ビートたけしや明石家さんまが出演し伝説の番組となった『オレたちひょうきん族』（フジテレビ系）に出演。ひょうきんベストテンのコーナーでは『薬師丸ひろ子』や『欧陽菲菲』『島倉千代子』『松任谷由実』などのものまねを披露して大活躍した山田邦子さん。

その後は冠番組『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』や『邦子がタッチ』などで高視聴率をたたき出し、後に『唯一天下を取った女性ピン芸人』と呼ばれるようになりました。

そのまま活躍を続けていれば、今でもビートたけしさんや明石家さんまさんと肩を並べるほどの存在になっていたかもしれません。しかしテレビの世界から突然姿を消してしまった…。その理由は一体何だったのでしょうか？

『オレたちひょうきん族』と『クイズ歳の差なんて』人気番組を掛け持ちしながら、冠番組『やまだかつてないテレビ』では『やまだかつてない Wink』というユニットを結成。発売したCDは見事にオリコンチャート入りするなど、やることなすこと全てが成功してしまった山田邦子さん。

最も売れていた時期は『レギュラー番組が14本もあった』ほど稼ぎまくっていた時代がありました。『NHKの好きなタレント調査』ではV8を達成。芸能界で『女王の名』をほしいままにしていたのです。

山田邦子さんが芸能界に入ったのは、短大大在学中に素人番組に出演したことがきっかけでした。その後も時々番組に呼ばれるようになった山田邦子さん、大学を卒業したばかりの20歳の頃はフリーランスの芸人として働いていたんだそうです。

そんな時、彼女の元に舞い込んできたのが『オレたちひょうきん族』への出演オファーでした。給料が超高額だったことを心配したオレたちひょうきん族のプロデューサーは『だったらビートたけしさんが所属する太田プロダクションに入ったら？』と勧め、結局山田邦子さんはビートたけしさんと同じ太田プロに所属することになりました。

売れに売れまくった山田邦子さんの最も多かった時の月給は！！
何と何と何と！！
『1億円』だったそうです。

これは年収ではありません。『月給』となのですから驚きです。

当時のほとんど芸能事務所が給料を銀行振込みで渡す中、太田プロは現金手渡しだったため、山田邦子さんは1億円をデパートの大きな袋に入れて手渡されたんだそうです。

ちなみに当時の明石家さんまさんの月収ですが、金額を聞いたビートたけしさんは「それ1日？」と驚愕していたそうです。

おそらく山田邦子さんより多くもらっていたはずの明石家さんまさん。一体1日いくらもらっていたのでしょうか！？

最も忙しかった時期の山田邦子さんはお笑いブームが到来したこともあって毎日の収録番組が3本と言う殺人的なスケジュールをこなしていました。

当時の山田邦子さんはほとんど何も覚えていない気を失いながら歩いていることもあったと語っています。

またプライベートを監視されているような状態で、家に帰ってもカーテンを開けることができなかったそうです。マネージャーに何気なく語った内容が、次の日週刊誌や新聞に掲載されてしまうことが重なり、簡単に友達を作ることもできなかったそうです。

そんな中突如事件が起きました。1995年、写真週刊誌の『フォーカス』が山田邦子さんと妻子ある男性との不倫疑惑を報じたのです。

それからというもの山田邦子さんは昼夜マスコミに追い回されることになりました。意識を失うほど多忙だった山田邦子さんはプライベートの時間まで追い込まれ、次第に我慢できないほどのストレスが溜まっていったのです。

山田邦子さんの記事が掲載されたのは1995年12月13日号の『フォーカス』でした。↑の画像の人物、44歳のフリーのテレビプロデューサーの男性を自宅に泊めたと報じられました。

この男性はTBSの番組『山田邦子のしあわせにしてよ』のプロデューサーでした。この男性は一度だけではなく、度々山田邦子さんの部屋を訪れているところを目撃されています。

彼が独身だったなら、この熱愛発覚記事は全く問題なかったのですが、山田邦子さんの部屋を訪れていたこのプロデューサーには妻と2人の娘がいたのです。

記者から『どういうことですか？』と尋ねられた山田邦子さんは『恋愛関係ではありません』と否定しましたが、実はその後も2人の関係は続いていきました。

この記事の続報として山田邦子さんの不倫に関する新たな疑惑を掲載したのが『週刊女性』、1996年11月12日号のことでした。

男性プロデューサーの妻と2人の娘が『夜逃げ同然』で男性の家から引っ越したことが発覚したのです。妻は『離婚に応じるつもりがない』こと、『山田邦子さんと男性プロデューサーは不倫地獄に陥っている』ことを語りました。

