「矢方美紀（やかた・みき）」さんというお名前を聞いてもピンとこない方も多いでしょう。彼女は元SKE48のメンバーで、2017年2月いっぱいでぐるーうを卒業しています。

AKB系のメンバーの数は多く、ファンであれば顔も名前も知っていて当然かもしれませんが、ファンではないという方にとっては、総選挙で上位に入るか、ソロでバラエティやドラマに出演している人しか知らないのが普通でしょう。

その点矢方さんは、多くの人には知られていないアイドルと言っていいかもしれません。
しかし、そんな矢方さんですが、グループ卒業後はガンという病魔と闘い続けながら芸能活動を続けています。
そんな矢方さんにスポットを当ててみましょう。

・本名　　　　：矢方美紀（やかた・みき）
・生年月日　　：1992年6月29日
・血液型　　　：O型
・年齢　　　　：26歳　　　（2018年10月現在）
・出身地　　　：大分県
・身長　　　　：153cm
・所属事務所　：TYKPromotion

実は矢方美紀さん、このオーディションの2か月前に行われた「AKB48第9期生オーディション」で不合格になっています。
当時まだ大分県在住だった矢方さんは、オーディションを受けるにも移動の費用だけで高額になることから、このオーディションをラストチャンスと考えていたそうです。

そんなオーディションに見事合格し、SKE48のメンバーに。
同期には2018年の世界総選挙で2位に入った須田亜香里さんなどがいる、黄金期のメンバーの一人となります。

2年半の下積みを経て、2012年のSKE48の9thシングルで初の選抜メンバー入りを果たします。
同年行われた「AKB48 27thシングル選抜総選挙」では62位。フューチャーガールズ入りをしました。

2013年からチームS所属となっていた矢方美紀さんは、2015年にチームSサブリーダーに、そして2016年、「みんな、泣くんじゃねえぞ。宮澤佐江卒業コンサート in 日本ガイシホール」において、チームSのリーダーに就任することになります。

矢方美紀さんは2017年2月いっぱいでの卒業を発表。卒業の理由に関してはご本人から説明がなく、特に明かされていません。

しかし、卒業後の発言から一時は芸能界から引退することも考えていたとのこと。何か自分の中で決断すべき理由があったのでしょう。

矢方美紀さんと指原莉乃さんは、ともに1992年生まれで大分県出身。さらに大分市立王子中学校卒業と、実は同級生であることが発覚。
これは指原さんが笑っていいとも出演時にコーナーで発表したもの。中学校どころか小学校も同じだったそうです。

同じ学校の同じクラスにアイドルが2人いたということですが、同級生が羨ましい限りです。

指原莉乃さんは中学校時代イジメに遭い、不登校の時期があったと告白しています。ここからでた噂が、「矢方美紀さんが中学校時代に指原莉乃さんをイジメていた」というもの。

まぁ、同級生だったからイジメていたとはかなり飛躍した話ですが、一応その論拠をまとめてみました。

・矢方美紀さんは美人で明るく陸上部。いかにもカーストが高そう。
・指原莉乃さんは地味で暗くて吹奏楽部。いかにもカースト低そう。
・小学校が同じならイジリやすいからイジリからイジメへ。

と、いう非常にステレオタイプな残念な論拠でした。
ただ、さらに踏み込んだ想像をするファンも登場。

・小中学校の同級生のわりにツーショット写真をSNSに上げているところをみたことがない。同級生が同じグループでアイドル活動してたら、そのくらいはするだろう。

・矢方さんの卒業公演に指原さんが来なかった。当時からAKBグループのトップだった指原さん。同級生なら最後の公演にサプライズで登場して花の一つも渡すだろう。

はい。こちらはなかなか頷けるところもある理論です。
本当に2人の間にいじめはあったのでしょうか？

まず、公立の小中学校において、小中学校が同じであった同級生は数多くいます。小中学校が同じというだけで、深い知り合いと推測すること自体に無理があるかと思います。

そもそも指原さんは吹奏楽部、矢方さんは陸上部となると接点も薄そうで、同級生ではあるけど、さほど親しくはない。というのが結論ではないでしょうか？

矢方美紀さんが、明確な理由もなくSKE48を卒業した際には、一部ファンから「指原のせいだ」という理論も聞かれました。
この理論を語っていた方々の理屈は以下の通り。

