズ事務所自体に甘さがあるのかもしれません。
これからも多くの人気グループを輩出するであろう事務所ですから、ぜひこれからはさらに厳しい管理体制で、問題を起こさないアイドルを生み出して欲しいものです。