元大阪市長で、弁護士の橋下徹氏が、自民党大阪府連会長の中山泰秀衆院議員に対して『名誉毀損』で訴訟を行う考えてある事が、産経新聞の報道を初め、様々なニュースメディアでも取り上げられています。

2016年6月12日におこなわれた、大阪市との国家予算要望説明会において、中山康秀氏は「前の市長（橋下徹）の時に、秘書が覚醒剤で逮捕されたというのは本当ですか」との趣旨の発言をおこないました。

「秘書が覚せい剤で逮捕された」という中山氏の発言を知った前大阪市長を務めた橋下徹氏は、「完全な事実無根」と自身の公式Twitterで批判するとともに「法的措置を執る」と発言しました。

口八丁手八丁、有言実行の橋下徹氏。

言ったからにはヤルようです。

橋下氏は近く、中山氏に対し『名誉毀損』として、大阪地方裁判所へ損害賠償請求の訴えを起こす準備を進めているとの事。

言葉を荒げて沸騰しても、頭の中は沈着冷静に現状分析をする橋下氏。

勝ち目があると踏んでの行動なのでしょう。

現役の弁護士による提訴です。これは怖い…

中山泰秀氏は、大阪市との国家予算要望説明会で発言した

「前の市長（橋下徹氏）の時に、秘書が覚醒剤で逮捕されたというのは本当ですか」

という発言ですが、その情報源として

「事実関係を知りたい。私は報道で知った。どういうことなんだ。市議団は市議会で質問しなかったんですか」

と、橋下氏の秘書が覚せい剤で逮捕された事を“報道”で知ったと発言しています。

中山氏の発言に対して、橋下氏は、自身が大阪市長時代に秘書を務めていた人物が、覚せい剤取締法違反で逮捕されたという情報が、実はネット上の巨大匿名掲示板『２ちゃんねる』の書き込みだったこと、市長時代の秘書の逮捕が事実無根であることを自身の公式Twitterでつぶやいています。

おそらく2チャンネルの書き込みは、橋下氏が府知事選の出馬時代、陣営のスタッフで選挙戦後に覚醒剤取締法違反で逮捕された人物がいたようで、その彼と秘書とを混同してしまっている可能性があるようです。

実は以前より、橋下氏と、中山氏は折り合いが悪く、仲が悪いと言われていました。

動画は、フジテレビの報道番組『報道2001』にて、従軍慰安婦問題について、橋下氏と各党の論客が意見を交わすという内容。

的はずれな意見で、橋下氏の批判を繰り返す中山泰秀議員を論破してゆく橋下氏。

最後には、橋下市長が中山氏に対して哀れみの視線を投げるシーンも。

中山氏への名誉棄損での提訴を自身の公式Twitterで発言した橋下氏。

怒りはそれだけではおさまりませんでした。

その後、中山氏を、アホボンピーマンと呼び、

アホボンピーマンニュースと題したTweetで、アホボンこと中山氏の過去の失策や失敗を数々掘り返して、150万人を超える自身のフォロワーに向けてつぶやきを拡散させています。

恐るべき橋下氏の怒り。

流石は大阪市長、大阪府知事で改革をある種強引にでも推し進めてきたパワーの持ち主です。

さらに現役の弁護士で、法的な知識も十二分に備えています。

対する中山氏は、衆議院議員として、自民党内で数々の要職に就き、メディア露出も多い人物ですが、高級クラブでのホステスお持ち帰り報道など、女性問題などのスキャンダルも多く、これは政治家として弱点が多いという事。

さらに外添東京都知事の問題など、現在自民党はスキャンダルを恐れており、ひとたびスキャンダル暴露があれば庇う事ができない可能性もあります。

一方の橋本氏は、すでに政治家を引退し、現在はタレント活動として活躍しており、少々のスキャンダルを暴露されても失職の可能性は極めて低く“失うものがない”状態。


橋下徹 vs 中山泰秀

この戦いの勝者となるのは、橋下氏が優勢でしょうか。