ニュースが教えてくれない被災地で起きる性犯罪の現実

熊本大地震から約1週間。
連日ニュースでは避難所や野外で過ごす人々が多く映されています。
しかし、実は被災地では女性や子供たちをターゲットにした卑劣な性犯罪が横行しているのをご存知でしょうか?

阪神淡路大震災や東日本大震災で実際にあった性犯罪の事例や女性や子供が危険にさらされる理由、性犯罪に遭わないための予防策などを紹介します。

1995年:阪神淡路大震災にて

子供を狙った性犯罪が多く起こった阪神淡路大震災

子供を狙った性犯罪が多く起こった阪神淡路大震災

約10年前に起こった阪神・淡路大震災。
被災地では子供を狙った悲惨な性犯罪が多く
発生しました。

犯罪が起こった場所の多くはなんと避難所。
安心できるはずの場所でこんな事が多くあったのです。

・避難所の体育館で人々が出勤してしまった人気もまばらな日中、
 幼い子どもを対象に性器を露出、また触らせるなどの行為(露出症)が頻発。

・避難所の体育館ではトイレに立った男性が、眠っている女の子の胸や性器を
 触り歩くのを防ぐため、天井の照明は夜通し煌々と点灯していた。

・校庭の隅で遊ぶ幼児が外部から侵入してきた見知らぬ男に性器を
 口に押し込められるという事件があった。

阪神・淡路大震災で子どもが実際に遭った被害一覧。

多くの女性も被害に遭った

多くの女性も被害に遭った

子ども達もですが、女性も多くレイプ被害に遭いました。

被害に遭ったのは避難所生活をしていた女性だけではなく
ボランティアに来てくれていた女性にまで
被害が及んでいます。

・避難所の体育館で乳児に添い寝をしていたところ、突然レイプされ、
 止めに入った巡回中の教員が暴力を振るわれて怪我をした。

・半壊の家に片づけに行くと、中に潜んでいた男からレイプされた。

・半壊の建物のガレキの中でリュックをつかまれ、
 引きづり込まれてレイプされた。

・ワゴン車を用意し、お風呂に入りたいボランティアの女子学生たちが
 誘われ、解体現場に連れ込み複数で輪姦された。

阪神淡路大震災で実際に遭った性犯罪(一部)。被災者だけではなくボランティアの女性も被害に遭っている。

避難所での診療を行った医師の話。
・震災の年はレイプがらみの相談が特に多かった。

震災後、中絶の為にたくさんの女性が産婦人科にやってきました

被災直後の神戸

被災直後の神戸

この状況では110番通報ができても…。
通信状況も混乱しており緊急連絡もできない電話が
ほとんどだったはずです。

2011年:東日本大震災

レイプは親告罪。訴えられない女性も多い。

レイプは親告罪。訴えられない女性も多い。

下に記された実際の事例は氷山の一角。

性犯罪に遭った女性のほとんどは貝のように
口を閉ざし、表沙汰にならないまま被害者の
自殺で初めて事件が明るみに出るパターンも少なくは
ありません。

福島県内のある避難所では、夜間に30~60代の女性が襲われ性的被害を受ける事件が3件起きていたという。若い女性から「私も襲われるかもしれない。怖い」と打ち明けられ知った。気配や物音で、3人が被害にあったことは避難所の公然の秘密のようになっていた。

気配で分かっていながら誰も止めに入ってくれない恐怖…。

加害者は同じ避難所の中年の男とみられ、周囲も感づいていた。男は深酒をして酔っていることが多かった。吉祥さんは、夜間常駐する自治体職員に相談したが「なんとなく分かっているけど、悲鳴が出ず被害の届け出もないので男女の営みに口出しできないんです」と言われた。

その後に襲われた別の中年女性は「やめて」と大声を上げたため、110番通報で警察が来た。しかし女性は「この年で襲われたなんて恥ずかしい。家族に迷惑がかかる」と被害届を出さず、警察の事情聴取から帰ってきた男は、同じ避難所で暮らし続けた。解決策が見いだせず、吉祥さんが男に直接抗議したところ、男は当てつけのようにズボンを脱ぎ下半身を見せた。

性犯罪は再犯率の高さがすさまじく、レイプをしても一切反省しない男性も多いのです。

加害者も被災者。

加害者も被災者。

被害者意識が強く、ボランティアの女性にセクハラや
性犯罪を行う男性も多くいました。

ボランティアへの性犯罪で実際に逮捕された
男性もいます。

「ボランティアなんだから体を提供しろ」

 避難所になっていた宮城県気仙沼市内の中学校に侵入し、寝室で寝ている女性の頭を殴り、刃物で脅してレイプしようとした妻子持ちの男性は、逮捕後も「知らない」と容疑を否認し続けた。

実際にあった性犯罪の事例1

震災後の混乱を予想し他県・他国から性犯罪目的でやってくる犯罪者も

自衛隊や警察は救助にかかりきり

自衛隊や警察は救助にかかりきり

「震災翌日に自衛隊や警察がたくさん来るから
性犯罪率が多いというのはデマだ。」

これは、嘘です。
治安維持関係の人間は救助に必死なんです。

震度5強の余震による停電でオートロックが解錠されていた岩手県盛岡市内のマンションに忍び込み、各階の部屋をノックして回り、たまたまドアを開けた当時19歳の女性を強姦。捜査の過程で、05年に東京都武蔵野市で発生した婦女暴行事件で現場に残されていたDNAと、この明治安田生命元社員のものが一致。『日本中が震災に苦しむ中、余震に乗じた卑劣な犯行で社会的モラルが欠落している』と、懲役23年の裁きを受けました

実際にあった性犯罪事例2。加害者は東京から岩手まで性犯罪目的で訪れていた。

震災時にこんなツイートもあったんだとか…。

どうしてニュースで注意喚起されないの?

『被災者を余計に怖がらせるから』

『被災者を余計に怖がらせるから』

実際に性犯罪被害を訴えた女性の中には
「騒がれると他の被災者の士気が下がるから
 大事にしないでほしい」
と言われた女性までいたんだとか。

『ボランティアの人が来なくなってしまう』

『ボランティアの人が来なくなってしまう』

生理用品関係や授乳関係など、女性のボランティアに
行ってほしい活動は数多いそうです。

確かに人手は足りないのでしょうが…。

『余計に性犯罪者が増えてしまう』

『余計に性犯罪者が増えてしまう』

事件を大きく取り上げてしまうととそれを模倣するために
模倣犯が多く被災地にやってきてしまいます。

また、被害者のセカンドレイプや風評被害を防ぐためでも
あるそうです。

震災性犯罪に遭わないために

キーワードは『大声』と『集団行動』

キーワードは『大声』と『集団行動』

被災地で性犯罪に遭わないために…

・一人でトイレに行かない
・外出する時は昼でも複数で
・不用意に家のドアを開けない
・死角になる場所、人気のない場所に近寄らない
・大声を出す練習をする

震災時の性犯罪は避難所近辺で行われる事が多く、
悲鳴を上げたことで性犯罪が未遂で終わった事例も
少なくはありません。

まだ明るいから・見慣れた人ばかりだからと油断せず
常に複数で行動し、いざという時は明らかに
異常事態だと分かるほどの悲鳴が上げられるよう心構えを
しておきましょう。

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*Putyu*

元栄養系大学生。得意科目はダイエット。
辛いものと猫が大好き