企業や事業所向けユニフォームを製造している中小企業『大真』が“下着が絶対に透けないナース服”という女性にとっては画期的な服飾技術を開発したのですが、この技術を発明した大真に対し非難の声や嫌がらせ電話が相次いでいるそうです。

今回“絶対下着が透けないナース服”として『裏地付透けない白衣』という特許商品を開発したのは企業向けの制服を開発・製造する服飾会社『大真(たいしん)』という中小企業で、資本金1000万円程のまだまだ小さな会社です。

この会社はこのナース服の開発でネット上で大きな注目を浴び、多くの人の話題にのぼる事となりました。

大真が下着が透けないナース服を開発した理由は、大手企業による市場縮小を受けた会社が『最後までユニフォームが残る場所は病院だ』という結論を出し、白衣のニーズに応えたオリジナリティのある白衣を作ろうと考えたため。

ニーズとオリジナリティ両方が存在するナース服について会社の開発部が協議を重ねたところ、“透けにくい”ではなく“透けない”ナース服を作るのがベストなのではないかという発見に至ったのだとか。

下着が透けない事が売りである『裏地付透けない白衣』に対し、開発に関わった大真社員の男性は「どんな下着の色や柄も透けなくすることができる」と自信を持って答えています。

一般的な下着が透けにくいナース服は白い生地を厚めに作って透けを防止する物でしたが、『裏地付透けない白衣』のナース服は生地の厚さはそのままであり、動きやすさをキープした状態で下着が透けない物になっています。
外から見る分には他のナース服とほぼ変わらない見た目の制服となっていました。

さらに、画像のように普通のナース服は水に濡れると色付きの物でも透けてしまってお風呂介助に困るという声もありましたが、裏地付透けない白衣は水に濡れても伸ばしても下着が透ける事はなく、看護師の方が目一杯お風呂介助できるように設計されているのだそうです。

下着が絶対透けない理由はナース服の裏地にありました。
元々白衣やナース服問わず服には裏地がある物ですが、大真はこの裏地を体の内側に来る方だけ紺色に変え、裏地の存在感を感じさせないようにしつつ下着が透けないという色彩学の極意を追求した白衣を完成させたのです。

大真HPで紹介されている下着の柄が透けない服のサンプル画像。
白の生地のみ、紺色の生地のみではどちらも下の柄が透けてしまっていますが、白と紺の2色を重ね合わせると裏地感のない白色のままで完全に下の柄が隠れています。

紺と白の組み合わせは下着の柄が透けない組み合わせなのでしょうか？
このナース服が有名になったら学生の制服やOLのワイシャツなどにも応用できそうな仕組みです。

ワンピースタイプとジャケットタイプの2種類があり、それぞれ恋するピンク色・おしゃれブルー・シャンパンゴールド・白銀の4色が用意されている『裏地付透けない白衣』ですが、お値段はワンピースタイプが1着1万4904円、ジャケットタイプが2万2248円(上下セット価格)と相場の2割ほど高め。

高品質さが売りの商品となっているようです。

発売が公表された直後ネット上では「女性には切実な問題を解決できるのでは？」「女性から見るとかなり嬉しい服だろう」と素晴らしい技術に感銘の声が上がっていた下着が透けないナース服ですが、一部の男性からは「ロマンが無くなった」「ストレス解消が出来ない」などといった落胆の声も上がってます。

大真によるとこのナース服の発表後男性の声で「こんなものを作るな！」という怒鳴り声での抗議電話が来たこともあり、非常に困惑している状態なのだそう。

モニターも募集しており、企業一押しで品質も申し分ない『裏地付透けない白衣』はまだ数えるほどしか売れておらず、まだまだこれからの商品になっています。

企業としての有名度や商品に対する知名度もあるかもしれませんが、一番の問題は他と比べてグッと高い値段にあるのかもしれませんね。

個人で1枚から買う事も可能なようですが、女性看護師にも優しい病院になってもらうためにも日本の院長先生方には是非奮発してもらいたいものです。