2017年7月に行われた東京都議会選挙。そこに立候補する新人に「平慶翔」という名前の候補者がいます。
この平慶翔さん。実は女優平愛梨さんの弟さんです。つまり女優平祐奈さんのお兄さんということになります。
平慶翔さん自身もかつては芸能活動をしていたイケメン。
そんな平慶翔さんが、選挙戦のまっただ中である騒動を巻き起こしました。
ここでは平慶翔さんのこれまでの経緯を振り返りつつ、今回の騒動の顛末や核心に迫っていきたいと思います。

・本名　　　　：平慶翔（たいら・けいしょう）
・生年月日　　：1987年8月6日
・血液型　　　：O型
・年齢　　　　：29歳　　　（2017年7月現在）
・出身地　　　：兵庫県
・家族　　　　：姉・平愛梨
　　　　　　　　妹・平祐奈
　　　　　　　　義兄・長友佑都

中学2年生の時に単身上京し渋谷区で一人暮らしをスタート。同時に芸能活動も開始します。
中学生の息子に東京で一人暮らしをさせるとは、ご両親もかなり度胸がありますね。普通の親御さんならなかなかできない決断です。また、渋谷区で一人暮らしさせることができるのですから、やはり裕福な家庭だったようです。

平慶翔さんはドラマ『金八先生』シリーズに出演。金八先生シリーズといえば、多くのジャニーズタレントが出演してきたシリーズ。そのドラマに出演していたイケメンということで、ネット上では「平慶翔さんはジャニーズ出身?」という疑問や書き込みが多く見られますが、調べた結果タイラさんはジャニーズ事務所には所属していませんでした。

ジャニーズに間違えられるほどのイケメン。さすが平愛梨さん・平祐奈さんと同じDNAを持っているだけはありますね。

平慶翔さんは大学進学を機に芸能界を引退。学業に専念します。進学したのは国士舘大学 政経学部 経済学科。

この大学での勉強で政界に興味を持ったのでしょう。卒業後は代議士秘書の道を歩みます。

下村博文さんと言えば自民党の重鎮。過去にhな文部科学大臣・教育再生担当大臣・東京オリンピック・パラリンピック担当大臣などを歴任。現在は自民党幹事長代行及び、自民党東京都支部連合会会長を務める大物です。

そんな下村博文さんの政治家人生のスタートは東京都板橋区。板橋区選出の都議会議員として政治家の第一歩を踏み出しています。

2017年6月の東京都議会選まっただ中に起こったのは「週刊文春」の報道。下村博文氏が加計学園から200万円の闇献金を受け取っていたという報道が出ました。内部文書も入手したとあり、下村氏の内部事情に詳しい者、または内部告発であることが想像できる内容になっていました。

2017年都議会議員選挙の真っ只中に沸き起こった「闇献金問題」。

この問題の中心にいるのが、女優平愛梨さんの弟で、平祐奈さんの兄である、元俳優の平慶翔さんなのです。

この問題を受けて下村博文氏は記者会見を行いい、以下の点について釈明しました。
・情報を公開したのは平慶翔氏
・平慶翔氏は横領を働いたのでクビにした
・平慶翔氏の書いた上申書や退職届もある
・平慶翔氏が勤務している時に事務所のPCがひとつなくなっている
・今回の件は都民ファーストの会による悪質な選挙妨害
・（週刊文春に対して）法的措置も検討している

また200万円とされる闇献金に関しては、以下のように答弁しています。
・加計学園の人間から200万円を受け取ったのは確か
・ただし、11の個人や企業からのパーティー券購入代金を加計学園の人間が代理で持ってきただけ
・1件あたり20万円以下の購入だったので、政治資金報告書に記入する必要がない案件
・つまり200万円は闇献金ではなく、政治資金報告書に記載する必要のないパーティー券の購入代金だった

この下村博文さんの会見に対し平慶翔さんも反論します。
・週刊文春に情報提供はしていない
・下村氏の事務所で犯罪行為をした事実はない
・公開された上申書は偽造文書。私の筆跡ではない
と、全面対決の様相。
当然選挙活動も予定通り継続しています。

様々な非難や疑惑の目に晒されながらも、選挙活動を続ける平慶翔さん。しかしその選挙活動も非難の的になってしまいます。
理由は選挙カーでも連呼される「兄は長友佑都」という言葉。
確かに政治活動をするにあたって、兄が有名サッカー選手であることはなんらプラスにはなりません。しかも、そもそも長友さんは兄とはいえ義理の兄であり、尚更平慶翔さんとは関係ありません。
こうした、いわゆる「ネームバリュー」を全面に押し出す選挙運動が批判の的になっているようです。

この騒動には双方に問題が残ります。そんな問題点を洗い出してみましょう。

・200万円のパーティー券購入金を、なぜ加計学園の人間が預かって持ってきたのか?
・平慶翔さんの上申書にある平さんのサインは本物か?
・会見では「平さんが実家の稼業を手伝うと約束したから、横領の件は不問とした」と言っていたが、退職届の退職理由には違う理由が書いてあるのはなぜか?
・盗難にあったPCを平さんが持っているという証拠はあるのか?
・法的措置の相手が平さんではなく週刊文春だけなのはなぜか?
などなど。
実は完璧に見える下村さんの会見にもツッコミどころはたくさんあります。「都民ファーストの会」を悪者にしたい、選挙妨害をしているということ強調したいばかりに矛盾が生じている部分がかなりあります。

この報道の情報提供者が平さんではなかった場合、露骨な選挙妨害をしたのは逆に自民党ということになり、さらなる自民党離れを促す可能性が残ります。

一方平慶翔さんにも問題がないわけではありません。

・上申書が偽造であるという証拠の提出
・週刊文春に情報提供していないのであれば、下村氏を選挙妨害、もしくは名誉毀損罪などで訴えることもできるはずだが明言しないのはなぜか?
・下村氏の公設秘書を退職し、下村氏の地盤である板橋区から、都民ファーストの会から出馬した理由は?

平さんの問題は、身の潔白を証明する材料が一切ないことです。

この状態では口で何を言おうと信ぴょう性がありません。

有権者たちはただでさえ、板橋区からの立候補を「下村さんへの感謝を感じない」という印象を持って見ている人も少なく無いでしょう。

師匠の元を去って、敵陣に取り入り、師匠の地元で戦いを挑む。

普通はあまり想像できない話です。普通に考えれば、自民党公認で立候補すべきところ。それが都民ファーストということは、下村さんとは「ケンカ別れ」したようにしか見えません。

これだけの疑念をひっくり返すだけの材料を用意できるかどうか。
それが平さんの問題点と言えるでしょう。

いずれにせよ泥沼の状況が長引きそうなこの問題。最大の被害者は誰になるのでしょう?
それは闇献金疑惑の下村さんでも、選挙に大ダメージの平慶翔さんでもなく、日本で芸能活動を続けている、平祐奈さんではないでしょうか?

姉の平愛梨さんは、長友さんとともにイタリアにいます。芸能活動も続けてはいますが、すでに本職は「奥様」。ダメージが大きいとは言えません。
しかし妹の祐奈さんは、今がまさに勝負どころの若手女優です。
芸能界における姉の庇護も受けられなくなった今、何よりイメージが大事な時期に起きた兄の絡んだ騒動。
私達としては、できるだけ平祐奈さんに被害が及ばないことを願うばかりです。