バスケの強豪校として有名な埼玉栄高校の男性教師が女子バスケ部の部員に体罰をふるっていたいた事が発覚し、依願退職を受けていたことが分かりました。
しかし、ネット上では依願退職で終わらせた学校の対応に納得がいかず暴行体罰を行った男性教師の名前や顔写真、過去の疑惑などが流布されてしまっているようです。

埼玉栄高校はこれまで8回目のインターハイ出場を果たしたバスケ強豪校の高校です。
スポーツ先進校として有名なこの高校はそれ目的での進学者が多く、面倒見のいい体育会系高校として有名だったのですが…。

そんな埼玉栄高校の生徒から1月に埼玉教育委員会へ匿名の電話があり、男性教師から女子バスケ部員への体罰が発覚する事となりました。

画像は今年の1月に埼玉県高校新人大会で優勝した女子バスケ部員達。
匿名での通報によると暴行の被害にあったのは女子バスケ部2年生の女子生徒だったとのことですので、この中に体罰の被害者がいる可能性が高いですね。

体罰の理由は部員が練習中にミスをしたから。
暴行を行った男性教師はこの理由で1月には2年の女子バスケ部員の頭部を拳で殴り、4月・5月には3人の部員の髪を掴んで怒鳴ったりお尻を蹴ったりしていました。
これはあくまではっきりと分かった分だけとのことですので、他に余罪もあるのではと疑いを持たれていたようです。

体罰の発覚を受け、暴行を行った男性教師は30日に依願退職を行っています。
埼玉栄高校側はこの事件に対し「あってはならない事と認識しており、再発防止に努めたい」とコメントし教師の退職願を受理しています。

依願退職とは自己都合退職の一種であり、寿退社や転職のための退社と同じ扱いとなる退職です。
この退職の仕方ですと退職金が出る場合が多く、これでは懲罰にならないとして報道直後からネット民による特定作業が始まりました。

その結果、今回の事件で依願退職を行ったのは埼玉栄高校で保健体育を担当していた女子バスケ部監督の“一ノ瀬和之”先生であった事が発覚しています。

一ノ瀬和之監督はこれまで強豪校の女子生徒を育て上げた存在として様々なインタビューに答えていました。
それによると一ノ瀬和之監督は大学時代日本体育大学のバスケ部に所属しており、その頃から部員として活動しながら女子高校生のバスケ指導を行っていたとの事。

しかし、日本体育大学での大会出場経験は一切なく、2軍にも入れずユニフォームも着た事の無いベンチウォーマーだったようです。

大学2年の頃から女子高校生のバスケ指導を行ってきた一ノ瀬和之監督はある意味指導経験30年以上の女子バスケ部員指導のプロと言えるでしょう。

一ノ瀬監督はそんな経験を生かして2011年にはバスケ部についての本を監修・出版し、バスケ部で大活躍する方法などを説いています。

2007年から埼玉栄高校の女子バスケ部監督になった一ノ瀬和之監督ですが、過去には別の中学校で女子中学生を指導した事もあり、そこでも部員を大会優勝に導くなど選手の強化に成功していたようです。

学校以外で成人男性が未成年の女性に暴力を振るえば暴行罪になりますが、学校で教師が同じことを行っても傷害罪で訴えられない事が今回の男性教師特定に繋がりました。
ネット上では今でも退職金の出る依願退職を行った学校側への対応に不満を漏らす声は多く、女子部員に被害届提出を求める声が相次いでいます。

“指導”と“虐待”の線引きは難しいところですが、今回はイジメや悪行ではなく練習でのミスを理由に女子部員の髪を掴んだりお尻を蹴ったりしていたとのことでしたので指導の域を逸脱している可能性の方が高そうですね。

学校側にはコメント通り再発防止に努めてもらいたいものです。