RIZAPといえば芸能人を多くCMなどに起用して一躍有名になったダイエットジムですが、いろいろな方が起用されていましたよね。

2010年ごろからパーソナルトレーニングという言葉が流行り出して、それに先行する形でブームにうまく乗ったのがRIZAPでした。

トレーナーとのマンツーマン指導、食事制限といった形を取り2ヶ月間ほどの短期で高いダイエット効果を出してきたRIZAPですが、結局リバウンドしてしまうのであれば高いレッスン料ももったいない気がします。

そんなRIZAPのトレーニング内容やリバウンドの関係性や、芸能人たちのその後を調べてまいりましたのでどうぞご覧ください。

RIZAPは個別指導型のパーソナルトレーニングジムで、ほかのジムと違うところはその派手な宣伝方法。

芸能人を多く起用しモニターとして実践してもらうことで世間への認知度を高めるマーケティングで、一時期は業界でトップクラスの人気を誇りました。

特に中年の男性などを起用することで誰にでも体型を変えるチャンスがあるんだと思わせたCMなどはなかなか秀逸だったと思います。

RIZAPでは器具を用いたトレーニングを中心に、体幹を鍛えるトレーニングや姿勢を矯正するトレーニングなど色々なレッスンを行います。

最初のうちはかなりキツイと思うかもしれませんが、段々とトレーナーのアドバイスも手伝って楽になっていきます。

やはり1ヶ月目では心が折れそうになる方も多くいますが、体重が減っていく経験を積み重ねていくうちにトレーニングも楽しさが増していくものです。
女性の方でもしっかりと限界を見抜いたウェイトトレーニングを行うので、筋肉に自信がない方でもしっかりと完遂できるようプログラムが組まれています。

そのプログラムを作るのはRIZAPがそれまでに積み上げてきた圧倒的なデータ量。

ユーザーの目的や理想の体型に合わせて、これまでのデータから効率的なトレーニングを分析して提供するわけです。

さらに、個々に対して健康状態や運動経験や目標を踏まえてオリジナルのメニューを作成し提案してくれます。

RIZAPが一番に力を入れているのは食事制限です。

ユーザーは毎日トレーナーに食事内容を報告。

そのたびにコメントをもらい次回の食事に活かすよう指示されます。

また、食べ過ぎた場合は次のトレーニングで挽回できるようプログラムが変更されます。

もちろん普段の食事をごまかしてもすぐに分かるのでNG。

さすがに数多くのダイエット者を見てきているトレーナーだけあって、運動量と食事量から隠れて何か食べているかどうかというのが分かるようです。

そのため、かなり食事制限で挫折する人間もいますが、それをさせないのがRIZAPです。

RIZAPに限らずですが高額のダイエットジムには返金保証というのが付いています。

これは一定の期間で効果が表われなかったら全額返金するというシステムですが、RIZAPの場合は開始してから1ヶ月が期限です。

そのため、トレーナーはなんとしても最初の1ヶ月で体重が落ちるように頑張ります。

そうしないと1ヶ月付きっ切りで見てきた会員が途中解約を申し出たら1円にもならないからです。

そのため、食事制限についてもかなり細かく指導してくるわけです。

もちろん痩せたいと思って通っているわけですから、熱心に指導してくれるのはありがたいことですが、その裏にはこういった事情があることも理解しておくとお互いのためかもしれません。

