初代林家三平師匠の次女でシンガーソングライターの泰葉さんが、数々の奇行に及んでは世間を騒がせています。奇行と病気についてまとめてみました。

泰葉さんの奇行として真っ先に挙がるのが元夫である春風亭小朝を「金髪豚野郎」と呼び怒りの言葉をブログに書き綴った2008年4月20日の事件です。同年ライブ中にファンも唖然の寒空の下2L水浴び仰天パフォーマンスを行ったり、56歳にしてヘアヌード写真を公開したり、謎のプロレスラーデビューを果たしたりと、非常にバラエティに富んだ奇行で世間を驚かせました。
そして元マネージャーの自宅へ刃物と犬のフンを付けた脅迫状を送るという行為が警察沙汰になります。
そして、正常な状態でないためか、とうとうお金にも困っていることをブログで明かし「ホームレス悲しい」と嘆きます。が、その日、裏では高級ホテル100万円連泊という驚愕の豪遊＆踏み倒しをしていたことが2018年9月4日に明らかになっています。
精神の病によるものなのでしょうか？　このままでは彼女はどうなってしまうのか……

それぞれ詳しく追っていきます。

泰葉さんとはいったいどんな人物なのでしょうか？
騒動で知ったという人も多いと思いますので、まずはプロフィールをおさらいしましょう！

泰葉さんは落語界の名門である海老名家のお嬢様として1961年1月17日に生まれました。
幼少のころからクラシック音楽を学び、1981年に、ポリドール・レコード（現・ユニバーサルミュージック）より『フライディ・チャイナタウン』でシンガーソングライターとしてデビューします。
その後1998年に落語家の春風亭小朝さんと結婚をし、それを機に芸能界を引退します。
しかし、その19年後である2007年11月12日に離婚会見を開き、芸能会に復帰。
ここからが精神の病気を疑う波乱の幕開けとなります。

2007年11月12日に帝国ホテルの宴会場で元夫・春風亭 小朝師匠との離婚会見を開いた泰葉さんでしたが、その当時は円満離婚という形での幕引きでした。

しかし、2008年9月28日に「離婚の本当の理由の一つを書く！　元夫だった金髪豚野郎は私の母のことを２０年間『ゲロ』と言っていた」と怒りの発言をブログに掲載し炎上しました。

小朝さんがゲロ呼ばわりしていた真偽のほどは定かではありませんが、泰葉さんが小朝さんをブログで攻撃していることがニュースでも取り上げられるほどの騒動となりました。

さらに2008年11月15日、曇り空の野外ライブ中のことでした。デビュー曲「フライディ・チャイナタウン」や新曲「お陽様よほほえんで」などを披露した泰葉さんは、４曲目の「モーニング・デート」を熱唱中にヒートアップし、２リットルもの水を頭からかぶるという仰天パフォーマンスを行います。寒空の下、観客１０００人に５０人以上の報道陣が駆けつけた最中の出来事で、観客は唖然としていたそうです。
ただし泰葉さんはこれまでにもライブ中に水を浴びることがあるそうで、恒例であり普通だと本人は話しています。

2008年12月30日（放映は2008年12月31日）に東京・有明コロシアムで行われた「ハッスル・マニア2008」に出場、プロボクサーとしてデビューしてしまいます。

泰葉さんはプロレスラーとしては完全に素人。プロの男性相手に試合にもならず、滅多打ちにされる泰葉さんを、泰葉さんのマネージャーがパイプ椅子で乱入する展開に。そして泰葉さんが勝利するという結末でした。何が出てきてもおかしくないハチャメチャさが売り物という「ハッスル」は盛り上がりましたが、泰葉さんが何を得たのかは謎です。

翌年2009年には「昨年から今年にかけて自分が崩壊していたのがよくわかりました」と泰葉さん本人が再出発を宣言し、地道なライブ活動を開始しました。これで騒動も収まるかと思いきや……

元マネージャーの「泰葉から自宅に刃物と犬のフンと脅迫状を送り付けられた」という衝撃の激白を週刊女性2017年9月26日号が報じています。

事情は、週刊女性によると泰葉さんの勘違いな逆恨みのようです。

泰葉さんは2016年12月頃よりCDアルバムを出すべく制作を進めていました。
制作関係者6人に対し帝国ホテルのスイートルームでドンペリ3本や大きいオードブルを持ってこさせるような親睦会を開くなど気前のいい雰囲気で打ち合わせをスタート。しかし、5月18日に行われた1回目のレコーディングから、順調に音楽制作は進み、あとはCDをプレスする段階という7月中旬、プレス代600万円を納める段になって一転……

困ったマネージャー（当時）のAさんは、ギャラの半金を先にもらうなど様々な方面に必死で働きかけ、資金をかき集めます。が、一旦かき集めたお金も、また泰葉さんの生活費に消えてしまう有様。最後の手段としてアテにしていた海外の大きなビジネスも、泰葉さんがブログに「自己破産」「会社倒産」と派手に書いたことでお断りされてしまう顛末に……。これによりCD制作が完全に中止になってしまいます。

