日本での自殺者数は、先進国の中でも異様に多く、年間3万人前後の方が亡くなっています。

芸能人・有名人も例外ではなく数多くの方々が自らの命を絶っています。

これまでに自ら命を絶ってしまった芸能人・有名人のうち10名をクローズアップして、自殺に至った理由などもあわせて皆様にご紹介したいと思います。

川田亜子さんは2002年にTBSに入社し、主にバラエティー番組などの司会として活躍していました。

しかし、報道志向が強くなり、2006年3月にTBSを退社しフリーのアナウンサーに転向。

2007年4月には、テレビ朝日の報道番組『サタデースクランブル』で念願の報道番組のキャスターを担当することになりましが、2008年5月始め頃から自身のブログで体調不良を訴えるようになり、周囲を心配させていました。

また、母親に向けて謎の多い謝罪のメッセージを送るなど精神的にも不安定な様子を見せていました。

そして、2008年5月26日、都内の車の中で練炭を使った一酸化炭素中毒で亡くなっているのが発見されました。

自殺の理由としては、男性関係の悩みや、仕事上の悩みがあったとされています。

上原美優さんは、鹿児島県種子島出身で、2006年から貧乏アイドルとしてテレビなどで活躍していました。

しかし、2011年5月12日に首を吊って自殺しています。

自殺の理由についてはいまだに謎が多いとされています。

自殺の第1の理由としては、最愛の母を心筋梗塞で亡くしたことだと言われています。

また、その他の理由としては、上原さんは芸能界で活躍して両親に家をプレゼントしたいという夢を持っていたのですが、いくら働いても所属するプロダクションから受け取る金額は微々たるものだったと言われています。

そんなことからも生きるモチベーションを失くしてしまい自殺してしまったのではないかとされています。

藤圭子さんは、日本を代表する演歌歌手の1人でした。

シンガーソングライターの宇多田ヒカルさんの母としても有名でした。

2013年8月22日東京・新宿区のマンションから飛び降り自殺しています。

自殺の理由は、藤さんは日頃からとても寂しいと口にし、孤独であることを周りに語っていました。

そんなこともあり、精神を患い統合失調症になっていたらしいです。どうやら精神を病んでしまったことが自殺に至った原因ではないかとみられています。

沖田浩之さんは、『3年B組金八先生』で一躍ブレイクし人気を博しました。

しかし、1999年3月27日に首を吊って自殺しています。

沖田さんの父は不動産会社を経営していたらしいのですが、経営を任されていた兄の杜撰な経営とバブルの崩壊で多額の借金を抱えてしまい沖田さんの父は1996年に首を吊って自殺しています。

沖田さんも兄を自殺に追い込みたくないとの考えから、会社の借金の連帯保証人になっていたらしく数千万円の債務を抱えており、それが重荷になって1999年3月に自ら命を絶ってしまいました。

その後、兄も首を吊って自殺しています。

1980年公開の映画『ヒポクラテスたち』での演技が評価され俳優として世間に認知され、1983年公開の『丑三つの村』での演技が印象的だった古尾谷雅人さんですが、2003年3月25日、首を吊って自殺しています。

1980年代後半から1990年代にかけて、アイドルが主人公を務めるドラマやトレンディードラマが主流となっていたが、あくまでシリアスな演技にこだわっていた古尾谷さんは、自ら仕事を選ぶようになったのだそうです。

そのため、仕事がなく昼間から酒を呑む生活が続き、購入したマンションの借金返済がままならなくなり、結果3億円もの借金を背負うことになってしまいました。

借金が原因で自殺してしまったようです。

ポール牧さんは、1968年、相方の関武志さんとコントコンビ「ラッキー7」を結成し、指パッチンの芸などで人気を博しました。

1979年には劇団を結成しましたが、失敗に終わり2,000万円程の借金を抱えて1983年には自殺未遂騒動を起こしています。

1990年代に入ると人気が再燃し、兄の死をきっかけに僧侶となり、年間二百数十回の講演を開くまでになります。

しかし、2000年に知人のホステスを相手にセクハラ事件を起こし、仕事が激減してしまい、それとともに、うつ病も発症してしまいました。

そして2005年4月22日、うつ病の薬とアルコールの同時摂取のため、発作的に自宅マンションの屋上から飛び降り自殺をしてしまいました。

可愛かずみさんは、1982年日活ロマンポルノで芸能界にデビューしました。その後、グラビアアイドルやバラエティータレントとして人気を博します。1995年には元プロ野球選手の川崎憲次郎さんと交際しますが、破局してしまいました。可愛さんは、女優業での過度なプレッシャーを受けていて抗うつ剤や精神安定剤を服用するまで精神的に追い込まれていたそうです。そして、1997年5月9日、以前交際していた川崎憲次郎さんのマンションの7階から飛び降り自殺してしまいました。当時は、過去に交際していた川崎さんの自宅マンションから飛び降り自殺してしまったことに対して様々な憶測が飛び交いましたが、真相はハッキリしていません。

岡田有希子さんは、1983年『スター誕生！』で合格し芸能界にデビューしたアイドルです。

1984年4月21日シングル『ファースト・デイト』で歌手デビューを果たしています。

1984年の『日本レコード大賞』最優秀新人賞も受賞。

ポスト松田聖子として将来の活躍が期待されていました。

その後、映画で共演した峰岸徹さんに恋心を抱きましたが、峰岸さんが岡田さんを妹としてしかみていなかったことで、振られたと思い込み1986年4月8日、リストカットとガスで自殺未遂を起こしてしまいました。

同日、自殺未遂をしたことへの自責の念にとらわれて、所属していた事務所・サンミュージックの自社ビルから投身自殺してしまいました。

三島由紀夫さんは、戦後を代表する作家でした。

ノーベル文学賞の受賞候補者にも挙げられたこともある世界的な作家でもありました。

ノーベル文学賞を受賞した川端康成氏とは師弟関係にあったこともでも知られています。

そんな三島由紀夫さんは、1970年11月25日、憲法改正を訴え自衛隊市ヶ谷駐屯地を占拠し、自衛隊にクーデターを起こすよう要求しました。

しかし、要求が受け入れられるはずもなく、割腹自殺を遂げています。

太宰治さんは、戦前、戦後にかけて活躍した有名作家です。

後世に残る有名作品を執筆活動していた時期にも4度にわたって自殺未遂を起こし、薬物中毒にも陥っています。

作家としての名声とは裏腹にプライベートは荒んだものであったようです。

そんな太宰治さんは、1948年6月13日、愛人の山崎富栄とともに玉川上水に入水し心中してしまいました。

10名の方々の自殺した芸能人・有名人について、自ら命を絶った理由などについてご紹介してきましたが、理由については様々なものがありました。

仕事上の悩み、経済的に追い詰められて、異性関係での悩みと人それぞれ色々な理由からでした。

本当の自殺の理由が、ここでご紹介した理由だったかどうかは断言できません。

自分だけにしか分からない真の理由があったのかもしれません。

何れにしても、お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りしたいと思います。