35億という決めゼリフと、キャリアウーマンのネタの中でオースティン・マホーンのダーティワークという曲を流し、一躍トップ芸人の座に躍り出たブルゾンちえみさん。

ブリリアンを引き連れ「ブルゾンちえみwith B」としてて連日バラエティー番組に引っ張りだこでしたが、2019年あたりからすっかり姿を見せなくなってしまいました。

おしゃれなネタが若者の間で大人気だったのに、なぜブルゾンちえみさんは芸能界から消えてしまったのでしょうか？

ブルゾンちえみさんは1990年8月3日生まれ、本名は藤原史織さんです。岡山県岡山市出身。お父さんは岡山県の小学校の先生、お爺さんは元農協の幹部、お婆さんは幼稚園の教員、というとっても堅い家庭で育てられました。

小学生・中学生の時は常にクラスを盛り上げる役、この頃から同級生とお笑いコンビを組んで披露していたんだそうです。お父様の影響からか教員を目指して島根大学教育学部に入学しました。

陸上部に所属し長距離選手として活躍していましたが、ペットのハムスターが死んでしまったことがきっかけで突然「今大学を辞める時だ」と決意したブルゾンちえみさん。大学3年生の時に中退しました。

しばらくの間は実家に滞在し、その後岡山の劇団に入ります。またしばらくすると今度は大阪の音楽専門学校に進みました。かなりの行動派というか、独特な完成や決断力の持ち主だったようです。

大阪で少し活躍した後、友人がワタナベエンターテイメントカレッジを受験することをきっかけに2013年、ブルゾンちえみさんも一緒に東京に行き、ワタナベエンターテイメントに入社することになりました。

最初は歌手を目指していたようですが、事務所からタレントの方が向いているといわれバラエティタレントコースに変更。次第に「芸人ってかっこいい」と思うようになり芸人を目指すようになっていきます。

当時のブルゾンちえみさんは見た目がプロレスラーのようだったため、ブル中野さんのブルと何となくちえみっぽいというなんだかよくわからないノリで「ブルゾンちえみ」という名前に決まりました。

2016年10月、複数の男性をはべらかせたネタがやってみたいと事務所に相談したところ、養成所を卒業したばかりのブリリアンを紹介され、ここでユニット「ブルゾンちえみwith B」が結成されることになります。

3ヶ月後の2017年1月1日「ぐるナイおもしろ荘若手にチャンスを頂戴今年も誰か売れてスペシャル」（日本テレビ）に出演し見事優勝！

これをきっかけに2017年R1グランプリに出場し初の決勝に進出しました。あまりの緊張にブルゾンちえみさんはキャリアウーマンのネタを途中で飛ばしてしまったことが仇となり、残念ながら決勝のファーストステージで脱落してしまいました。

その後は連日飛ぶ鳥を落とす勢いでバラエティ番組を総なめ、多くの若者がブルゾンちえみさんのネタで使われていたオースティン・マホーンのダーティワークをダウンロードして聞いたり、アメリカからオースティンマホーンさんが来日することになるなど多くの人に影響を及ぼしていきました。

2017年3月25日代々木第一体育館で行われた「第24回東京ガールズコレクションMy Girls Walker.com2017SPRING SUMMER」に出演。この時ブルゾンちえみさんが出演したドラマ「人は見た目が100パーセント」で共演した桐谷美玲さん、水川あさみさん、成田凌さん、町田啓太さんとともにランウェイを歩きました。

あまり知られていませんが2017年8月にはwith Bとは別に5人組ユニット「ロイヤルフラッシュ」を結線したこともありました。

2017年8月26日に放送された24時間テレビではマラソンランナーに抜擢され見事完走をしています。2017年12月1日ユーキャン新語流行語大賞2017では35億がトップテンを受賞しました。