・中学時代矢方さんのいるグループからイジメられていた指原さんは、AKBグループ内では先輩であり、人気も上位なことからいろいろな場面でSKE48全体に嫌がらせを行ってきた。矢方さんはその嫌がらせの理由は自分への復讐であると感じ、自ら身を引くことでSKE48に対する嫌がらせをなくそうと考えた。
矢方さんが芸能界引退を考えていたのは、指原さんが芸能界にいる限り自分の居場所はないと考えたから。でも芸能活動を諦めきれない矢方さんは、名古屋のローカルな芸能事務所に所属し、名古屋のローカルタレントとして活動する決断をした。

なかなかの物語かとは思います。
が、指原さんにそこまでの権力が集中しているとは到底思えません。
しかも芸能界から干すなんて、和田アキ子さんでもなかなかできないお話。
卒業理由がハッキリせず、もやもやが溜まったファンの妄想でしょうね。

SKE48を卒業した後の2017年12月頃、ガンで闘病中のニュースを見ていた矢方美紀さんは、自身の左胸にもしこりがあることに気づき、周囲に相談をしたそうです。

矢方美紀さんは当時25歳。

まだ若いこともあり、ガンであれば早期に治療を行わないと進行も早いとのことで、検査を受けることに。

そこで下された診断は、「乳がんステージ2」というもの。
乳がんのステージ2における5年後生存率は約95%。
この数字だけを見れば「早期発見なら怖い病気ではない」と思うかもしれませんが、これには条件が付きます。
もちろん治療をすることがその条件ですが、その中には乳房摘出という女性にとっては非常に決断の難しい治療が含まれます。

矢方美紀さんはガン発覚当時25歳。まだ結婚も出産も経験していない女性です。そんな若い女性にとって乳房切除は非常に重大な問題です。
さらに矢方さんはアイドル。今後も芸能活動を続けていくことを考えると、さらに決断は難しかったでしょう。

しかし、矢方さんはここでガンと闘うことを決断します。
そしてこの闘病をファンが知るのは約4か月後になります。

矢方美紀さんがファンに自らの病名を告白したのは2018年4月。自身のブログで「乳ガンの手術」を受けたことを報告しました。
手術では左乳房全摘出及びリンパ節切除というもの。乳房全摘出に関しては自ら決断し医師に伝えたそうです。

ブログには手術直後の痛々しい姿が。それでも前向きな言葉を綴っています。

4月に手術を受けた矢方美紀さんは、5月から12週間にわたる抗がん剤治療が始まります。さらにその後は放射線治療にホルモン治療と、まだまだガンとの戦いは続きます。

特に抗がん剤治療を受けている期間は、髪の毛はもちろん眉毛やまつげまで抜けたとか。
若い女性であればそれだけでも辛い経験だと思いますが、矢方さんはそれでもブログでは明るく前向きな発言をしています。

乳ガンを公表して闘病を続ける矢方美紀さん。2018年には12月には自主興行のイベントを行うなど、芸能活動を積極的に行っています。
また、NHK名古屋局制作の『乳がんダイアリー』に出演したり、乳がん啓発キャンペーン「ピンクリボンキャンペーン」にも積極的に参加するなど、乳ガンに悩む女性へのメッセージも送り続けています。

SKE48を卒業した後は、ただのローカルタレントというだけではなく、乳ガンと闘う女性たちの代表としても活動している矢方さん。

持ち前の明るさと前向きさで、多くの女性に力を与えてほしいものです。
もちろん自身の体調と相談しつつ、さらに素敵な男性との恋愛もしつつで、活躍することを願っています。