昭和のアイドルの代名詞とも言える中森明菜さん。歌唱力はもちろんのこと、見た目だけとは違う他のアイドルとは一線をかくし、凄みがあるけど繊細で弱い、強い部分と華奢な部分が相まった魅力で、多くのファンを虜にしてきました。

そんな中森明菜さんはデビューから約10年間飛ぶ鳥を落とす勢いで出す CDが次々に大ヒットさせて行きました。

しかしある事件をきっかけに芸能界から姿を消してしまうのです。中森明菜さんは人気があったのになぜ干されてしまったのか？それとも別の理由でテレビに出てこなくなってしまったのでしょうか？

今だから話せる中森明菜・テレビから消えた真相に迫ってみました！

中森明菜さんは16歳の時に日本テレビのオーディション番組「スター誕生」に参加し見事合格。ワーナーパイオニアとレコード契約を締結して1982年にシングル「スローモーション」でデビューしました。

2枚目のシングル「少女A」が大ヒットし1980年代のツートップアイドルとして松田聖子さんと共に時代を築いたのです。

3枚目以降も出すシングルが全てヒットするほど名曲を世に出し続けてきた中森明菜さん。

●セカンドラブ
●禁区
●北ウイング
●飾りじゃないのよ涙は

彼女のヒット曲をラインナップすると、とにかくたくさんの名曲が出てきます。1985年に発売した「ミ・アモーレ」そして1986年に発売した「DESIRE」では2年連続で日本レコード大賞を受賞する快挙を成し遂げました。

元々歌が上手かった中森明菜さんでしたが、年を重ねるごとに彼女の人間性がさらに歌に命を吹き込み、一度彼女がマイクを握り占めると何かが憑依したようなオーラが出るようになっていきました。

1992年にはフジテレビのドラマ「素顔のままで」で安田成美さんとダブル主演。この時の演技が神がかっており、「中森明菜は歌だけじゃなくて演技も抜群。そこら辺の女優よりもうまい！」そんな声が集まる程、彼女の演技は高く評価されました。

↑の画像は中森明菜さんがDESIREを歌った時の写真です。歌うと凄みがあ彼女ですが、普段は大人しくて、声が小さくて、とっても可愛い中森明菜さんでした。

これだけ歌が上手くて演技もできるタレントであれば事務所側やレーベルは中森明菜さんのことを手放したくなかったに違いないと推測しましたが…。

中森明菜さんはデビューしてから現在まで、レーベルを以下のとおり移籍していたことがわかりました。

●ワーナーパイオニアに1982年から1992年まで
●MCA ビクターに1993年から1997年まで
●ガウスエンターテイメントに1998年から1999年まで
●@easeに2001年から2001年まで
●ユニバーサルミュージックに2002年以降

中森明菜さんが移籍していたのはレーベルだけではありませんでした。所属事務所も6箇所も変わっていたのです。

●研音
●コレクション
●コンティニュー
●NAPC
●楽工房
●FA I T H

ユニバーサルミュージックに移籍した中森明菜さんは2002年にカバーアルバム「Zero0アルバム歌姫2」を発表しています。ファンたちが待ちに待っていたニューアルバムとあってこれもヒットを記録しました。

シングルやアルバムを出せば、中森明菜さんは必ずヒットする歌手でした。それだけお金も儲かったはずです。なのに中森明菜さんをなぜ多くのレーベルや事務所が手放したのか？不思議で仕方がないのです。

ジャニーズ事務所の人気男性アイドルと数々の女性アイドルとの恋愛騒動。起こる度に相手方だったはずの女性たちは干されて、テレビから姿を消して行きました。

少し前までは「そんな都市伝説みたいなこと、できる人がいるわけない」と思っていましたが…。ジャニーズ事務のメリー喜多川という人物は、もしかしたら本当に相手方のアイドルを干しているのかもしれません。

16歳でアイドルとしてデビューした当初から中森明菜さんは同期の近藤真彦さんと付き合っているのではないかと噂されていました。本人たちは否定していましたが実際は交際していたと思われます。

交際の噂があるにも関わらず雑誌「明星」の表紙をツーショットで飾っていたことが何度かあったため、お互いの事務所は裏では認めているのではないか？とも言われていました。

当時ジャニーズ事務所で近藤真彦さんの担当をしていたのはメリー喜多川さん。ジャニーズ事務所の社長ジャニー喜多川さんの実のお姉さんにあたる方でした。

1989年7月血まみれになった中森明菜さん23歳が慈恵医大に緊急搬送されたニュースが飛び込みました。

中森明菜さんは当時交際していたと噂されていたマッチこと近藤真彦さん25歳のマンション浴室で自殺を図ったのです。

中森明菜さんは深さ2CM・長さ8センチの神経に達する深くて長い傷を左腕内側におっていました。

手術は6時間にも及びその間中森明菜さんは生死を彷徨いました。日本中から「どうして」の声と同時に「やっぱり」そんな声も多く上がったのです。

中森明菜さんが自殺した原因ですが、

●近藤真彦と松田聖子がニューヨークで密会、キスしている写真が流出した
●中森明菜が近藤真彦に結婚資金として渡した8千万円を賭け事に使われてしまった
●中森明菜は億単位のお金を近藤真彦に貢いでいた

何もショッキングな内容が原因ではないかと言われたのです。

自殺を図った中森明菜さんを発見した近藤真彦さんはすぐにメリー喜多川さんに連絡しメリー喜多川さんが中森明菜さんを病院に搬送しました。

中森明菜さんの所属事務所だった研音の事務所スタッフはメリー喜多川さんによってシャットアウトされ、自殺未遂した後、中森明菜さんに会わせてもらえなかったと言われています。

