元モーニング娘。のメンバーで、卒業前の2年間はリーダーも務めていた道重さゆみさん。
リーダー就任時に彼女が掲げた理不尽なグループ内ルールや、奇抜なバースデーTシャツ、彼女のキャラクターを育てた個性豊かな家族などご紹介します。

元モーニング娘。リーダー、毒舌ナルシストキャラでブレイクし、低迷していたモーニング娘。の知名度を上げた貢献人です。

・名前　　：道重さゆみ
・生年月日：1989年7月13日
・血液型　：A型
・年齢　　：28歳（2018年4月現在）
・出身地　：山口県宇部市
・身長　　：160cm
・所属事務所：アップフロントプロモーション

在籍日数4329日、在籍期間11年10ヶ月という、モーニング娘。の歴代メンバーの中で最も長くグループに所属していた道重さゆみさん。
モーニング娘。のリーダーとしても活躍し、旗振り役を担って低迷していたグループを躍進させた存在でもあります。
その道重さゆみさんのモー娘。時代のリーダーとしての活躍ぶりをご紹介します。

「恋愛禁止！」を謳っているAKBと同じように、昔からモーニング娘。にはメンバーが守らないといけないルールが存在しているようです。
「後輩は先輩より30分早く集合する」や、「学校の通知表をマネージャーに見せる」などのルールがあります。
通知表を見せるというのは、学業と仕事を両立させるべきという考えからきていて、通知表の内容があまりにひどいとマネージャーに叱られることもあるそうです。
先輩より30分早く集合するというルールからは、女性グループ内の上下関係の厳しさが垣間見えます。
今ではそこまで厳しくすることもなくなったようですが。

このようにモーニング娘。にはグループ内にいくつかのルールが存在しているのですが、道重さゆみさんがリーダーに就任したのち、新たに複数のルールが加えられたようです。

その一つが、挨拶をする時、メンバーは必ず
「おはようございます。今日も可愛いですね、道重さん」
と、リーダーに挨拶をしなければならないというものです。
なかなか前衛的なルールですね。
メンバーに「可愛いですね」と強制的に言わせているわけです。
そんな人は漫画の中の世界ぐらいでしか見たことがありません。

それから、メンバーが学校や家などで、
「道重さんってすごくいい人だよ！」
と言って回るというルールもあります。
これまたかなり攻めていますね。
本人がどう思っているかは関係なく、「いい人だよ」と言って回りなさいということです。
まるで女王様のようなルールですね。
しかもこれらのルールはちょっとしたジョークではなく、本人はそれなりに「本気」であるところがすごいです。

道重さゆみさんは毎年自身の誕生日に合わせてバースデーTシャツを作っていたのですが、そのTシャツにプリントされているワードがまた「自分大好き」ぶりを発揮していてインパクトがあります。

「道重一筋」ならまだいいですが、「道重依存」だと少し重いですね。
「今尚道重」や「今更道重」はやや自虐的で、どことなく哀愁が漂っています。
先ほどの「可愛いですね」と言うルールもそうですが、相手がどう思っているかにかかわらず道重さゆみさん側が強制的に相手の心情を決めつけているのですね。
ここまでいくと本当に「依存」してしまいそうな気さえします。
もしファンが他の若いアイドルに流れていったとしても、「結局道重」に戻ってくるという寸法です。

さらにファンの人が作成したというこのような図があります。

すごいですね。
選択肢に「いいえ」や「NO」が無く、全て「はい」か「YES」の二択です。
そしてどんな順路を辿ろうと、最後は「結局道重」に収束するという内容になっています。
道重さゆみさんのファンはとにかく首を縦に振って彼女を慕い続けるしか道はなさそうです。

モーニング娘。のリーダー時代、道重さゆみさんは毒舌、自分大好きナルシストというキャラを武器にバラエティ番組に進出し、成果を上げました。
それはつまり、モーニング娘。の知名度を押し上げることに繋がります。

AKBなどの48グループが台頭してきたころ、モーニング娘。は黄金期と呼ばれた以前の勢いを失っていました。
アイドル戦国時代とも呼ばれる波にさらわれ、アイドル界の主導権を他のグループに奪われてしまっていたのです。
2012年、道重さゆみさんはそれまでモーニング娘。のリーダーを務めていた新垣里沙さんに代わり、グループのリーダーとなりました。
リーダーとなってから2014年にグループを卒業して活動を休止するまでの間、道重さゆみさんは今のモーニング娘。を世間の人に知ってもらおうと奮闘し続けました。
その一つの手段として、自身の自分大好きキャラを活かした戦略があったのです。
実はとても真面目で、モーニング娘。というグループのことを誰よりも真剣に考えていた道重さゆみさん。
彼女がいたからこそ、今のモーニング娘。があるといえるのではないでしょうか。

