国民的長寿番組だった「笑っていいとも」の青年隊として月曜日から金曜日までオープニング曲、ウキウキウォッチングに合わせて踊りを披露していた工藤兄弟。

長身でスタイル抜群のルックスに瓜二つな双子というキャラクターが大ブレイク！！超売れっ子として大活躍していた二人ですが…。

気が付いた時には完全にテレビから消えてしまっていたほど、テレビでその姿を見なくなってしまいました。

あんなに人気だった二人がどうして完全に消えてしまったのか？工藤兄弟が辿ったた道、当時の出来事から現在は何をしている？を調査してみました。

工藤兄弟は一卵性双生児の双子です。身長は185CMくらいあるイメージでしたが、実際は二人とも177CM、そして血液型は共に同じA型です。

双子であることからある程度似ていることは驚きませんでしたが、身長が1mmたりとも違わないこと、血液型まで同じということには驚きました。

誕生日は1972年2月9日、東京都出身です。

1991年、男性アイドルを生み出したいと芸能事務所の大手「ホリプロ」は男性限定で「第16回ホリプロタレントスカウトキャラバン（第1回飛び出せ日本男児）」を開催しました。

応募したのは工藤兄弟本人ではなくお母さんだったそうです。全く興味がなかった工藤兄弟は緊張することなく面白半分で審査を受けたところ、見事に特別賞を受賞し芸能界に入りました。

芸能界に入る前の順一郎さんは体育会系の専門学校の2年生、光一郎さんはファッションアパレルの店員でした。

一夜にしてスターになるきっかけを手にした二人は、すぐにフジテレビ笑っていいともの8代目いいとも青年隊に決まります。長く勤めていたイメージ通り、1992年4月から1994年9月まで2年半、月曜日から金曜日まで毎日生放送だった番組でオープニングを盛り上げていました。

どこかチャラいイメージの二人ですが、毎日月曜日～金曜日まで生放送を遅刻/欠勤することなく2年半続けたのはかなり凄いことですよね。意外と真面目なんだなと思いました。好印象です！

工藤兄弟がデビューした頃はものまね番組が大人気でした。二人はフジテレビの「第23回爆笑スターものまね王座決定戦スペシャル」に登場。

1回戦だけでも勝てたらいいなぐらいで参加したのではないかと思いますが、なんとなんと！！工藤兄弟は優勝してしまったのですから凄すぎです。

1回戦はハイファイセットの真似でフィーリングを披露し100点を獲得、2回戦はアバの真似でダンシングクイーンを披露し99点を獲得、準決勝はフィフスディメンションの真似でアクエリアスを披露し99点を獲得しました。

そして決勝はママスアンドパパスの真似で夢のカリフォルニアを披露し99点で優勝してしまったのです。

工藤兄弟は何をやらせてもなんとなく形にしてしまうという生まれ持った才能と言うかセンスがあるのかもしれませんね。天才肌なのかもしれません。

幼い頃から運動神経が抜群だった工藤兄弟は芸能人スポーツマンナンバーワン決定戦にも出演しました。兄の順一郎さんはモンスターボックスで20段2M76CMの記録を残しています。

懐かしい人も多いと思いますが2003年10月6日に放送された日本テレビの番組「マネーの虎」に出演した時、工藤兄弟はスタビライゼーションのDVD制作費550万円を希望してプレゼンに挑みました。

スタビライゼーションとは何なのかというと、これは基本的な筋肉ではなく補助筋肉という部位を使って体の安定性を高めたり腰痛や肩こりを予防したり改善したりするトレーニング方法です。

工藤兄弟は兄の順一郎さんが椎間板ヘルニアで悩んでいた時があり、その時にこの方法を知って二人ともインストラクターの資格を獲得しました。

社長をらの前で実践すると見事マネー成立。ほとんど首を縦に振らなかった虎たちの心をつかみ大金を手にしました。

この時獲得したお金を使ってDVDを制作したそうですが一体売り上げはどれくらいになっているのか？…残念ながら情報を入手することはできませんでした。今後どこかでバラエティ番組に出演する際などがあれば是非あの当時のDVDのことを語ってくれたらなあと思っています。

何の気なしに受けたオーディションで合格し、芸能大手のホリプロに入ってしまったことであまり苦労することなくスターの道を駆け上がっていった工藤兄弟。

事務所にい続けていた頃はずっと仕事に困っていませんでしたが、2008年二人は突然ホリプロを退社し個人事務所「JKスポーツ」を設立しました。

何の気なしに入った芸能界を今度は何の未練もなく去ってしまおうと思ったのか？今度は体操指導員として子供向け体操教室をオープンさせました。

新しい会社を設立した後は各地で親子向けのイベントを開催したり、夏には子供たちのためにキャンプ秋には日帰りバス永続を行ったりと、芸能界にいた時にはできなかったことをまるで今楽しんでいるかのように充実した日々を送っていきました。