お笑い芸人の遠藤章造さんもRIZAP経験者のひとり。

69.2→59.4kg（2カ月で9.8kg減）

ほぼ10キロ近く痩せているということでかなり身体が引き締まった様子です。

しかし、その後の結果としては半分以上体重戻り、ダイエット前とあまり変わらない体型になったともいわれています。

キャスターの生島ヒロシさんもダイエットに挑戦して10キロ近く落としています。

68.5→59.4kg（2カ月で9.1kg減）

60歳を過ぎてからのダイエットということでかなりすごいことですが、生島ヒロシさんもその後きっちりリバウンドを果たしています。

元プロボクサーの赤井英和さんも現役時代を目指すといってダイエットに挑戦し、見事に引き締まった体型を披露しました。

77.1→70.1kg（2カ月で7.0kg減）

減り幅は前述の2人より少ないですが、見事な筋肉ですね。

しかし、その後赤井英和さんはけっこうリバウンドしてしまったということを語っています。

やはりRIZAPでのリバウンドといえばこの人。

AKB48峯岸みなみさん。

どっちがビフォアーアフターなのか分からないレベルです。

結局無理なダイエットはリバウンドを招いてしまうのか…。

RIZAPのトレーニング内容と合わせて考察していくといろいろなことが分かりました。

RIZAPのダイエットメソッドというのは脂肪を燃焼させて筋肉量を増やすというのが基本の形。

それに加えて糖質を制限することで身体が糖分ではなく脂質を燃焼させてエネルギーに変える「ケトジェニック」状態にすることが目的です。

公にRIZAPはケトンダイエットを謳っていませんが、実際にその本質を見ると脂質をケトン体に変えてエネルギーに変換する身体作りを行っています。

ケトンダイエットは海外などで流行ったものですが、実は日本人がやるには落とし穴がたくさんあるわけです。

街中を見てもらえれば分かりますが、脂質やたんぱく質のみの食事処というのはほとんど存在しません。

一般社会人であれば昼食も外食になりがちでしょうし、夕食も遅ければ自炊が難しく結局何かしらを買って食べるか外食になります。

そういった際には必ず米やパスタなど麺類、またそばやうどんといったものに行き着きます。

そばは糖質ゼロという方がいますが、外食で販売されているものの多くは小麦粉を使ってますから糖質ゼロとはなりません。

ほかにもパンは小麦粉の塊ですからNGです。

こうした日本における食事情を考えると糖質制限のダイエットはほぼ必ずリバウンドをします。

これまた赤身の肉を食べればお腹が膨れる、ダイエットには赤身肉だという考えをする方がいますが…

一般的なサラリーマンやOLが毎日上質な赤身の肉を食べ続けられるほど金銭的な余裕があると思いますか？

答えはNOでしょう。

こうした観点からも毎日良質の赤身肉や魚、サラダだけを摂取するというのはかなり厳しいことが分かるはずです。

そして低価格の食事に走れば必ず糖質の入ったものに当たります。

以上の流れからRIZAPが推奨しているダイエットメソッドは会員を辞めた時点からリバウンドへの道筋が出てくるというわけになります。

RIZAPに通っていた人たちが、週に2回のトレーニングを行っていたのは強制力が働くからです。

よほど俳優さんなどで役作りのために筋トレが日課という方でなければトレーニングを日常化することは困難です。

筋肉は動かさなければすぐに衰えていきます。

また、衰えた筋肉は脂肪となり体重も元に戻っていくことになります。

こうした一連の流れを見ても分かる通り、芸能人のみならず短期集中のダイエットというのはいつかリバウンドしてしまう確率が極めて高いということです。

本気でダイエットをしたいと考えるであれば、毎日の食生活をバランスよく摂り、適度に身体を動かすだけで実は充分なのです。

ご覧いただいた通り、RIZAPのダイエットプログラムの内容からリバウンドに繋がる可能性について考察・説明してきました。

多くの芸能人を起用して話題となったRIZAPですが、たしかに短期間でかなりのダイエットとボディメイクが達成されます。

しかし、それを継続するには相当の意思の強さを持ち合わせていないと難しいようです。

芸能人の多くの方がリバウンドしたのは必然的な部分もあったのではないでしょうか。

また、こうした結果からもパーソナルトレーニングジムに通おうと考えている方は、どういったスタイルのダイエットプログラムなのかをよく見てから入会することをおすすめします。