メリー喜多川さんは中森明菜さんに研音の悪口を吹き込み、結局中森明菜さんは一度も事務所の人間と会わずに研音から個人事務所へ移籍してしまいます。

そしてその後歴史に残る記者会見だったと言われる「金屏風事件」が企てられてしまいます。

ある日中森明菜さんは「婚約発表をするから来てほしい」とメリー喜多川さんから言われ、会場に行ってみるとそこには…。

謝罪会見が準備されていたのです。

そして中森明菜さんはメリー喜多川さんから「近藤さんとは関係がなかったと言いなさい」と指示されます。

会場では不安で落ち着かない様子だった中森明菜さんに対し、近藤真彦さんは恋愛関係についてきっぱりと否定しました。「僕は友人として立ち直るために力を貸したい」とコメントするのです。

結局、ジャニーズ事務所のメリー喜多川さんは研音を蚊帳の外にすることで中森明菜さんを孤立させ、自殺は近藤真彦さんと無関係であったことを世間にアピールしたのです。

中森明菜さんはスター誕生という番組で合格したあと順風満帆にアイドル人生を送ってきたと思われていますが…。

実は彼女がスター誕生で合格できたのは3回目の出場の時だったのです。1回目と2回目でNG を貰った中森明菜さんはこの頃から負けん気の強い根性のある女の子で「合格するまでいくどとなく挑戦する！」そう言い続け最終的にデビューを勝ち取りました。

その後も日本テレビ音楽学院でボーカルとダンスレッスンを自主的に受けたり、一生懸命に練習し続けてきたひた向きな女性でした。

デビュー当時は「ちょっとエッチなミルキーっ子」というキャッチフレーズをつけられてしまったせいで「あなたはエッチなんですか？」という質問を多くされてしまいとても困っていたという可愛らしいエピソードがあります。

シングルが何枚かヒットしていくと中森明菜さんは衣装・メーク・振り付けについて自分のアイディアを取り入れていくようになり、楽曲制作においても積極的にアイデアを出していきました。

東京都大田区清瀬市出身の中森明菜さんは6人兄弟の5番目・三女としてこの世に誕生しました。ツッパリのイメージが強い中森明菜さんですが、兄弟姉妹の中で実際にツッパッていたのは中森明菜さんの兄と姉だけ。中森明菜さんは小さい頃からとてもおとなしいお子さんだったそうです。

美空ひばりさんに憧れ歌手を目指したけれどもなれなかったお母様の遺志を継ぎ中森明菜さんは「お母さんのために歌手になりたい」その思いでオーディションに参加していました。

歌手になったのはお母さんの夢…彼女自身の本当の夢は何だったのか？実はそれは「結婚してお嫁さんになること」だったのです。歌手としていくら中森明菜さんがトップスターになったとしても、それは彼女のゴールではありませんでした。

そんな中森明菜さんの夢はいつしか木っ端微塵に砕け散り、気が付いた時にはワイドショー・スポーツ紙・芸能マスコミから追いかけられる毎日がスタートし始めます。

路上でのカーチェイス、撮った撮られたで揉める毎日…いつしか中森明菜さんの心はうつ病へと蝕まれて行ったそうです。

2010年10月中森明菜さんは体調不良により芸能活動の無期限休止を発表しました。そして発表した翌日以降はしばらくの間一切公の場に姿を現しませんでした。

しかし中森明菜さんは2014年12月31日第65回NHK紅白歌合戦のスペシャルゲストとして登場。ニューヨークのレコーディングスタジオから生中継で元気な姿を見せてくれました。

これをきっかけに芸能界へ復帰、2015年1月には新曲をリリースするなど少しずつではありますが活動が再開されています。

当時のベテラン記者が言うには、中森明菜さんと近藤真彦さんは約6年間交際が続いていたそうです。中森明菜さんは近藤真彦さんにすべてを捧げる覚悟を持っていたに違いない、そう話します。

騙されて行なった謝罪会見中、中森明菜さんは切々と「一番最初に見つけて欲しかった」と近藤真彦さんへの思いを口にしました。

目の前にあった幸せがほとんど全て崩されてしまった中森明菜さんに対して、松田聖子さんとのキスシーンが報じられた近藤真彦さんは浮かれていたように見えたのです。

中森明菜さんは所属事務所やファンクラブとトラブルを繰り返し精神が不安定になっていきました。

未だに芸能界に完全復帰できないのは金屏風会見がトラウマになっているから、中森明菜さんは誰を信じていいのか分からなくなってしまっているためと言われています。

現在中森明菜さんはアメリカと日本を行ったり来たりの生活をしています。彼女が芸能界から姿を消してしまった本当の理由は…。

メリー喜多川と近藤真彦に騙され自殺未遂をするまで追い込まれた挙句、謝罪会見を開かされ、完全に心を壊されたからだったのです。

彼女が愛した男がもっといい男だったとしたら…彼女の人生は180度違ったのかもしれません。

芸能界は怖い世界だ、なんて話を耳にすることがありますが…。工藤静香さんのようにジャニーズ事務と折り合いをつけ上手く通り過ぎることができれば、大きな幸せを掴むチャンスもある場所なのかもしれません。

しかし所全そこはビジネスの世界、お金が絡む汚い場所なのではないでしょうか…。ピュア過ぎた中森明菜さんには似合わな過ぎたのかもしれません。