けやき坂46は、2015年家族の反対で最終オーディションに参加できなかった長濱ねるさん(現欅坂46)のために結成されたグループです。
2016年5月には現在の日向坂46の1期生11名が加入。2017年8月15日2期生9名が加入。2017年9月長濱ねるさんのけやき坂46と欅坂46の兼任が解除されて欅坂46専任となりました。
現在は学業のために活動をお休みしている影山優佳さんを含めると21人のグループです。

2017年までの主な活動は、欅坂46のシングルのカップリング曲への参加、欅坂46のライブで数曲だけパフォーマンス、欅坂46のシングル発売に伴う握手会への参加が中心でした。単独のライブも何本か開催しましたが、小規模で数も数えるほどでした。
テレビへの出演は欅坂46の冠番組にたまに出演する程度で、レギュラー番組などあるはずがありません。

握手券を売ってCD売り上げに貢献しても、世間一般には彼女たちの評価はほとんどあがりません。彼女たちの存在が、欅坂46のアンダー扱いなのか、それとも別グループなのか彼女たち自身もはっきりしない状態でした。それどころか、活動内容のために彼女たちの存在を知っている人が、ファン以外にはほとんどいなかったとさえ言えるでしょう。

2018年からけやき坂46の活動内容が大幅に変わっていきます。

まず、1月30日31日、2月1日日本武道館3Daysライブを開催しました。本来は初日だけがけやき坂46開催で、残り2日は欅坂46のライブを開催する予定でしたが、欅坂46の平手友梨奈さんの怪我のため3日間全てけやき坂46が行うことになりました。
最初は、けやき坂46で日本武道館3日間は厳しいのではないかという多くの声がありましたが、チケットはあっさりと完売しました！

日本武道館ライブ最終日に、けやき坂46の単独アルバム発売決定がサプライズで発表されました。
メンバーもこれを聞いていなかったらしく発表の瞬間、抱き合い泣いて喜ぶ姿にこれまでの中途半端な活動に対する不安や葛藤などが現れていました。

4月から冠番組が2番組スタートしました。それまでほとんどテレビに出演することさえなかったけやき坂46のメンバーが、「KEYABINGO!4」(日本テレビ)と「ひらがな推し」(テレビ東京)という2つもの冠番組がスタートしたのです。

この2つの番組のMCはサンドイッチマンさんとオードリーさんです。売れっ子芸人さんがメンバーにバラエティーでの立ち振る舞いを上手に教えてくれています。
「KEYABINGO!4」は最初から1クールで終了予定だったと思いますが、「ひらがな推し」は2019年もまだ続いていて、かなり面白い番組となっています。
もちろん彼女たちのバラエティー適正もあるのでしょうが、実力が確かな芸人さんから教わることは大きかったでしょう。

2018年は、けやき坂46にとって飛躍の年になりました。
CMやモデル活動、舞台、ラジオ、ゴールデンのバラエティー番組の準レギュラー出演などさまざまなメディアで大活躍！

あとはシングルデビューを待つばかりといった状況でした。

12月11～13日に、2018年2回目となる日本武道館公演3Daysが開催されました。チケットは即日完売！　1月の日本武道館ライブでは心配の声も多かったですが、2回目の武道館ライブでは心配の声はありませんでした。
2018年の彼女たちの活躍からするとそんな声はなくて当然なのかもしれません。

1回目の武道館ライブでアルバム発売がサプライズ発表されたこともあり、このライブではシングルデビューがサプライズ発表されるかもとファンの間では噂になっていたそうです。しかし、サプライズ発表は何もありませんでした。

2019年シングルデビュー発表後の会見で、佐々木久美さんはこのライブが終わった後にシングルデビューを聞いたと話していました。

2019年2月11日のSHOWROOMで発表された内容は
1.3月27日にシングルデビュー決定
2.メチャカリのタイアップ決定
3.デビューカウントダウンライブを3月5,6日横浜アリーナで開催決定
4.単独オフィシャルサイト、ツイッターオープン
5.デビューカウントダウンライブ先行予約決定
6.けやき坂46から日向坂46への改名

1～5まではメンバーは事前に知っていましたが、改名についてはメンバーも聞いていなかったらしく、発表された瞬間抱き合って喜んでいました。

この配信内でメンバーの斎藤京子さんは「絶対に果たしたい3つの夢があって、ひとつは冠番組ができること、もうひとつが単独CDを発売すること、もうひとつが改名」と話していました。
また、加藤史帆さんは「ずっとけやき坂のままでいいのかみんな悩んでいた」と話していました。

SHOWROOM内での佐々木美鈴さんが「3年目になるんですけど、デビューできることって有難いことだなってわかるんですけど、でもやっぱり3年って長かったなって」と涙を流しながら話していました。

また、SHOWROOM後の会見で斎藤京子さんは「メジャーに行く中で、ひらがなと漢字がこんがらがると思う」と話していました。

10代の女性にとって3年間は本当に長いです。3年もの間、目に見える結果を求めることが難しいような中途半端な活動しかできなかったことは、そうとう精神的につらいことだったでしょう。
さらに、先にデビューした欅坂46と同じ読み方のグループでの活動もつらいことだったでしょうね。どうしても欅坂46のアンダーグループやおまけのグループのような印象を与えてしまいます。実際欅坂46のシングル発売に伴う握手会にけやき坂46は参加していましたし、欅坂46のライブで数曲だけ披露するようなおまけのような扱いをされていましたからね。

いくら頑張っても評価されるのは欅坂46で自分たちはなんのために活動しているのか悩むのも当たり前でしょう。

しかし、すごいことに彼女たちは誰一人としてこの約2年半でグループをやめていません。モチベーションがさがって当たり前のような活動内容だったにもかかわらず誰一人としてやめていないのです。お互い支えあいながら活動してきたのでしょう。

ややこしいグループ名に煩わされることもなくなり、日向坂46としてシングルデビューします。改名直後はけやき坂46でなくなることの寂しさもあるでしょうが、シングルデビューと改名で今後ますます多くの人に知ってもらえるでしょう。

今後つらいこともあるでしょうが、これまでの2年半の活動で経験したことや辛かった気持ちを忘れずに活動していけば、彼女たちをもっと高くまで導いてくれるはずです。
今後の彼女たちの素晴らしい活躍が楽しみです。