道重さゆみさんの家族構成は、兄と姉、両親からなる5人家族です。
道重さゆみさんがモーニング娘。に加入して山口県から上京した際、彼女と一緒にお母さんも上京して東京に住み始めました。
道重さゆみさんがモーニング娘。に入ったのは13歳の時なので、東京で一人暮らしをさせるにはやはり不安がありますよね。
道重さゆみさんのお兄さんは既に一人立ちをして実家を離れ、お姉さんは寂しくなって妹と母のいる東京に出てきてしまったため、現在山口県の実家ではお父さんが一人で暮らしているそうです。
家族がみんないなくなって寂しいと思いますし（もしかしたら羽を伸ばせると思っているかもしませんが）、掃除洗濯、食事の支度も全部自分でやっているとしたら大変ですよね。
いっそのことお父さんも東京に出てくればいいのにと思いますが、もちろん地元でしている仕事をそう簡単に投げ打つわけにもいかないでしょう。

お父さんはとても真面目な人らしく、娘の道重さゆみさんとのメールは全て敬語でやりとりをしているようです。
道重さゆみさんも番組の出演情報などを逐一お父さんに報告しているといいます。
彼女が報告し忘れてお父さんが番組を見逃してしまった時は、
「なんで教えてくれなかったんですか？終わってしまった今となっては後の祭りです」
などというメールが届いたようです。
後の祭りって……。
古風といいますか、ユニークといいますか。

以前道重さゆみさんがお母さんとお姉さんと一緒に実家に帰った際のちょっとした話があります。
彼女たちが帰省すると知っていたお父さんは、その日仕事を休んで実家で彼女たちを出迎えました。
しかしお父さんが仕事を休むとは思っていなかった道重家の女性陣は、既に女3人での今後の行動予定を立てていたらしく、お父さんをちょっとした邪魔者扱いします。
お父さんとしては久しぶりの再会、それも仕事を休んでまでの再会であったので、そのような扱いは酷い仕打ちとしか思えません。

その後お父さんの説教が始まり、嫌気が差した道重さゆみさんはその場から逃げ出してなぜかお父さんの部屋に入っていきます。
彼女がお父さんの部屋の引き出しを開けると、DVDが見つかりました。
えっ、DVDって、まさか！？夜な夜な一人でこっそりと！？
……いえ、ご安心ください。それは決していかがわしい品ではございません。
そのDVDは、道重さゆみさんが出演したテレビ番組などを録画して編集し、道重さゆみの映像集としてお父さんが記録していたものなのです。
お父さんがここまで自分の仕事を応援してくれていることを知って、道重さゆみさんも嬉しかったのではないでしょうか。

道重さゆみさんのお姉さんがなかなかの人物であるということは、ファンの人の間では有名な話かもしれません。
飛び抜けたエピソードがごまんと出てくる、少しだけ、もしかするとかなり、変わった人物であるようです。
もちろん妹と同じように芸能活動をしているわけではなく、一般の人であるのに、です。
道重さゆみさんがラジオで数々のエピソードを紹介したことにより、お姉さんの存在は世に知れ渡ったのですが、そのあまりの破天荒ぶりに道重さゆみさんが妄想で作り上げたお姉さんではないかと疑われるほどです。

お姉さんの変わった人物像を物語る具体的な逸話が数多くあって、あまりにお腹が空いた時はティッシュを食べてみたり、お風呂の中に落とした携帯を冷やせば直ると思って冷蔵庫に入れたりと、その意外性には事欠きません。
もしタレントであれば、素のままそこにいるだけでバラエティで活躍できるレベルですね。
道重さゆみさんのお姉さんであればビジュアルレベルも高そうなので、そのビジュアルと内面とのギャップで人気も出そうです。

