リリースして約1ヶ月半が経過した『ポケモンGO』。
社会現象にまで発展しニュースでも連日報道されていたスマホゲームですが、最近はポケモンGOが原因の死亡事故や事件が多く取り沙汰されるようになりました。

マナーの悪いポケモンGOプレイヤーが目立ちマイナスイメージが強くなってきているポケモンGOですが、このゲームの影響で自殺スポットとして有名な“東尋坊”の自殺者が0になるなど報道の裏でポケモンGOの存在に助けられている地元住民も多いようです。

東尋坊は海水の流れによって岩肌が削られた事によってできた高さ約25メートルの岩壁であり、輝石安山岩という地質で出来た非常に珍しい断崖地です。

地質的にも非常に珍しい貴重な場所であり、国の天然記念物にも指定されている絶景スポットになっています。

国からは天然記念物および名勝地として登録されている東尋坊ですが…平成16年～平成19年には年間平均20人前後という異常すぎる自殺者が発生し、今やすっかり“福井県の有名自殺スポット”というイメージが定着してしまいました。

現在も自殺直前で何とか自殺を思いとどまった自殺保護者が500人を超えるという状態であり、日本一有名な自殺スポットである富士の樹海に迫る勢いです。

悪辣僧侶の東尋坊と平泉寺僧侶の真柄覚念(まがらかくねん)達が美しい姫君を奪い合い、結果真柄覚念ら複数の僧侶が協力して東尋坊を突き落としたとされるいわくつきの土地でもある東尋坊。
少しおどろおどろしい云われと続出する自殺者のせいか東尋坊は有名な心霊スポットともされており、悪いイメージが常に付きまとってしまっています。

勿論東尋坊の地元住民もただ自殺者を見送っていたわけではなく、これまで様々な対策を講じています。

まず、東尋坊の各所に自殺を思いとどまるよう勧めるたくさんの看板を設置しました。
東尋坊の断崖に繋がる道や崖際、電話ボックスのすぐそばなど様々な場所にかなりの量が設置されているようですが…正直景観のそこねようが凄まじく、心霊スポット感に磨きをかけているとあまり評判は良くありません。

東尋坊周辺の見回りも強化し、電話ボックスには10円玉も常備。
いつでも悩み相談を受け付けられる『いのちの電話』を設立もしています。
電話番号先はお寺や専門機関に繋がっており、専門機関の方は24時間悩み相談をする事が出来るんだそうです。

10円玉の他、テレフォンカードも何枚か常備しているんだそう。
ある意味至れり尽くせりですね。

考えられる手段全てを尽くし、何とか自殺者0を目指していた東尋坊の地元住民。
努力もむなしく2015年には7人の自殺者が出てきてしまい、頭を抱えている状態でした。

しかし、7月23日のポケモンGOリリース以降、東尋坊にはレアポケモンが多数目撃されるようになります。
ラプラスなどなかなかゲットする事が出来ないポケモンが現れ始めた東尋坊には沢山の観光客が訪れるようになり、これまでの努力は何だったのかと思えるほどにあっさりと自殺者0を達成してしまいました。

自殺者が0になったという言葉は伊達ではなく、ポケモンGOがリリースされた7月23日以降東尋坊からは一人も自殺者が出ていません。
これまで何人も出てきていた自殺志願者の保護人数も0となっており、東尋坊に関わる全ての住民が願っていた悲願をあっさりと達成してしまった事となります。

ゲームの力は凄いですね…！

「ラプラスが出る」「レアポケモンがいる」など様々な噂で盛り上がったポケモンGO新スポット・東尋坊。
この評判はあっという間にネットや口コミで拡散され、東尋坊はすっかり“ポケモンGO聖地”となりました。

週末の多い時では100人以上のプレイヤーで賑わっており、自殺者が多く訪れる夜になっても50人近くの人間が楽しそうにゲームを遊んでいるんだそうです。
確かにこんなに人がいては自殺する気も失せてしまうでしょうね。
自殺する位なら是非とも一緒に遊んでいってほしいものです。

ポケモンGOの影響であっという間に自殺者が0になりイメージアップ活動が始められるようになった東尋坊。
周辺店舗もポケストップの影響でたくさんのお客さんが訪れるようになり、売り上げがアップするようになりました。
ポケモンGOの経済効果はこれからも続いていくとされ、関係会社の株価も次々と上昇しています。

集客効果に期待してポケストップを設置して欲しい自治体やお店は数多くあるようですが…現在ポケストップの撤去依頼は出来ても設置依頼は出来ないようになっており、歯噛みしている団体は多いようですね。

ポケモンGOの地域格差をなくすためにも撤去依頼と同じようにポケストップ設置依頼もできるようになって欲しいものです。