ブリリアンとブルゾンちえみwith Bを結成してからというもの、約2年間の間バラエティ番組に出っぱなしだったブルゾンちえみさん。

これからもお笑い芸人・女優・モデルとしていくらでも活躍の場が与えられていたと思いますが…。2020年3月全てのレギュラー番組を降板し所属事務所だったワタナベエンターテイメントを退社してしまいました。

2019年頃から露出が減っていたので何かおかしいと思っていた人はたくさんいましたが…。ここまで突然に事務所を辞めてしまうとは！？多くの人を驚かせました。

芸能人として一流になったブルゾンちえみさんなら、これからも人気が衰えなかったと思われますが、いったい何が起きてしまったのでしょうか！？

ブルゾンちえみさんがワタナベエンターテイメントを退社したことを発表したのは2020年3月中旬のInstagramでした。この時のブルゾンちえみさんは円満退社をアピールしていましたが…。4月2日に発売された文藝春秋によるとどうやら事務所との間で方向性の違いがあったことが報じられました。

記事によるとブルゾンちえみさんはお笑い以外の仕事がしたかったそうなのですが、事務所はバラエティ番組の仕事、ロケやひな壇のオファーばかりを受けてきていたんだそうです。

女優としてフジテレビの月9に登場し、堂々とした演技を披露、多くのファン層を獲得していたブルゾンさんだっただけに事務所がどうして女優の仕事を入れなかったのか、確かに不思議かもしれません。

しかし事務所側からしてみれば「行列のできる法律相談所」「ヒルナンデス」といった冠番組にレギュラーで出演することは物凄いことだったはずです。

それでも満足できずに不満を抱えるブルゾンちえみさんに対し？が出始めた…。次第にわだかまりや溝ができてしまったのではないでしょうか。

ブルゾンちえみさんは2017年4月クールの連ドラ「人は見た目が100パーセント」（フジテレビ系）でドラマに初出演し、主役級の主要キャスト3人の1人に抜擢されました。

世間からの評価は「意外と演技が上手い」「違和感なく見られる」と好評。しかしそれとは反対に業界内からはバラエティ番組の中で「何かと女優気取りだ」と不満がささやかれるようになっていきます。

ブルゾンちえみさんは「人は見た目が100パーセント」で桐谷美玲さん、水川あさみさん、成田凌さんといった豪華なメンバーと共演し多くの刺激を受けました。恐らく、お笑い芸人とは違う素敵な空気感を感じ取ってしまったのではないかと思われます。

きっと自分はお笑い芸人よりも女優でいたい、そういう人たちと関わって行きたいと強く思ったのではないでしょうか…。個人的にはそれはそれでごく自然なことだったように感じます。演技力もあったブルゾンちえみさんの実力を考えると、なぜ事務所が無理矢理お笑い芸人をさせようとしたのか、そっちの方が疑問が残るのです。

2017年12月、ドラマが終了した後に出演したフジテレビ系の「僕らの時代」では桐谷美玲さんと水川あさみさんとブルゾンちえみさんの3人がプライベートでも仲がよい姿を披露。どうみてもこっちの方が馬があってそうに見えました。

元々女優としてやっていきたかったブルゾンちえみさんは芸人と女優、両方のトップを経験したことで結果女優の道を選択したかったのではないかと思われます。

そもそもブルゾンちえみさんは芸人にしてはおしゃれなところが多すぎたのかもしれません。元々ブルゾンちえみさんはコシノジュンコさんをリスペクトしていましたし、オースティン・マホーンのおしゃれな曲にたどり着いたのも、日頃からブルゾンちえみさんが外国人のセレブやハリウッド俳優などのインスタグラムを参考にしていたからだといわれています。KPOPを聞いたり、外国人の友人が多数いたりと…かなり海外志向なところが多い女性でした。

自分が人生をかけてチャレンジして行く場所として、お笑い芸人よりももっとおしゃれで華やかな世界。大きくいってしまえばアカデミー賞を狙うような、そんな仕事がしたくなったのではないでしょうか…。