これはお姉さんのユニークなエピソードというよりは、少し心温まる話です。
お姉さんが小学生だったころ、お母さんと喧嘩をしたことがありました。
お姉さんは「家出する！」と言い放ち、家を出てお祖母ちゃんの家に向かったようです。
友達の家ならまだしも、お祖母ちゃんの家に行くことを家出と言うのかはわかりませんが。
お母さんには強気に言ったお姉さんでしたが、家出の途中でお祖母ちゃんの家が遠いことに気づき、道半ばで泣き出してしまいます。
元来の寂しがり屋なので、一人行動は向いていません。
すると後ろからこっそりつけてきていたお母さんが出てきて、お母さんにおぶってもらってお祖母ちゃんの家に行ったようです。
お母さんの厳しさの裏にある優しさを知ることができるエピソードですね。

この破天荒なお姉さんと過ごしている時間、妹の道重さゆみさんは一歩引いて女房役に回るのかもしれません。
姉と妹ではどちらかというと妹のほうが自分勝手でわがままを言いそうな関係の気もしますが、道重家の姉妹はその関係が逆になっているようですね。
こういったお姉さんの世話役係を務めてきた結果、メンバーたちの世話を焼けるモーニング娘。のリーダーとしての資質が磨き上げられたのかもしれないですね。
道重さゆみさんの番組出演時のキャラクターの位置づけも、お姉さんに通じるものがあります。
そう考えると、タレント「道重さゆみ」を作り上げたのはある意味お姉さんなのかもしれないですね。

そのナルシストやぶりっこじみたキャラクター性から、『女が嫌いな女』ランキングにランクインするなど冷ややかな評価もある道重さゆみさんですが、実は芸能界の中でも道重さゆみさんのファンがたくさんいたりします。
そんな道重さゆみさんと芸能界のタレントたちとの関係性についてご紹介します。

道重さゆみさんは、2007年から2014年まで、ラジオ番組『ヤングタウン土曜日』で明石家さんまさんと共演しています。
道重さゆみさんは当初藤本美貴さんの代役で出演しただけでしたが、そのトークの実力を買われてその後も番組出演を続けました。

2017年に休止していた活動を再開し、道重さゆみさんが初めにメディアに露出したのも、同ラジオ番組です。
それは長くお世話になった明石家さんまさんへの感謝の想いがあったからのようです。
明石家さんまさんもモーニング娘。のコンサートを観に行って道重さゆみさんのうちわを振って応援したことがあるほどの間柄のようです。

道重さゆみさんと女優の真野恵里菜さんが、かなり似ています。
実のお母さんでもたまに見分けがつかなくなるほどの激似です。
ちなみに真野恵里菜さんも元ハロー!プロジェクトのメンバーでアイドルとしても活動していたので、そういうところからも接点があります。
道重さゆみさんはハロー!プロジェクト全体のリーダーも務めていました。

道重さゆみさんは、最も尊敬するアイドルとして、小倉優子さんの名を挙げています。
自身がモーニング娘。としてデビューした後も、部屋に小倉優子さんのポスターを貼っていたり、小倉優子さんの写真集やDVDも集めているようです。

そんな道重さゆみさんの想いを聞き及んだのか、以前あるイベントで小倉優子さんが道重さゆみさんに自身のVTRメッセージを送ったことがあります。
その時はもちろん大いに感激をした道重さゆみさんです。

かつて道重さゆみさんがステージ上で辻希美さんにキスをされたことがあります。
それからというもの、道重さゆみさんはキス魔として目覚め、ステージ上で藤本美貴さんや高橋愛さんの唇を奪っていき、その矛先はやがてモー娘。9期メンバー以降の若いメンバーにも向かい、ついにはコンサート中に鞘師里保さん（当時16歳）の唇を奪うまでに至りました。

また道重さゆみさんは子供好きでもあり、活動休止中に友人にお願いして3回も幼稚園を訪問したことがあるようです。
そこまで子供好きなら保母さんにでもなればいいのにと思いますが、どうやら一緒に訪問したお姉さんのほうが子供に懐かれていたらしく、子供好きではあるが子供に好かれるわけではないようです。
やはり好きなことと向いていることは一致するとはかぎらないということでしょうか。

元モーニング娘。のリーダー、2年半ほどの活動休止期間を経て2017年からソロで活動を再開させた道重さゆみさんを紹介しました。
モーニング娘。時代はかなり独特のキャラクター性が物議を醸していましたが、道重家という家族の中では案外まだ控えめなほうなのかもしれないですね。
家族好き、後輩アイドル好き、そして子供好きという面も持っている彼女ですが、年齢的にそろそろ結婚なども視野に入れているかもしれません。
近く熱愛の噂なども聞くことができるかもしれませんね。