俳優の河相我聞さんの独特の視点と人生観から紡がれるブログが、笑える、癒される、時にためにもなる、と人気を博しています。
好評ブログ「お父さんの日記」について、またその独特の人生観を作り出した河相我聞さんの特殊な生い立ちについてもお伝えします。
人気店だった「ラーメン我聞」の廃業理由についても。

俳優、ミュージシャン、バラエティタレントなど、多くの顔を持ちマルチに活動している人気タレントです。

・名前　　：河相我聞
・生年月日：1975年5月24日
・血液型　：A型
・年齢　　：42歳
・出身地　：埼玉県大宮市
・身長　　：177cm
・所属事務所：ウィーズカンパニー

河相我聞さんは10代のころから俳優として活躍し、大家族をテーマにしたドラマ『天までとどけ』や、現代もなお映像化が繰り返されている『時をかける少女』の1994年に放送されたドラマにも出演しています。

ドラマや映画、舞台に出演する俳優としてだけでなく、バラエティ番組への出演、またミュージシャンとしても活動するなど、幅広い活躍をしているマルチタレントさんです。

河相我聞さんは自身でラーメン店を開いたことがあります。
その名も、「ラーメン我聞」。
自身の名前をがっつり使用しネームバリューを全面に押し出したお店です。

河相我聞さん曰くノリで始めたというなんともお粗末な理由で開店したラーメン我聞ですが、意外にも売り上げのほうが伸びる伸びる。
初めは東京の立川で営業していたラーメン我聞は、最終的に計5店舗まで各地に店を増やしたほどです。
河相我聞さんもタレント業の合間に実際に厨房に立ってラーメンをつくっていました。

しかし着々と売り上げを伸ばしていたラーメン我聞ですが、オープンから3年足らずで潰れてしまいます。
いろいろな問題が発生していたようです。
まずは「ラーメン我聞」とあるように、タレント名を使って利益を得ていたことに対して、河相我聞さんの所属事務所から肖像権使用の問題で訴えられてしまいました。
元々事務所の了承を得て店を始めていたので、河相我聞さんにとっては寝耳に水でしたが、肖像権に使用に関して双方に食い違いが発生したようです。

それからお店のお金が無くなる問題。
どうやら店の経理担当者の横領の事実が発覚したようです。
河相我聞さんのもとにもその手の人が現れてワゴン車で連れていかれたこともあったなど、水面下で様々なトラブルが発生していました。
やはり大きなお金が発生するところにはいろいろな種類の人間が集まってくるようです、とまとめておきましょう。

ラーメン屋の問題もあって、一時期メディアへの露出機会が減っていた河相我聞さんですが、2017年から再び注目が集まってきています。
そのきっかけとなったのが、河相我聞さんが独特の目線で執筆を行っているブログ、「お父さんの日記」です。
このブログについてはのちに詳しく記述しますが、河相我聞さんの人生を垣間見れるとてもユーモラスな内容になっています。

河相我聞さんが生まれた時、既に父親は70歳ぐらいの年齢だったそうです。
むむ、一体どういうことでしょうか？
まず70歳で子供をつくれるということは、お父さんが相当な活力の持ち主であったことは間違いありません。
そしてお母さんが70歳ぐらいで妊娠、出産するというのはさすがに難しいでしょうから、河相我聞さんの両親はかなりの年の差婚だと考えられます。
しかし実際はもう少し事情が違うようです。

河相我聞さんのお母さんは、河相我聞さんのお父さんとなるはずの人物とは結婚せずに子供を産みました。
河相我聞さんのお父さんには他に本当の奥さんがいます。
河相我聞さんのお母さんは、難しい言葉でいう妾（めかけ）だったのです。
愛人という関係に近いのですが、本当の奥さんにも存在を知られつつ、生活の援助も受けているという点が異なっています。
法律上は関係性のない、一夫多妻制といいますか。
現代ではなかなか考えられないような話ですが、とにかく河相我聞さんはそういった特殊な事情の家庭に生まれました。
70歳のお父さんは実業家で、その点河相我聞さんはわりと裕福な生活をすることができたようです。

河相我聞さんには70歳年上のお父さんの他に、40歳年上のお姉さんがいるようです。
お姉さんがおばあちゃんぐらい自分より年上ということです。
その40歳年上のお姉さんは、お父さんの本当の奥さんが生んだ子供です。
河相我聞さんとは腹違いということになります。
なんだか話が斜め上をいきすぎて理解がなかなかついてきませんが。
簡単にまとめれば、河相我聞さんのお父さんはかなりの絶倫さんだったということでしょうか。

かなり特殊な家庭に生まれた河相我聞さんですが、その環境が影響してか、彼自身も少し変わった人生を歩んでいきます。
1994年、河相我聞さんが19歳の時に、劇団で知り合った女性との間に子供をもうけます。
ただ自身の俳優という職業を考慮し、女性との関係、子供がいるという事実は伏せ、女性とも疎遠となりました。
しかし1998年にその事実が発覚してしまい、隠し子報道がされました。
その翌年に河相我聞さんは女性と復縁、結婚をし、その後2人目の子供を授かります。
そして2011年になって、女性と離婚。
それからはシングルファーザーとして働きながら2人の子供を育てています。

