強姦致傷容疑で群馬県の警察に逮捕され拘留中であったものの、不起訴処分が決定し9月9日に無罪釈放された高畑裕太容疑者。
釈放後高畑裕太容疑者の弁護士が今回の事件について声明を発表したのですが、その声明文に矛盾がありすぎると首をかしげている人は多いようです。

画像は高畑容疑者が事件を起こしたとされる群馬県前橋市のビジネスホテル『サンカント』のもの。

高畑裕太容疑者は映画の撮影スタッフと共にこのホテルに宿泊していたのですが、8月23日の深夜、「部屋に歯ブラシを持ってきて欲しい」と女性従業員を電話で呼び出し、扉の前までやって来た女性従業員を室内へ無理やり引き込んでそのまま性的暴行を加えました。

性的暴行を加えた際女性従業員は片手の人差し指に全治一週間の怪我を負わされており、強姦致傷罪が成立しています。

強姦致傷後被害女性の知人男性が警察に通報し、その日の早朝に群馬県警によって逮捕された高畑裕太容疑者。

警察の取り調べに対し高畑裕太容疑者は「女性を見て欲求を抑えきれなかった。被害女性には申し訳ない事をしたと思っている。」と述べていたそう。

強姦致傷容疑で警察に逮捕され、拘留中の高畑裕太容疑者を弁護するため母親である高畑敦子さんが呼び寄せたのは“無罪請負人”こと弘中惇一郎弁護士。

弘中惇一郎弁護士は陸山会事件で訴訟されていた小沢一郎氏やゴーストライター問題で騒ぎになっていた佐村河内守氏、女性へのわいせつスキャンダルで問題になっていた鳥越鳥越俊太郎氏などこれまで様々な著名人を弁護しており、それら全ての事件で無罪や弘中惇一郎弁護士側に有利な判決を得るという超一流の腕前を持つ弁護士です。

ある意味著名人御用達ともいえるこの弁護士をつけた後の高畑容疑者側はスムーズに被害女性側との示談を成立させ、今回の不起訴処分にまで一直線に向かう事となりました。

高畑容疑者の釈放後、弁護士側はマスコミ関係など関係各所へ向けて異例の声明を発表いました。

声明の内容をまとめると、
“高畑裕太容疑者は無罪であり、女性への強姦は合意があったと勘違いした結果起こった事”
というもの。
裁判が起こった場合は無罪を主張する予定であったと声明文には記載されており、まるで被害女性を挑発するような文言に世間は大きく驚いて様々な非難や憶測を呼ぶこととなりました。

弁護側曰く、不起訴処分で高畑裕太容疑者が釈放になったのは被害女性との示談が成立したからなんだそう。

性的暴行による示談金は一般的に300万円程だと言われていますが、高畑容疑者の場合騒ぎが大きくなっているということもあり、示談金は500万円～1000万円以上だと推測されているようです。

弁護士側から声明文が発表された直後、ネットユーザーからは声明文の矛盾が次々と指摘されました。

まず指摘されたのは、弁護士側が高畑容疑者と女性との性行為に同意があった考えているという点。
もしこれが本当ならば警察に逮捕された直後から容疑を否認していたはずであり、「被害女性に申し訳ない」「女性を見て欲求を抑えきれなかった」という犯行動機は出てこないはずだと言われています。

高畑容疑者本人から発せられたはずのこの言葉は一体何だったのでしょうか？

そしてさらに、「歯ブラシを持ってきて」などと従業員を呼びつけた事実はないとも主張していますが・・・。
当時被害に遭った女性従業員は一人で夜の当直に当たっており、ルームサービスなどで呼び出されなければ被害女性が高畑容疑者の部屋にやってくる事はまずありえません。

そういった点からも呼び出し事実がなかったという弁護士側の主張はかなり疑いの目で見られているようです。

交通事故などに比べ、示談の成立が非常に難しいと言われる性犯罪で被害女性が示談を選んだ理由は何か？
それは、被害者の特定活動が異常なほどに活発になっていた事が原因の一つではないかと考えられています。

今回の事件の被害者になったのは、一般的に性犯罪の被害に遭うイメージが少ない40代の女性でした。
加害者となった高畑容疑者が20代前半と年齢が離れていたという事もあり、「あの高畑容疑者が襲った女性はどんな顔なのか？」という好奇の目にさらされる事になったのです。

世間の好奇心はすさまじく、Twitterなどでは被害者探しが始まって全く関係のない女性の姿が被害女性の顔写真だとして拡散されるまでの事態となりました。

裁判を起こすとなると裁判員制度の裁判員達や傍聴席の人達、報道陣の人達に自分の本名や職業、どのようにして高畑容疑者に強姦されたのかなどを詳しく聞かれてしまう事になってしまいます。

そうなると本名などから素性を調べ上げられてしまい、普段の生活やSNSにアップした顔写真、普段の暮らしや家族の事までがネットに流出してしまう事になるでしょう。

挑発的な声明文を出したこともあり、高畑容疑者側の弁護士はこういった事を被害女性に伝え、高額の示談金を提示してそれとなく示談成立に踏み切らせたのでは？という推測は今も消えていません。

ハニートラップ説など様々な噂もある今回の高畑裕太容疑者強姦致傷事件。
被害女性側の主張と弁護士側の主張は全く異なるものでしたが、示談が成立し不起訴処分となった以上これ以上捜査の手が入る事はありません。

8月23日に起こった事件の真相は闇の中ですね。
真実がどういう物であったにしろ、弁護士が発表した声明文は高畑裕太容疑者・高畑敦子さん両名に致命的なマイナスイメージを付与する結果となりました。