このことが報じられたことがきっかけで多くの女性ファンから反発が起こりました。

それもそのはずです、家族という最も大切なものを壊し、幼い娘を傷つけた。男性プロデューサーの奥様からすれば、山田邦子さんの存在は憎んでも憎みきれないほど邪魔だったはずです。

普段家庭を守っている妻のからすれば、家族を壊し夫を奪っていく女性の存在は最悪中の最悪です。『もし自分の旦那に同じことが起きたら』と想像しただろう女性ファンからは『もう見たくない』と思われてしまいます。

結果この事件が引き金となり山田邦子さんはテレビから干されていきました。

不倫が発覚した後、さらにマスコミから監視されるようになった山田邦子さん。ただでさえプライベートな時間持てないと悩んでいたのに…。ストレスは最高潮まで溜まっていきました。そんな山田邦子さんが唯一心を許せた時間だったのが、男性プロデューサーと2人きりになる時間だったのかもしれません。

その機会も常に監視されている状態だったため、ピリピリとした精神状態になり、ついに不倫問題でマイクを向けられた芸能リポーターの『井上公造さん』に対し『お前モテないだろう』『馬鹿じゃないの』と罵倒してしまうのです。

これには報道陣が唖然。いくらなんでも『それは酷すぎるだろう』と総スカンを食らってしまいました。

当時の山田邦子さんは『結婚願望が強いのにモテないキャラ』でイメージアップを図っていたため、不倫と芸能リポーターへの暴言により好感度が急降下しました。

今ではTwitterやInstagramなど芸能人が自分から何かを発信する手立てがあります。しかし山田邦子さんが芸能レポーターに暴言を吐いた当時はまだSNSが存在していませんでした。

芸能レポーターや記者がワイドショーや週刊誌などで報道する内容だけが一般視聴者のイメージを左右していた時代。芸能レポーターに暴言を吐いた山田邦子さんは、そのことについて弁解する機会も、説明するチャンスもありませんでした。

芸能記者やレポーターから完全に嫌われてしまい、誰も彼女のことを記事にしなくなってしまったのです。好感度はだだ落ち…一気に業界から干されることになってしまいます。

マスコミと女性視聴者の多くを敵に回した山田邦子さんでしたが男性プロデューサーと破局することはありませんでした。　

2000年2人の不倫が発覚してから5年後、何と山田邦子さんは男性プロデューサーの後藤史郎さんと結婚すると発表したのです。

後藤四郎さんの仕事は映像制作会社『ゴッズダイナミックワールド』の代表、つまり社会です。妻になった山田邦子さんの貯金はかなりあったと予想できるので、妻子を奈落の底に突き落としておきながら、2人は優雅なセレブ生活を満喫し始めました。

家庭的なイメージがあまりない山田邦子さんですが実は栄養士の資格を持っており、料理は大変上手なんだそうです。仕事に出かける時は旦那様から『白菜買ってきて』などと頼まれることがあったり、日夜手料理を振る舞っているのではないかとおもわれます。

そういった素敵な素養があるからこそ、山田邦子さんは一人の男性を虜にしてしまったのかもしれませんね。

2017年12月ニッポン放送の番組『垣花正 あなたとハッピー』に出演した山田邦子さんは『人生最大のしくじりは何なのか？』ときかれ、ズバリ『結婚です』と答えていたことがありました。

その理由は旦那様と『味噌汁の具が合わないこと』『お墓が遠いこと』なんだそうです。不倫で略奪した後に捨てられた元奥様と娘さん2人のことを考えると、たったこれだけの理由をラジオで話してしまうなんて、デリカシーがない方なのかなと思ってしまいました。

さらに山田邦子さんは理想は『未亡人になること』といった内容の話もしていたのですが、これもまたなんて無神経なんだろうと思ってしまいました。

実際夫婦の仲は円満なようなので、言葉とは違うプライベートな山田邦子さんがいらっしゃるのだろうと予想しますが…。このラジオの内容をもしも元奥様と2人の娘さんが聞いたとしたら、蕁麻疹が出るほど嫌だっただろうなと思ってしまいます。

