大手グルメサイト『食べログ』が自サイトの利益にならない飲食店の評価を次々と3.0にリセットし評価詐称を行ったとしてネットが大炎上し始めているようです。

「評価が突然3.0にリセットされた」
「食べログ側の要求を受け入れなければ検索順位を下げると脅迫まがいの営業をされた」
など実際に飲食店を営む経営者たちからの怒りのツイートが相次いでおり、闇深い食べログ側の営業実態が次々と暴露されているんだそう。

グルメサイト『食べログ』とは、2005年3月にサービスを開始した飲食店の評価サイトです。
このサイトには現在84万2526件もの店舗が登録されており、全国津々浦々のお店の情報が掲載されています。

営業時間や大体の必要予算、店内の写真などとにかく色々なお店の情報が見られるので近所の飲食店を探す時に大変重宝するサイトです。

しかもこのサイトにはそういった情報だけではなく実際にお店に行った人達の口コミや総合評価を点数付けしたものまで掲載されており、一目で検索したお店が良いお店なのかどうかが分かる仕組みになっているのが特徴です。

食べログはお店側からの「良い評価だけを取り上げて欲しい」といった要求は受け付けず、良い評価も悪い評価も一様に掲載する公正中立な評価をしている事をウリにしています。

確かに普通の宣伝では基本的に良い面しか取り上げられませんので悪い面もしっかりと口コミしてくれるこういったサイトは本当にありがたいですね。

お店を一様に5点満点で評価し点数が良い順にランキングまでしてくれる便利なグルメサイト『食べログ』。
このランキングによる集客効果はすさまじく、ランキング上位のお店には食べログを見たお客様が数多くやってくるようになりました。

しかしその評判を利用して2012年頃から「食べログなどに良い評価だけを書きこみます！」というステマ業者が現れてしまい、レビューサイト各社は公正な評価がされない事態に苦慮し続けているようです。

確かに業者によって良い評価が書きこまれ続ければそのお店の点数が上がり、ランキング上位に掲載されるようになって集客効果が凄まじい事になりますね…こんな手段を使う飲食店が出てくる位食べログの評価点数ランキングは重要なのです。

点数が高ければ新規のお客様が大量に獲得でき、点数が低ければ閑古鳥が鳴いてしまう食べログの評価点は飲食店経営者にとって死活問題ともなりえるステータスです。

しかし、2016年の9月の契約更新以降、突然食べログの評価点が初期状態の3.0にされてしまい点数を激減されたという飲食経営者からの怒りのツイートが相次ぎました。
しかも減点の理由はお店の利用者からの評価が下がったからという訳ではないようで…

評価点を3.0にリセットした理由はなんと食べログ側の利益となる
“ネット予約システムを拒否したから”
というものでした。

飲食店関係者の中には食べログ側の営業担当に「ネット予約システム分の契約もしなければ検索順位に影響を出す」という脅迫まがいな営業をされたというお店もあり、暴露されたあまりの横暴っぷりに食べログ利用者やネット住民が激怒しました。

この炎上を受け、カカクコム社は
「検索順位や評価を下げるなどといった脅迫まがいの営業は一切していない」
と会社側から正式に飲食店側のTwitterを真っ向否認するメッセージを発表しました。

検索で表示される順位や評価点数・ランキングはネット予約機能の利用有無に一切関係がなく、お店の利用者からの評価を元にした高度なアルゴリズムで計算されたものだと説明しています。

ちなみに食べログ側は飲食店経営者のツイートを否定する説明と同時にネット予約が可能なお店を検索結果の広告枠で優先表示する仕組みを10月から導入することも発表しました。

検索結果の広告枠は検索した条件のお店の中で一番上の欄に表示されるものですので
“ネット予約を導入しないと検索順位に影響を出す”
という言葉はある意味真実だったということが分かりますね。

食べログは業者側のステマを防ぐため様々な仕組みを導入しています。

普通のレビューは利用者たちの評価点をレビュー数で割ってその平均で評価点をつけるものなのですが、食べログの評価点は利用者によって重要度に違いが付けられており、利用者によって1点の重みが全く違うものとなっているのです。

これによって業者を排除し不正なステマを防いでいるとのことですが…【食通度】という詳しい算出方法が公開されていないもので利用者側をランク付けしてしまっているせいで大手グルメブロガーなどの一部の人間の評価しか重要視される事がなく、ほとんどの利用者の評価が反映されない状態になってしまっています。

食通度の高い人間の1点は重く、利用し始めたばかりの人間の1点は軽い。
選民思想ともとれるこの評価のつけ方が非難殺到の一因になっているようですね。

実際に突然評価点が3.0に急落させられた飲食店は複数あるのですが、炎上反論後もその理由については現在一切説明アナウンスが流されていません。
この対応に対しても
「評価点や検索表示順を盾にして契約を迫るヤクザ商売だ」
「公平性が一切感じられない」
など不信感を募らせる原因となっているようです。

食べログは企業側も頑張っているのですが未だにステマ業者の評価点底上げレビューが多く、『情報弱者用サイト』『ステマ業者の仕事場』など情報強者と言われる一部のネット住民の間でこき下ろされる事が多いサイトでした。

しかし今回の暴露ツイートで多くの利用者が評価点の不透明性について疑問を持ち、実際にアプリをアンインストールする人達まで出てくる事態となっています。
一部どころかかなりの人間に広まり始めた“食べログ離れ”を止める事は出来るのでしょうか？

カカクコム社には食べログ利用者が納得できる説明をして欲しいものです。