真っ先に思い出すのはＫ-1ではないでしょうか？1992年に体制がスタートしてヘビー級を中心とした白熱した試合が数多くありました。中量級の試合も2002年ごろからスタートし、カリスマ魔裟斗など多くの選手が活躍していました。現在も体制は変わっていますが存在します。

1997年から2007年まで開催されていた総合格闘技（MMA）イベント。2000年代前半には世界最高峰の舞台と言われ、アメリカのUFCやK-1と並ぶ舞台として支持されていました。日本人選手では桜庭和志や五味隆典ら、外国人選手ではミルコクロコップやヒョードルらが有名です。

K-1が初めて大みそかにかかわった格闘技イベント。2001年の大みそかに行われ、猪木軍　VS　K-1軍で7試合行われました。全試合で総合格闘技ルール（PRIDEルール）が採用され、マイク・ベルナルドやジェロム・レ・バンナらが総合格闘技デビューを果たしています。視聴率は14.9％と紅白の裏番組としては健闘した数字になります。

PRIDEを主催するドリームステージエンターテインメントの協力が加わったK-1主催の格闘技イベント。2003年から2010年まで毎年大みそかに開催されました。2008年以降は大みそかに行われる唯一の格闘技イベントになります。圧巻は2004年で視聴率が20％を超える数字を出しています。魔裟斗　VS　山本"KID"徳郁 など名勝負がありました。

榊原信行（元ドリームエンターテイメント代表）が設立し統括本部長に元PRIDE統括本部長の高田延彦が就任しスタート。大会運営スタッフの多くや出場選手もPRIDE色の強い形での旗揚げとなります。

RIZINと名付けた由来は「ライジング・サン」と「雷神」の融合とのこと。ちなみに、総合格闘技ルールの試合が多いですが、現行のK-1ルールやシュートボクシングルールなどを取り入れたミックスルール、さらに、女子の試合も行われています。

旗揚げとなった2015年は12月29日から31日までを「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 さいたま3DAYS」として開催。12月29日は録画放送、31日はフジテレビ系列の地上波放送。さらに、スカイパーフェクTVではペイ・パー・ビュー生放送もされていました。

2015年大みそかに放送されたRIZINの視聴率は関東地区で第1部(19:00〜20:45)は5.0%、第2部(20:45〜22:30)は7.3%、第3部(22:30〜23:45)が3.7%という数字。前年、フジテレビ系列で放送されていたワンピースより若干高い数字ではあるものの、紅白歌合戦や民放他局に比べると劣っています。

お茶の間に大みそかの格闘技イベントが流れてみたものの曙　VS　ボブ・サップの再戦やピーター・アーツ　VS　バルトなどネームバリューに依存したマッチメイクは否めませんでした。桜庭和志の総合格闘技復帰なども以前からの格闘技イベントからの新鮮さは薄かったと言えます。

RIZINの旗揚げにはフジテレビの年末の視聴率低迷が一つの要因とも言われています。2015年大みそかのRIZINは7.3%の視聴率になるなど健闘したとは言えますね。

以前の格闘技イベントでは女性ファンは増えていたものの、実際にリングで戦う女性格闘家はいませんでした。しかし、RENA　VS　イリアーナ・ヴァレンティーノなど女性の試合も行われるなど新しい風ともいえるのではないでしょうか。

2014年に新生K-1がスタートしてから団体を盛り上げている軽量級の武尊やHIROYAがRIZINのリングに登場。立ち技では以前の魔裟斗のように盛り上げてくれる存在になるのか期待がかかります。

・久しぶりの年末の格闘技イベントはうれしい
・実現したらいいなというカードを組んでくれるからドキドキする

・桜庭和志の復帰は見たくなかった。引退してほしい。
・以前行っていた対戦カードをするとは時間が止まっている。
・昔から出ていた人が多くつまらない。

・HIROYAとウィッキーの試合は面白かった。
・山本アーセンはこれからも見てみたい。
・武尊は軽量級なのに倒して勝つのがすごい。

・いい試合はいい選手から生まれる。選手はいるから運営側が頑張ってほしい。
・定期的にイベントを開催して選手たちのストーリーを作ってほしい。

2016年もRIZINは開催されます。12月29日には無差別級トーナメントをはじめ13試合が予定されています。12月31日は11試合が組まれています。31日はフジテレビ系列での放送になっていますね。

TBS系列で放送されるKYOKUGENの枠内で魔裟斗　VS　五味隆典の試合が実現しました。魔裟斗は2015年の同番組で山本"KID"徳郁と11年ぶりに再戦しています。なお、その視聴率は9％になっています。

ボクシング界では 井上尚弥・内山高志・井岡一翔・田中恒成らの世界タイトルマッチが12月30日、31日にかけて行われます。民放放送も予定されていますね。タイトル戦ではありませんが村田諒太も試合が組まれています。

2015年の年末に復活した格闘技イベント。様々な課題はあるものの格闘技界を盛り上げるイベントになっていくのか見守っていきましょう。