お笑い界の大御所ビートたけしさんが、
東京都知事の小池百合子さんと対談しました。
対談終了後、たけしさんは小池さんに政界進出の話を振られ、

　「一度、『落選確実選挙演説』って本を出して、
　　凄いひんしゅくかったから。」

と否定し、

　「芸人が真面目なことを言い始めて、
　　ワイドショーとかやるようになったら終わりだよね。」

と、毒づきました。
この発言を聞いたインターネットユーザーは、

・お前のことだろ!
・芸人が映画監督するほうが終わり。

など、厳しい意見が目立ちます。
そんなたけしさんですが、
実は数多くの名言を残しています。

ここでは、たけしさんや、
現在、活躍中のお笑い芸人の名言を紹介します。

お笑いコンビ「アリtoキリギリス」がまだ若手の頃、
偶然、同じ店にいたビートたけしさんが、
彼らの会計まで済ませてくれたというエピソードがあります。

当時、アリtoキリギリスは、たけしさんと会話はおろか、
会ったことすらなかったので、その心意気に感激したそうです。

たけしさんの乗ったロールスロイスに駆け寄った二人は
頭を下げてお礼を伝えると、
たけしさんは、

「売れたら使ってね」

と、二人に言いました。
どんなに大物になっても謙虚な心を忘れないたけしさん。
事務所問わず、慕われる理由はそこにあるのかもしれません。

お笑い芸人の名言を調べると、
相方に対する愛情の言葉が多いように思います。

ここで紹介するのは、
不倫騒動などで世間を騒がせた柴田 英嗣さんの名言。

柴田さんは1994年、
お笑いプロダクション人力舎の養成所「スクールJCA」で
相方の山崎弘也さんと出会い、
コンビ「アンタッチャブル」を結成します。
2004年には念願のM―1グランプリで優勝を果たしました。

柴田さんのツッコミには高い定評があり、
タレントのラサール石井さんには、

　「彼のツッコミが普通ではない。
　　僕はもう一度それを見たい。」

と、評されました。
しかし、どこまでも謙虚な柴田さん、
あるインタビューで、

「俺は世界一面白くない。ただ俺の隣には世界一面白いやつがいる。」

と発言しました。
様々な騒動によりアンタッチャブルとしての活動はなくなりましたが、
多くのファンが二人の共演を待ち望んでいます。

アンタッチャブルに続いて、コンビ愛の名言なのですが、
ダウンタウンの浜田雅功さんも、
相方・松本人志さんをリスペクトする名言を残しています。

お笑いで大事なのは“信頼”だと思います。
浜田さんは松本さんに対して、

「最高の笑いを見てきたから、
　相方と別れることがあったらお笑いはしない」

と、言っているのに対し
松本さんは、

　「客が笑ってなくても、
　　相方が笑ってくれたら僕はおもしろい人間だと思える」

と、言っています。
プライベートで会うことなど全くないそうですが、
見えない絆で結ばれているのが分かります。

いつも笑顔で司会進行をする明石家さんまさん。
実はさんまさんは壮絶な過去の持ち主なのです。

さんまさんは3歳の頃、
母親と死別しています。
そして、さんまさんが小学校高学年の頃、
父親が再婚し、義母と義弟に出会います。

義母はさんまさんのことを、
快く思っておらず、いつも避けられていたそうです。
しかし、さんまさんは何とか義母に反応してもらおうと、
毎日、面白いことを考えるようになったと言います。
これが芸人「明石家さんま」のルーツなのでしょう。

義弟とは実の兄弟以上に仲良くなったのですが、
実家の火事により死別してしまうのです。
これらの過去を踏まえると、

「俺は幸せな人を感動させたいんやなくて、
　泣いてる人を笑わせて幸せにしたいんや。これが俺の笑いの哲学や」

という言葉に重さを感じられます。

包み隠さず自分をさらけ出しているように見えるさんまさんですが、
付き合いの長い浅田美代子さんからは、

　「プライベート話をしてるようでしていない」

と、言われたそうです。