東京ドームで開催されたファンクラブイベント『WE’RE BROS.大祭 in TOKYO DOME』にて、演出キャノン砲から発射された紙テープが女性スタッフの右目に直撃し眼球破裂が起こるという大事故が発生してしまいました。

事故が起こったのは2016年9月25日の午後9時過ぎ。
福山雅治のファンクラブである『BROS.』の会員メンバーの中から抽選で選ばれたメンバーのみが参加できるファンクラブ限定イベントにて事故は発生しました。

ライブイベントの終盤間際にステージから演出キャノン砲で紙テープを発射したのですが、その紙テープが女性スタッフの顔の右側に直撃し、その衝撃で右目の眼球が破裂する眼球破裂の大けがを負ってしまったんだそう。

怪我を負ったのは福山雅治のライブ運営を行っていた女性スタッフ(42歳)。
この女性スタッフは怪我を負う原因となった演出キャノン砲に紙テープを詰めて周りのスタッフなどに注意を呼びかける担当だったようですが、事故当時は避難勧告を受けたものの逃げ遅れ、そのまま紙テープを被弾してしまったんだとか。

演出キャノン砲を使うタイミングはリハーサルなどでも入念に打ち合わせされるものなので、女性スタッフも当然紙テープが発射されるタイミングは知っていたでしょう。

発射は演出キャノン砲から少し離れた場所にあるリモコンで行いますので、そこのスタッフ同士の確認ミスや安全確認のミスが今回の事件の原因だと言われています。

女性スタッフに大けがを負わせた演出キャノン砲とは、正式名称を『キャノン砲テープ打ち』または『ストリーマーキャノン』と呼ばれる演出用の大道具で、砲台から爆音とともに紙テープや紙吹雪などを発射する大道具です。

見た目の華やかさからライブやステージでよく使われる装置であり、全国のコンサートやショー、NHKの紅白歌合戦でも使われています。

紙テープなどを発射する仕組みは空気砲や大型の水鉄砲と大体同じ仕組みであり、キャノン砲内の空気を圧縮して砲の中身を勢いよく発射する仕掛けなのですが…。

大きなステージ中に紙テープが発射できるよう、演出キャノン砲の威力はかなりのものになっています。
中身がただの紙テープとはいえ、空気砲や水鉄砲とはケタ違いの勢いで発射された弾はかなりの威力で女性スタッフにぶつかった事でしょう。

女性スタッフが負った眼球破裂というケガは眼球に強い衝撃を受けて角膜や強膜が破れてしまい、角膜・強膜に開いた穴から目玉の内容物が露出してしまう大怪我です。

眼球破裂が起こってしまうと目が充血して腫れあがってしまうだけではなく、目が保護できない状態になりますのでちょっとした光やホコリに目が過剰反応を起こしてかなりの眼痛を味わう事になってしまいます。

眼球破裂の具合が軽く、眼球に小さな穴が開いてしまった程度ならば治療用のコンタクトレンズで傷を塞いで自然治癒を待つ程度で済むようですが、重症化している場合破れた強膜や角膜を縫い合わせる緊急手術が必要になります。

とにかく早く治療する事が後遺症を残さないカギとなり、一刻も早く治療しなければ視力の低下や白内障などの合併症を引き起こしてしまうんだそう。

怪我を負った経緯を詳しく説明し、眼球内部に異物が混入してるかどうかを必ず確認しなければならない眼球破裂。

今回の女性スタッフの場合眼球破裂と同時に紙テープの破片などが入り込んだ可能性があり、裂傷の大きさや応急手当の有無によっては視野の低下や失明も考えられる大怪我を負ったと考えられます。

福山雅治の公式サイトで発表された情報によると、現在大怪我を負った女性スタッフは現在病院で入院しており治療を受けている最中とのことです。

入院が必要なほど重症の眼球破裂だったようなので、緊急手術を受けた後だと思われますが…後遺症が残らない事を祈るばかりです。