結婚後の山田邦子さんはテレビショッピング番組に出演する以外テレビに出る機会はほとんどなくなっていきました。

しかし金銭状況はかなり潤っていたようで、結婚生活は都内の一等地8億円の豪邸での悠々自適な暮らしだったようです。

仕事が激減しても旦那様は会社の社長。山田邦子さんご自身にも蓄えがあったと思われるのでお金には全く困らなかったようです。

そんな山田邦子さんに問題が起きたのは2007年のことでした。突然乳がんであることが発覚したのです。

2007年3月テレビ番組『たけしの本当は怖い家庭の医学』に出演した山田邦子さん。この日は番組が乳がん特集だった為、収録中に乳がんについて知識を増やしていきました。

番組に出演していた土井医師から「自分の胸を触ってしこりがあったら要注意です」といわれ、自分の胸を触ってみると何やらしこりのようなものがいくつかあるのを発見してしまうのです。

番組内では細かい検査を受けたわけではなかったので「このまま放置するのはまずいかも…」と思いながら自宅に帰りました。

自分の胸を触っただけだったのでそのまま放置することもできましたが、なんだかとっても気になった山田邦子さんは翌日朝一番で土井医師に連絡し検査を受けたいと申し出たところ『初期の乳癌が3箇所』見つかりました。

もし山田邦子さんが気になったしこりをスルーしてしまっていたとしたら命取りになっていたそうです。

山田邦子さんの家系には癌になっていた人が多かったので毎年必ず乳がん検診を受けていたのですが、大好きだった女性ドクターが亡くなってしまったことで2年ほど検査をパスしていたんだそうです。

もしあの番組に出ず発見が遅れていたら、癌の治療はもっともっと長期化していたはずだと語りました。

不倫問題や井上公造さんへの暴言などの話題が過去のものになっていた頃山田邦子さんはテレビに復帰するチャンスがあったと思います。

しかし経済的に余裕があったからか、乳癌の治療に専念し以降はテレビに出演することがなくなっていきました。

山田邦子さんの乳がんの治療ですが、辛いことがいくつか起きていました。病院に行くと待合室や診察中に人が集まり、中には『レントゲン写真にサインしてください』とせがむ人がいたんだそうです。

治療中だった山田邦子さんはその場を無難にくぐり抜けましたが、これはかなり辛かったと思います。

左乳房に一つ、右乳房に二つ、癌が発見された山田邦子さんは、4月と5月に4時間ほどの手術を2回受けました。術後は放射線治療を受け、ホルモン剤を飲んで治療をしたそうです。

傷口はほとんど目立たず、乳首の高さの違いが気になったそうですが、ドクターに訪ねると『乳首が垂れている方が本来の位置ですよ』といわれ、思わず笑ってしまったそうです。

乳がんは早期発見が大事だとわかった山田邦子さんは自身の経験を生かして、公演や執筆活動を行い、一人でも多くの患者が助かるように活動されていました。

しばらく芸能界から遠ざかっていた山田邦子さん、8億円の豪邸での暮らしを満喫しているのかと思っていると、2019年に所属事務所・太田プロとの確執が報じられ話題になりました。

翌年40周年を迎えた山田邦子さんはプレ記念イベントを開催しましたが、太田プロダクションの事務所のスタッフは誰一人見に来なかったんだそうです。

この事態を深刻に捉えた山田邦子さんは退所を決意。その理由について『20年前に社長が変わってから事務所の様子が変わってしまったこと。マネージャーは何も仕事をしていない状態に陥ってしまった』と語りました。

次の事務所はどうするのか気になっていると、なんと山田邦子さんはYou tuberデビュー。太田プロ退所の理由についてYouTubeで動画配信したのです。

冒頭では太田プロのやり方について『古いと思った』ことや『事務所のやり方に飽きてしまった』ことなどを語っています。現在は他にもたくさんの動画を配信しています。

月収が1億円になるほど活躍していた山田邦子さんでしたがイメージとは真逆の不倫略奪婚を強行してしまったことで、女性ファンを中心にイメージダウンしました。

また井上公造さんへの暴言からマスコミも敵に回すようになりテレビから干されるようになっていたことが分かりました。

その後は乳がんが発覚し2回の手術を受けるなど、リハビリなども必要だったことから、芸能活動から身を引く決断をなされたようです。

実際は多額の貯金と社長である旦那の稼ぎが十分あったため、働く必要がなかったのかもしれません。

バブルの時代に売れまくると本当にすごい金額を手にすることができたんだなあと改めて驚かされました。

それにしても今頃元奥様と2人の娘さんは幸せに暮らしていらっしゃるのか？多額の慰謝料で解決したのかもしれませんね。