悠木碧（ゆうき　あおい）さんは、身長140cm代という小柄で童顔のかわいらしい見た目とは裏腹に、幅広い役の演じ分けができると実力派の女性声優さんです。聞き取りやすくやわらかなトーンのややハスキーな声が特徴です。

実は子役出身で、芸歴はすでに２０年を超える“ベテラン”なんです！演技の幅の広さや、ラジオやイベントなどで見せるトークスキルの高さは、このキャリアがあるからことなのでしょう。

そんな悠木さん、一時、「引退」のニュースや、その後の「復帰」が話題になっていました。女性声優のなかでも特に人気の高い彼女ですから、大きな注目を集めたようです。これだけ人気ななか、声優を引退されるというなのでしょうか？真相について調べてみました！

また、悠木さんがこれまでに演じられた代表的なキャラについてもまとめてご紹介します。

悠木さんが芸能界に入ったのは、なんと4歳の時でした。子役タレントとして、映画やテレビドラマへの出演経験があります。子役時代の悠木さんの活躍は目覚ましく、『やっぱりさんま大先生』『あっぱれさんま大先生』にレギュラーとして出演していました。

同じ番組で共演していたのは、タレントの内山信二さんや俳優の加藤亮さん、悠木さんと同じく声優では花澤香菜さんや日高里菜さんがいます。そのほかにも中村勘九郎さんと結婚した元女優の前田愛さんやモデルの森絵梨佳さんなど、活動の場や境遇は違えど、皆さん才能あふれる豪華な顔ぶれです。

他にも、『ガキの使いやあらへんで』には当時12歳で出演！演出ではありますが、かなりふてぶてしい態度（笑）！現在、声優として活躍する悠木さんの普段の雰囲気とは違いすぎて、さすがのキャリアを感じます。

当時、子役としての活動を一時休業していた悠木さん。休業中ではありましたが、代役を頼まれてやむを得ず参加した、テレビアニメ『キノの旅』のオーディションに見事合格！ゲストキャラでの出演を果たします。

ちなみに、この2003年の『キノの旅』への出演から十数年後、『キノの旅』の二作目に主役のキノ役として主演を務めています。子役時代は、役者やタレントとして活動していた悠木さんがその後声優を目指すことになり、ご自身が子供のころに出演した作品で主演を果たすというは、あまりに感動的ですよね。

現在では、人気声優として不動の地位を確立している悠木さん。声優業では、子役としてのキャリアを生かしながら、幅広い役柄の演じ分けや迫真の演技が高く評価され、2012年の第6回声優アワードで歴代最年少の当時19歳で主演女優賞を受賞されました。

この時は、2011年に放送されたテレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』で主演の鹿目まどか役を熱演されたことを受けての受賞となりました。悠木さんと同じ世代の声優さんでは、ほかに例のない快挙ですから、大きな注目を集めたことでしょう。

また、2012年からはご本人名義で歌手としてもデビューされ、さらに多彩な魅力を発揮してらっしゃいます。

声優としてだけでなく、歌手としても精力的に活動され、高い評価を受けていた悠木さん。2016年暮れごろにリリースした楽曲に対して、「とても満足いくものが作れた」「（声優としての自分が歌を歌うことについて）これ以上ない答え」という内容のことを語っていました。

そんなある種の“燃え尽きた感”があったのでしょう。歌手活動に対して「惰性で続けてはいけない」と感じた悠木さんは、このリリースを最後に、歌手としての活動を一時休業することを決断し、発表しました。それに伴い、レーベルと関わりのある、悠木さんのファンクラブも停止されることとなりました。

もちろん、彼女のファンには大きな衝撃が走り、歌手活動の休業を悲しむ声が多く上がりました。声優としての活動は続けられるようでしたが、ファンの間ではある憶測が飛び交います。

それは、悠木さんの「結婚」です。

悠木さんに恋人のうわさや婚約者がいるなどの確かな情報があったわけではありませんが、彼女の歌手活動の休業があまりに衝撃的だったために、このような憶測が出たのではないかと思います。もちろん、今のところ結婚のご予定はないそうですよ！

悠木さんの歌手活動の休業に対して、ファンの方々から悠木さんの公式サイトに対してとても多くの反響や復帰を熱望する声が寄せられたそうです。こうしたファンの方の思いを真摯に受け止めた悠木さんは、休業宣言からわずか3か月という短期間で、歌手活動の再開を発表しました。

ファンの方々からいただいたメッセージを受け取り、「空っぽだった自分の心が満たされた」「（ファンの方に）恩返しがしたい」という思いから、歌手活動の再開を決断したという悠木さん。彼女の歌を待ち望んでいたファンにとっては、この上ないうれしいニュースとなりました。

多くの話題作・人気作に主役で出演している悠木さんですが、彼女の演じた代表的なキャラといえば、やはり『魔法少女まどか☆マギカ』の鹿目まどかかと思います。少し頼りないがらも、大きな悲しみや絶望感を乗り越えて大きく成長していく主人公のまどかの姿に対して、悠木さんの幼げながらも芯の通った声がぴったりです！

こちらは、同作品の1作目と2作目に出演し、かつ2作目では主人公を演じているというエピソード込みでおすすめです。主人公のキノの穏やかでどこか抜けたところのあるかわいらしいキャラクター性が、現在の悠木さんの声にとてもハマっています。

悠木さんの演じた九鳳院紫は、７歳の小学１年生という設定でしたが、まるで本当に子どもが声を当てているようなリアリティのある演技が素晴らしいです！ “悠木碧＝ロリキャラ担当”というイメージはここからついたのではないでしょうか。

女王様な態度のツンデレ属性であるヒロインのヴィクトリアは、どこか年寄臭い話し方をする独特のキャラクターなのですが、悠木さんが演じることで彼女のかわいらしさや親しみやすさが引き立っていると思います。

根暗で陰キャラ体質の主人公の妹で、兄とは対照的な陽キャラタイプです。「今の小町的にポイント高い～！」というセリフが口癖で、消極的すぎる兄をあたたかく見守る姿がかわいいです。『GOSICK』でも共演されていた江口拓也さんとの息の合った兄弟役はとてもほっこりさせられます。

若手女性声優のなかでも、不動の人気を獲得している声優・悠木碧さん。彼女は４歳から子役として芸能活動を始まられた悠木さんは、すでに20年以上のキャリアを持っています。その経験と実績を生かして、声優としてはさらなるご活躍をされています。

歌手活動の一時休業をされたことはファンにとってはとても残念でしたが、ファンの方々の思いをしっかり受け止め、再び歌手としてスタートするという決断をしれくれました。これからも、声優としてはもちろん、歌手としてもさらに成長していく姿を見せてほしいと思います。