ホリプロを退社したと同時に芸能界を引退していた工藤兄弟ですが2014年3月31日に放送された「笑っていいともグランドフィナーレ感謝の超特大号」には久しぶりに歴代レギュラーとして出演した森さんを喜ばせていたようです。

ホリプロに入ってからというものあっという間に有名芸能人になってしまった工藤兄弟。そのまま続けていれば給料もずっと上がっていただろう状況でしたが、なぜ突然大手芸能事務所から去る決断をしてしまったのでしょうか？

実は工藤兄弟はあまりにも簡単にオーディションに合格してしまったため、当たり前のように与えられたホリプロの高待遇という状況を「恵まれてる」「ほとんど奇跡に近い状況」だと気がついていませんでした。

当時のホリプロは乗りに乗っていた時期でもあったことから事務所にはかなりの仕事が舞い込んでいました。

いろんなジャンルの仕事があったこともあり、工藤兄弟がやりたいと思ったことは何でもやらせてくれたホリプロ。CDを出したいといった時はすぐにOKを出し、イベントで全国に歌いに行ったり子供たちの前でギターを弾いたりと楽しかったそうです。

結局工藤兄弟は17年間もの間ホリプロにお世話になりました。やめる決断をした時、ホリプロの社長は直々に二人の前に現れ「ごめんな」と声をかけてくれたんだそうです。

なんて優しい社長なんでしょう。タレントがもうすでにやめることを決めた後だというのに社長はわざわざ出向き、ごめんなと声をかけたこんなにいい社長が芸能界に入るなんて…ちょっと驚きました。

とにかく高待遇でいろんなことをやらせてくれたホリプロを辞めてしまった工藤兄弟。自分たちの事務所を設立した後、最初に困ったのはギャラの交渉や新幹線、飛行機の手配など、これまで事務所の方がやってきてくれた雑務を全部自分たちでしなければいけないということでした。

そういうことさえ考えずに事務所を去ってしまったなんて！？信じられないくらい無計画だなと思いましたが、なんと分からないことについて当時のマネージャーに連絡すると、手取り足取り教えてくださったんだそうです！？

社長も優しいですがこの元マネージャーという形もまるで仏様のような広い心の持ち主。元マネージャーはホリプロからいなくなった後も工藤兄弟のことを気にかけていらっしゃったようです。

工藤兄弟がホリプロを辞めた時事務所の人からやめた後は悪い人がたくさん寄ってくる可能性があるから気を付けた方がいい、利用しようとする人が出てくるはずだからとかなり強い口調でアドバイスを受けたんだそうです。

もしそう言った言葉をかけられていなければ、まんまと悪い人たちの口車に乗っていた可能性が高いと話す工藤兄弟。もともと二人の性格がかなり素直でいい人を引き寄せるような運を持っていたところがあったから、二人は調子に乗ることなく、事務所からのアドバイスをしっかりと受け止め着実に新たな道を進んでいきました。

二人が芸能界でうまくいかなくなっていった一番大きな原因は何だったのか？それは双子キャラの扱いに反発して双子に関する質問をすべてNGにしてしまったからだったそうです。

当時はまだ双子という立場についてセンシティブな感情があったそうで、それぞれお互いの個性を持っているにもかかわらず常に双子に関する質問をされることに対してイライラしていました。

双子に関して吹っ切れたのはお互いが結婚して家族を守ってからだったそうです。それまで常に一緒にいたけれどもプライベートでは別々の生活を持つようになった。

そこから余裕が出てきて自分たちから同じ洋服を着てどっちがどっちか？という遊びをしてみたり、双子であることを楽しむようになったそうです。

現在は二世帯住宅のような家に住んでいるそうで玄関は別々隣同士で暮らしているとのこと。それでもお互いのクローゼットを見たことはないそうですが、仕事に行くと兄と弟で同じ服を着ていたり偶然同じものを身につけていたということがなんとかあるそうです。

工藤兄弟は2019年にしくじり先生俺みたいになるなという番組に出演しました。その時の画像が上のものなのですが…。この日も偶然色違いの同じTシャツを着ていたのだそうです。

ホリプロにいた頃の工藤兄弟は自分たちが売れているのは自分達の才能のおかげと思ってしまったのか？マネージャーや事務所に対して感謝の気持ちをほとんど持っていなかったと話しました。

いわゆる天狗のような偉そうな態度だったのかもしれません。双子のエピソードに関してもNGを出したり、注文が増えていったため周囲からは次第に面倒くさいタレントとして嫌われていたと語りました。