結局事務所と折り合いがつかず退場という結論になってしまったようです。

ブルゾンちえみさんが事務所を退所した原因として考えられることがもう一つあります。それは「キャリアウーマンのネタは面白かったけれどもバラエティ番組のフリートークは全然面白くなかった。」という事実なのです。

本人もなんとか改善しようと試みたけれども一向に面白くならなかったようで、そのことで相当苦しんでいたのではないかという見方もあります。

ブルゾンちえみさんは2018年頃からトークで「笑いが取れない」と指摘されるようになり、この頃は共演者からせっかくいじられているのに「本気でキレているように見える」などと悪い評判が出るようになっていきました。

ブルゾンちえみwith Bとして出演していた時は年齢差があまりないブリリアに対し「間が分かっていない」とか「もっと自分達から発信しないと…売れないし」というような上から目線のコメントが目立っていました。

性格のいいブリリアンの二人は自分たちはそれらを素直に受け止め「自分たちはもっと頑張らないとだめだ」「ブルゾンさんに頼ってばかりではダメななんだ」と謙虚に頑張り続けました。そのおかげで、いつしかそれぞれドラマに出演したりと徐々にブルゾンちえみさんよりも頭角を現すようになって行くのです。

それに比べてブルゾンちえみさんは「ブリリアンがいないと存在感がない」「ブルゾンちえみwith Bを解散して困るのはブルゾンさんの方ではないのか？」といったような心配の声が上がるようになりました。

残念ながらそういった推測は現実になってしまったようで、ピンで一向にトークが面白くならないブルゾンちえみさんはバラエティ番組のひな壇で日に日に居場所を無くしていてしまったのです。

この時ワタナベエンターテイメントが女優の仕事をさせていたとすれば…今も退所せずに事務所に残っていたのかもしれませんね。

ブルゾンちえみさんはお父さんが学校の先生、お爺さんが農協の幹部、お婆さんが幼稚園の先生というなんともお堅い家庭に生まれ育ちました。ネタでやっていたキャリアウーマンの印象が強かった人も多いと思いますが、実際はかなり真面目な性格のようです。

2018年に青山テルマさん、木下優樹菜さんと「僕らの時代」に出演した時、ブルゾンちえみさんは最近は迷い始めてしまったこと、明るい番組を見ながら泣きそうになってしまったことを告白していました。

自分たちの考えとは違うブルゾンちえみさんの回答に困惑していた青山テルマさんと木下優樹菜さん。もうちょっと年上の人がこの回に出ていて、彼女にアドバイスしてあげたとしたら状況は変わっていたかもしれません。

その後「好きなアーティストは誰？」「食事はどうしている？」「何時頃お風呂に入る？」と聞かれた際もすぐに答えられずにまごまごしてしまったブルゾンちえみさん。

視聴者からは「適当に答えられないタイプなんだろうな」「くそ真面目なのか？めんどくさい性格なのか？その両方なのかもしれない」といった声が上がるようになっていきました。

この頃はバラエティ番組のひな壇に出演しても、なかなか活躍できず追い詰められてばかりいだったブルゾンちえみさん。こういう時期こそ事務所の人がアドバイスしたりとか、休ませるとか…そういう人間的なことを芸能界に求めても仕方がないのかもしれませんね。

もともと海外セレブやハリウッドの俳優などが環境問題や動物愛護に対しコメントを発信していることに興味を持っていたブルゾンちえみさん。

イタリア留学が保留になった後は観光環境保護や最後の活動家のツイートを賞賛する行動が目立つようになっていきました。

ブルゾンちえみさんのInstagramはフォロワーが228人万人もいます。これは名古屋市の全人口に匹敵する数なんだそうです。素晴らしい人気ですよね。事務所を退社してもこれだけのフォロワーがいるというのは、やはり人気が衰えていないばかりか、自分のやりたいことを貫く姿が共感されてさらに人気がアップしているようにも感じます。