その恨みを、泰葉さんは事もあろうにマネージャーAさんにぶつけることで解消しようとします。Aさんの顔と実名を出して“ストーカーだ”“セクハラだ”とブログに書き始めたのです。

泰葉さんの凶行はさらにエスカレート、ついにはAさんの家の玄関のドアの前に……

このころの泰葉さんのブログは「自己破産告白」「都知事選出馬宣言」「婚約発表」ともはや何が起きているのか誰にも（もしかしたら本人にも）わからないほど目を引く大きな出来事の記事がてんこ盛りで、何か常軌を逸した底知れぬパワーが炸裂しています。後述しますが、病気の症状である可能性はかなり高いとみえます。

この状態では、成功していた時の芸能生活のようにはいかないことが窺えます。
しかしただでさえ「お嬢様」の出身の泰葉さんは、金銭感覚を身の丈に合わせるということが難しいかもしれません。
2018年9月には、なんと100万円ものスキッパー（踏み倒し）騒動を引き起こしてしまいます。

そして、誰もが黙る、
ここまでで最も衝撃のブログ記事がこちらになります。

見出しから、もうおわかりでしょうか？

そう。

このブログの何が衝撃かと言いますと、
泰葉さんのおっしゃるこの「ホームレス」の状態、それは

“ハイアット”といえば、世界に500軒以上ある高級ホテルグループです……。

まさに、「家がないなら高級ホテルに泊まればいいじゃない♪」のマリーアントワネットさながらの豪遊ぶり。

5月1日のブログではホームレス生活を嘆きながらアピールしつつも、実際その期間は“超”がつく高級ホテルで優雅なもてなしを受けている最中でした。

そして連泊費用100万円を現実払えるはずもなく、踏み倒すことになります……。

事情を聴いた記者によると、泰葉さんは「ユーチューバーになれば10億円、新曲のCDがヒットすればすぐに入金があると言われたので、それを当てにして泊まってしまった」「命を狙われたり、付け回されたり、危ないなと思ったので駆け込み寺だと思って泊まったんです。命の危険があったので、ハイアットさんにすがるしかないと思ったんです」ということだそうです。

泰葉さん自身にかなり病的な問題を抱えている気がします。

病気の疑いが強まる泰葉さんですが、だとするといったい何の病気になるのでしょうか？

「精神科」の病気として最も多い「統合失調症」ではないかという声が多く挙がっています。
統合失調症は、幻覚や妄想から非常にインパクトのある行動に繋がることから、こうしたお騒がせ事件の時にはネットでよく挙がる病気です。
非常に繊細な話題ゆえか、タブー視されてテレビではなかなか取り上げられないものの、100人に1人が発症するという、歴史も100年以上長い病気でもあります。（過去には「精神分裂病」という病名でしたが、偏見を助長するということで変更されました）

泰葉さんがハイアットホテルに泊まった際の「命を狙われたり、付け回されたり、危ないなと思ったので駆け込み寺だと思って泊まった」「命の危険があった」という発言には、統合失調症の妄想症状が出ていたという見方をすることもできます。

しかし泰葉さんは2016年11月4日にTBSの番組「爆報！ＴＨＥ　フライデー　あの人は今…家族問題」で、自身が双極性障害（躁うつ病）であることを告白していました。

双極性障害と統合失調症は別の病気であり、
統合失調症は「思考の障害」と言われ、双極性障害は「気分の障害」と言われています。

統合失調症は、幻聴や幻覚が現れますが、双極性障害にはそういったことはありません。
しかし双極性障害の患者は、躁状態の時に現実味が無くなり、
その場しのぎの理由での行動や、生活水準に見合わない豪遊をしてしまったりするそうです。

たしかに、これは泰葉さんによく当てはまります。
脅迫状を送り付ける警察沙汰事件や、高級ホテル連泊100万円踏み倒し時は、非常に病気が悪化しているときだったのだと思います。

ネットには、元々の性格がとてつもなくわがままで自己中心的なだけだという見方をする人もいましたが、医師の診断が下っている以上は病気であることは間違いないでしょう。

しかし、いずれにせよ病気だからと何でも許されるわけではありません。

迷惑をかけてもいいのだと勘違いして甘えたり、目立つことで生活費を稼ごうと思うのは、同じ病気でも必死に社会生活を送ろうと真剣に生きている人に対して失礼ですし、そうした人々の努力や信頼を踏みにじるとても迷惑な行為です。

行く先々で数百万円単位の被害をばら撒き続けるのは社会的に問題ですし、自らの奇行をさらし続けるのは泰葉さんにとっても好ましい状況とはいえません。

目立つ芸能人であるからこそ「奇行」のダメージは甚大です。しかし、目立つことは治療にとってメリットと捉えることもできます。周囲が病気の悪化時に早期に気付いてくれることで早めの医療介入がなされるのを願うばかりです。