宇都宮城址公園などを爆発させ、周囲の人間を巻き込んでの自殺を図った元自衛官・栗原敏勝容疑者。
気になる栗原容疑者の自殺理由ですが、容疑者のブログから遺書の詳しい内容が発覚し、事件前に巻き込み自殺を彷彿とさせる事件予告らしき書き込みがあった事が判明しています。

宇都宮城址公園爆発事件が起こったのは10月23日の午前11時40分頃。
公園敷地内にある『清明館』北側付近で大きな爆発音が上がり、その後警察に「人が燃えている」という通報がありました。

警察や消防署などの人間が爆発現場に駆け付けると、そこには胴体辺りから爆発した元自衛官・栗原敏勝容疑者のバラバラ焼死体があったんだとか。

公園だけではなく、バラバラ焼死体となった容疑者の車や自宅も爆発していました。
栗原敏勝容疑者が公園で爆発する直前の11時30分ごろ、公園近くの駐車場に停めてあった彼名義の車が爆発炎上しており、こちらでも消火活動が行われていたようです。

この駐車場では幸いにも数台の車が燃えただけで怪我人はいませんでした。

車や公園が爆発する前、栗原敏勝容疑者の自宅も爆発しています。
こちらもお隣に延焼してしまったようですが怪我人はおらず、爆発で起こった火事も出火から1時間20分が経過した0時35分頃に鎮火されました。

車と自宅で起こった爆発に被害者はいませんでしたが、栗原敏勝容疑者の自殺時宇都宮城址公園ではお祭りが開催されており、爆発に巻き込まれて3人の男性が重軽傷を負ってしまいました。

重傷を負ったのは宇都宮市でパートをしている64歳の男性と住所不定無職の58歳の男性で、軽傷だったのは地元中学校に通う中学2年生の男子生徒です。

重傷を負った男性2人は爆発物の中に混ざっていた金属片が胸に食い込んだことによる胸部挫傷の大怪我を負っており、一時は心肺停止にまで追い込まれました。
警察は栗原容疑者が爆発の殺傷力を高めるために爆弾に金属片を仕込んでいたと考えており、殺人未遂の罪でも捜査を進めています。

ニュース速報時は元自衛官としか報道されていなかった栗原敏勝容疑者ですが、その後の調べで栗原敏勝容疑者は元2等陸佐の地位にあった幹部自衛官である事が判明しました。

2等陸佐とは昔の軍隊の言い方をすると陸軍中佐に当たる地位であり、将軍から数えて上から4番目に当たる上級軍人です。

栗原敏勝容疑者はパソコンにも精通した人物であり、108にも及ぶyoutube動画に投稿の他、ブログにも私生活について様々な記述がありました。
そこには、栗原敏勝容疑者が自殺した理由が書かれています。

ブログでは栗原敏勝容疑者の3女は統合失調症になっており、栗原敏勝容疑者はこれまで2度ほどナイフで切りかかられたことがあると書かれていました。

さらに、ブログには妻である栗原良子さんと精神障害の娘の治療方針について意見が分かれ、離婚することになってしまったとも書かれていました。
何でも良子さんは娘の理沙さんの精神病を治すため仏教系のカルト宗教に入信し、栗原敏勝容疑者の退職金数千万円を全て使いこんでしまったんだとか。

栗原良子さんがはまり込んでしまったカルト宗教の名前は【真言宗 長江寺】。
住職である萩原玄明は「精神病の原因は先祖の霊のせいである」とし、栗原良子さんから多額の浄財を寄付されていました。

萩原玄明は『精神病は病気ではない』という著書も書いており、精神病を持つ多くの信者に病院ではなく寺に来るよう呼びかけています。

妻が宗教にのめり込み、統合失調症がますますひどくなる三女の栗原理沙さん。
この状態を見かねたのか、栗原敏勝容疑者は娘を精神病院へ措置入院させました。
しかし、これを妻の良子さんはDVだとし、家庭裁判所に離婚や慰謝料を求める訴えを起こします。

ブログいわく、『精神障害について知識がないと証言した判事・篠原礼判事』によって行われた家庭裁判。
裁判の結果栗原敏勝容疑者は元妻と離婚することが決定し、慰謝料として自宅や車が差し押さえられることが決定しました。　

容疑者は娘を精神病院に入れたことを裁判によってDVと判じられた裁判結果が納得いかず、元妻に渡してしまう位ならばと爆発自殺に及んだようでした。

ブログ内では『エンドノート』と称した終活ページに「去るときは1人では寂しいです」と後の巻き込み自殺を仄めかすような文章も投稿しており、爆発物には被害を広げる金属片まで仕込んで人が多くなる日に爆発自殺を図った栗原敏勝容疑者。

一見精神症や宗教の被害者とも思える栗原敏勝容疑者ですが、ブログには“被害者意識”の高い文章が多く、不特定多数の組織の陰謀や攻撃を疑うなど典型的な統合失調症患者の主張が大半となっています。

もしかしたらブログや遺書の内容は全て嘘であり、精神障害であったのは栗原敏勝容疑者の方ではないかという声も聞こえて来るほどです。
真実は警察の捜査で明らかとなる事でしょう。