フォロワーの中にはよくわからない外国人もかなりいるそうです。世界的な知名度はまだないけれど、巷では有名くらいの人とも相当数繋がっているのかもしれませんね。

これからのブルゾンちえみさんは海外を股にかけて活躍する環境保護家や動物愛護家…もしかしたらハリウッド女優にチャレンジしていくのかもしれません。

女優としてだったら成功できる可能性が残っているのに、頑張っても活躍できないバラエティ番組のひな壇ばかりの仕事を取ってくるワタナベエンターテインメント。ブルゾンちえみさんはとうとう2020年3月ワタナベエンターテイメントを退社することを発表しました。

今後はどんな活動をしていくのか？気になって調べてみると…まずはイタリアに留学しようとしていたことがわかりました。しかし残念ながらコロナ禍の影響でイタリアはロックダウンになってしまいます。志半ばで一旦保留になってしまったようです。

しかしまだまだ諦めてはいないブルゾンちえみさん、留学できない間は環境問題などについて発信しながらそういった分野で影響力のあるタレントになろうと目論んでいるのではないかといわれています。

もともと海外セレブやハリウッドの俳優などが環境問題や動物愛護に対しコメントを発信していることに興味を持っていたブルゾンちえみさん。

イタリア留学が保留になった後は観光環境保護や最後の活動家のツイートを賞賛する行動が目立つようになっていきました。

ブルゾンちえみさんのInstagramはフォロワーが228人万人もいます。これは名古屋市の全人口に匹敵する数なんだそうです。素晴らしい人気ですよね。事務所を退社してもこれだけのフォロワーがいるというのは、やはり人気が衰えていないばかりか、自分のやりたいことを貫く姿が共感されてさらに人気がアップしているようにも感じます。

フォロワーの中にはよくわからない外国人もかなりいるそうです。世界的な知名度はまだない人たちだけれど、巷では有名くらいだからお互い知り合ったのか？そういう人とも相当数繋がっているようです。

これからのブルゾンちえみさんは海外を股にかけて活躍する環境保護家や動物愛護家…もしかしたらハリウッド女優にチャレンジしていくのかもしれません。

事務所を退所した後の2020年4月23日、ブルゾンちえみこと藤原詩織さんは自身のTwitterで自分がビーガンであることを告白しました。なんと彼女2年前から既にお肉を食べなくなったんだそうです。

ビーガンであることについてワタナベエンターテインメント時代は告白することができなかった…その理由は、もし告白していたとしたら「そういう系なんだ」とカテゴライズされてしまう。そういうのが面倒くさかったし、怖かった。だからブルゾンちえみさんはずっといえずにいたんだそうです。

しかし退社した今はもう無理しなくていい。自分には同じことをしている仲間がいるんだと思えるようになりました。

もしかするとブルゾンちえみさんは本当の自分とキャリアウーマンのネタをやるブルゾンちえみとの間に埋められない溝を作ってしまったのかもしれませんね。

あのまま芸人を続けていればそれなりの地位をキープできていたと思いますが、彼女はそんな場所よりも自分らしく生きる道を選択したようです。

ブルゾンちえみwith Bとして本当に面白かったキャリアウーマンのネタ。あれは確かに最高に面白いものでしたが、残念ながらそれ以降はあのネタと同じくらい面白い新ネタも、フリートークも…期待されるようなことは何一つ出来なかったブルゾンちえみさん。

唯一成功した女優としての道も事務所から絶たれてしまい、自分らしく生きられないことに葛藤し始めたのではないでしょうか…。結局最後は自分らしくビーガンや活動保護家・動物愛護家として生きる道を選択したようです。

残念ながらしばらくの間はコロナ禍の影響でなかなか海外には行くことができなくなってしまいましたが…。常に自分らしい道を選んできた彼女だからこそ、コロナ禍でも今しかできないまた新しいものを探しているに違いありません。

当分は日本から出られそうもないので、意外と近いうちに日本で新しいブルゾンちえみさんに会える日が来るのかもしれませんね。