松坂桃李の主演映画『娼年』は8割がラブシーンでヤバイ!?BLも披露!?

役作りがAV漬けで超過酷!?

『娼年』は2001年に直木賞候補となった石田衣良さんが書いた恋愛小説です。

『娼年』というタイトルから、売春や性描写がテーマのストーリーと想像しがちですが、娼夫という職業を始めた主人公のリョウとリョウが出会う女性達の性癖を通し、その素直な欲望と彼女たちの傷を優しく肯定した内容となっています。

2016年8月には松坂桃李さん主演で舞台化され、出演者たちの一糸纒わぬ大胆で勇敢な演技に注目が集まり、全公演が即ソールドアウトとなる話題の作品となりました。

そして、2018年に舞台でも演出を担った三浦大輔さんとまた主演を果たした松坂桃李さんが再びタッグを組み、完全映画化となったのです。

映画では、カメラでの撮影によって可能になる寄りや引きで画を切り取ることでキャラクターの繊細さを多く表現し、よりセンセーショナルな映像化が実現され、三浦大輔監督も松坂桃李さんも、この映像化により、ようやく『娼年』が完成すると『映画 ナタリー』のインタビューで語っています。

主演の松坂桃李さんと、三浦大輔監督

主演の松坂桃李さんと、三浦大輔監督

松坂桃李の主演映画『娼年』の魅力はラブ(H)シーンだけではない、優しい愛の物語

様々な女性の性癖とその隠れた傷を描いた作品

映画『娼年』は8割が性描写で構成されていると言われていて、様々なタイプの性癖を抱えている女性との関係を描いています。

主婦や、毎日の通勤電車で隣に座っているような女性が人に言えない欲望を主人公リョウと共有しまたその誰にも見せることのできない傷を癒され、そしてリョウはそのような人々と交流することによって娼夫としてやりがいを見出して行きます。

性描写の多さと、普段の松坂桃李さんのイメージからは想像できないハードなラブシーンを演じきったということで、そこばかりが話題になっているように感じましたが、実は自分自身も傷を抱えているリョウがこのような女性達に出会い、
リョウ自身も自分の存在価値を見出していくという感動的な作品でもあるのです。

松坂桃李が『娼年』でBLも披露!?

独特な世界観を持つ男性客とのBLシーン

公開前から特に話題を呼んでいたのが、舞台でも同じ役を演じた猪塚健太さんと松坂桃李さんとのラブシーン。

猪塚健太さんは主人公リョウが所属する会員制ボーイズクラブ『Le Club Passion』でトップを競う娼夫で、痛みでしか性的快感を味わえないアズマという役を演じています。

その濃厚な濡場シーンでは松坂桃李さんが、「僕の中で配線がこんがらがっているんだ」というアズマの告白に真剣に耳を傾けていたのが印象的で、特に衝撃だったのが、アズマが性的感覚を得るための要求にリョウが答えるシーン。

舞台では観客に伝わりずらいのではないかと、リョウがアズマの体をアイスピックで切り裂くという行為に差し替えられていましたが、映画ではリョウがアズマの指を一本一本折っていくという原作通りのシーンで構成されました。

アズマに愛撫に応えている時の松坂桃李さんの恍惚な表情や動作はとてもリアルで、観客の女性達を虜にし、また、リョウがアズマの指を折っていくシーンは目を背けたくなるほど痛々しいシーンに出来上がっており、そのコントラストに観客はどんどん引き込まれていきます。

過酷な撮影生活を要した映画『娼年』、松坂桃李の役作りがヤバい!

自宅にさえ帰らずに自分を追い込んだ役作り

現実とはかけ離れた世界観を表現している映画『娼年』ですが、主人公リョウを演じた松坂桃李さんはかなり過酷な役作りに挑戦したようです。

『娼夫』の撮影が始まる前に、松坂桃李さんは宮藤官九郎さんの脚本で2017年に放映された『ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編』(2016年に放映されたドラマ『ゆとりですがなにか』のスペシャルドラマ)の撮影をしていました。

この『ゆとりですがなにか』というドラマで松坂桃李さんは、童貞の小学校教諭という役柄を演じていて、『娼夫』の撮影が始まる前日に、『ゆとりですがなにか』の撮影をクランクアップ。そして、翌日『娼夫』の撮影にクランクイン。

童貞の小学校教師という役柄から娼夫の役柄に、わずか1日半でマインドチェンジを図らなけれなければならなかったのです。

松坂桃李さんは、2016年に舞台でもリョウを演じていたので、ある程度の流れを把握していたこともあり、思っていたよりは『娼年』の撮影にスムーズに入り込めたようですが、それでもやはり難しかったようで、

撮影が始まったその1日半後には自宅を出て撮影が多かった渋谷のビジネスホテルに移り、好きな漫画やゲームなど日常の自分から離れるようにしていたそうです。

普段は明るく陽気な松坂桃李さんにとって好きな漫画やゲーム、心休まる自宅さえからも離れての『娼年』の撮影はとても過酷だったのだろうなと想像できますね。

AVを延々と見て勉強した『娼年』のラブシーン

2018年4月6日の笑福亭鶴瓶さんがメインMCを務めるA-Studioで松坂桃李さんは『娼年』のラブシーンをAVを延々と見て勉強をしたことを明かしています。

あれだけの衝撃的な性描写を連発した映画『娼年』だったので、やはりその撮影秘話に笑福亭鶴瓶さんも興味津々。

笑福亭鶴瓶さんに「普段のクセなどはラブシーンの撮影に影響は出ないのか?」と聞かれると「出ないと思う。リハーサルできちんと動きを決めている。」と語り、

また、夜ホテルに帰るとこっそりカードを購入し、部屋でAVを観てラブシーンの勉強をしていたことを明かしました。

また、舞台では、ずっと腰を使い続けていたため、「腰が終わるかと思った。」などとも発言し、

放送後はその発言に「やばい。」や松坂桃李さんがAVを観て勉強をしていたことに「可愛い。」などの反響もあったようです。

リョウを演じた松坂桃李さんのプロ意識と演技力に圧巻

今後の松坂桃李さんの活躍に期待!!

映画『娼年』では普段の松坂桃李さんの雰囲気からはなかなか想像できない役を見事に演じ切りました。

自宅を出て、ご自身の日常から離れたり、連日AVを観たりと、ただならぬ努力をして役作りに励んだことが映画『娼年』にそのまま反映されていて、その役者としてのプロ根性に圧巻されました。

ピュアな役から、危うい人物まで様々な役をこなして行く松坂桃李さんが今後、どのような俳優さんになって行くのが本当に楽しみです。

そんな松坂桃李さんは、2019年4月22日(火)よりスタートする『パーフェクトワールド』(関西テレビ系・フジテレビ系)というドラマに出演します。

今回は事故で車椅子での生活を余儀無くされてしまった建築士という役柄で、高校時代の同級生だった女性との恋愛を描いた感動のラブストーリーで主演を果たします。

またもや、難しそうな役柄ですが、松坂桃李さんがどのようにその役を演じ切るのかが、とても楽しみです!

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