でも社長からはごめんなという言葉をかけられたり、マネージャーからは辞めてからもアドバイスしてもらえたりと、意外と本人たちが思っているよりも嫌われていなかったのでは！？ないでしょうか…。

それよりもただ17年間も芸能界にいたので次第に飽きられてしまっただけなのではないかのような気がしてなりません。

ありえへん世界スペシャル「世界の衝撃事件！あの芸能人は今！」に登場した工藤兄弟は過去に坂本一生さんと大乱闘したことについて話したことがありました。

事件が起きたのは1993年、工藤兄弟と坂本一生さんは芸能人運動会に参加していました。撮影は順調に進んでいましたが、お互いに挨拶しなかったということでお互いにイライラしていたとのこと…。

両者が参加した棒倒し（上の画像）で鬱憤を晴らそうと、坂本一生さんと工藤兄弟のお兄さんの順一郎さんは、お互いを殴り合うという大乱闘を起こしてしまいました。

お互い倒すべきなのは棒のはずでしたが、坂本一生さんは順一郎さんを、順一郎さんは坂本一生さんめがけてパンチを食らわせました。

今と比べて当時のテレビはまだルールが緩い時代でしたが、それでも喧嘩の部分は放送されませんでした。そして翌日は↑の画像の通り、新聞を賑わせる大事件となりました。

順一郎さん曰く最初に殴ったのは坂本一生さんだったとのこと。そう言われた坂本一生さんは覚えていないとコメントしたそうです。

3人は今でも仲が悪いのかと思いましたが…上の画像の通りどこかの番組で仲直りしたようですね。一件落着したようです。

本人たちが思うよりも周囲からは嫌われていなかったと思われる工藤兄弟。ホリプロを止めた後は潔く芸能界を引退し、今度は個人事務所「JKスポーツ」を設立、そして体操教室の先生になりました。

この事業は2人の手腕により大成功を収め、現在でもいい調子が続いています。なぜ2人が会社の社長として成功することができたのでしょうか？それは芸能界を去ってすぐに事業をスタートさせたことがポイントだったといわれています。

工藤兄弟の人脈のピークは芸能界を退社した直後でした。事務所の方のアドバイスしてくれた通り、悪い人たちが寄ってきても相手にしなかった。

工藤兄弟はそういう人たちからの誘いは全て断り、自分たちが選んだ相手とだけ一緒に仕事をしていきました。

例えばおかあさんといっしょの10代目体操のお兄さんだった「ひろみちお兄さん」こと佐藤弘道さん。筋肉番付やSASUKEで知り合った先輩だったのですぐに声を掛けたそうです。

ひろみちお兄さんは快く引き受けてくれたそうで、顧客は順調に増えていきました。

工藤兄弟は昔から華やかな世界でちやほやされたいという気持ちよりも、子供たちの教育に携わる仕事をすることが好きだったし向いていたのかもしれません。

新しい事業は芸能界で売れなくなったから仕方なくスタートしたのではなく、2人がかねてから興味があった分野だった。

工藤兄弟といえば、喧嘩早いし、チャラいイメージもありましたが、根っからの子供好き、子供たちに関してはかなり真剣に考えていらっしゃるようです。

そんな工藤兄弟は、現代の子供たちの運動レベルについて危惧していることがあると話します。悲しいことに今の子供たちは昔の子供よりも運動能力が低下しているというのです。

栄養状態は良くなっているはずなのに骨折をする子が増えている。その理由は外遊びをしない子が増えてきたから、転んだ時に受け身ができない子供が増えているからなんだそうです。

自分の体をコントロールできない子供が多い原因は、両親が外遊びの方法を知らないが故に、結局あれも危ないこれも危ないとやらせないようになってしまったのではないかと心配していました。

そこで工藤兄弟は子供達の為のキャンプを行う時は、できるだけ参加してくれる子供たちの両親に対しても目を向けて、遊びを覚えて帰ってもらいたいと考えていたのです。

未だに若々しくて細マッチョスタイル抜群の工藤兄弟ですが年齢を重ねて太ってしまったと謙遜。しかしできるだけ体型をキープすることで多くの子供たちやご両親のをやる気にさせていきたいと語っていました。

工藤兄弟が消えた理由はホリプロを辞めたと同時に芸能界を引退し新しい事業をスタートさせていたからだったということが分かりました。

干されたということではなかったので、いつでもまた芸能界に戻ることもできそうですが、ご兄弟二人とも子供達の教育に関する今の仕事が大好きなようで、もうほとんど芸能界には興味がないのではないかと思われます。

かつては自分たちのが置かれたラッキーな境遇に気がつかず謙虚な気持ちを忘れていたようですが、現在の工藤兄弟はなんだかすっかり素敵な大人になっているようです。