河相我聞さんの長男、河相沙羅さん（現在23歳）は、高校2年生の時に芸能界入りし、父親と同じ俳優の道に進みました。
しかし初めは順調だった河相沙羅さんの俳優業ですが、しだいに苦戦。
オーディションに100回も落ちたことがあるようです。
俳優として目標がいまひとつ見えてこないと感じた河相沙良さんは、演じる側の俳優ではなく、指導する側の映画監督を目指すようになります。
父の河相我聞さんも息子の進路を応援しているようですね。
息子に映画監督になってもらって、自分に演技指導とかしてほしい、と語っていたことがあります。
他人や自分を縛る余計なプライドを持ち合わせていない、柔軟なお父さんですね。

それから次男の河相竜跳さん（本名河相唯円。現在16歳）も子役として複数の映画やドラマに出演しました。
河相竜跳さんの中学卒業後の進路は、高校には進学せず、なんとなく俳優を目指しながらバイトでもしようと考えていたようです。
見兼ねた父の河相我聞さんは、「勉強しなさい。高校ぐらい出ておきなさい」とは言いませんでした。
では一体何をしたのかというと、既に40歳を過ぎている自分自身が、勉強をして高卒認定試験を受けたのです。
中卒の学歴で止まっている自分では説得力に欠けるため、父親として自分の背中で息子に語りかけたのです。
すごいことですね。
なかなか子供のためにここまでできるお父さんもいないのではないでしょうか。
そして42歳にして見事高卒認定試験に合格した河相我聞さん。
これでようやく息子も高校受験のために勉強を始めてくれるかと思いきや、

と軽くあしらわれてしまった模様です。
お父さんも辛いですね。

ブログ「お父さんの日記」の人気により、現在注目度が増している河相我聞さん。
「家族全員フリーター」というわかりやすく興味深いワードから、世間の注目が集まっています。
独自の人生観とユーモラスな語り口で綴られているブログで、とても読み応えのある面白い内容なのですが、突然のブレークのきっかけは何だったのでしょうか？
ここでは河相我聞さんのブログが注目を浴びたきっかけと、2人の息子との関係性などについてお伝えします。

2017年6月、河相我聞さんは「築50年の家（約10坪）をフルリフォームしたら幾らかかるか。」と題した記事をブログにアップしました。
その名の通り、古い物件をリフォームしたらどれぐらいの金額になるのかという内容です。

築50年の家とは、河相我聞さんが生まれた当初に住んでいた家で、現在河相我聞さんのお母さんが所有しているものの、古すぎて借り手もいない空き家状態となっていました。
お母さんにとって思い入れのある家であるため、売らずにリフォームをしてまた利用したいということで、河相我聞さんに相談したのです。

どうしようかと考えていたある日、たまたま出会ったリフォーム屋さんにその築50年の物件を見てもらった河相我聞さん。
リフォーム屋さんに3つのリフォームのパターンを示してもらい、それぞれの方法でかかるリフォーム料金も教えてもらいました。
お母さんと河相我聞さんは即決で、最も金額のかかる、リフォーム屋さんが「自分で住んでみたいと思える家」として考えたリフォーム方法を選び、その通りリフォームを実行しました。
この話には最終的に予想外の驚きの展開が待ち受けているのですが、気になる方は実際に河相我聞さんのブログを読んでみましょう。

さて、この記事に関して、漫画家の瀧波ユカリさんがツイッターで呟いたことにより、またたく間にネット上で情報が拡散されました。
興味を抱いた読者たちがこぞって河相我聞さんのブログに押しかけ、それまで200ほどだったブログのアクセス数が一挙に47万まで跳ね上がったそうです。
このことで一番驚いたのは間違いなく河相我聞さん本人でしょう。
現代のネット社会を象徴するような出来事ですね。
こうして河相我聞さんのブログの存在は世に知れ渡りました。

ブログでは、2人の息子たちと過ごす河相我聞さんの日常や人生観を垣間見ることができます。
河相我聞さんはブログでこのようなことを綴っていたことがあります。

このやや自虐的に語っているところが世間にフューチャーされ、「家族全員フリーター」というワードが一種のキーワードのようになっています。

この記述があった投稿記事は、焼き肉屋に行って2人の息子と一緒に将来について家族会議をした内容です。
河相我聞さんはべつに家族全員がニートでもいいと思っているわけではありません。
そのため2人の息子のお父さんである河相我聞さんは、焼き肉屋で子供たちに将来についての話をしたのです。
しかしお父さんの心配はよそに、子供たちは肉をもぐもぐ食べながら自由奔放かつ楽観的な将来像を父親に語ります。
ある意味子供たちに逞しさを感じたお父さん。
決して親が子供にガミガミ言ったりしない、不思議な関係性の家族ですね。
そして河相我聞さんはこの記事の最後をこのように締めくくっています。

子供に自立を促しているようで、でも突き放しているわけでもない。
とても印象に残る言葉ですね。
父親として、河相我聞さんの温かい人間性が垣間見える一コマではないでしょうか。

河相我聞さんのブログがあまりに好評のため、ブログ「お父さんの日記」を書籍化したものまで発売されました。
さらに公式のアメーバブログ「聞いてくれ、もうガモンできない。」も始まり、勢いに乗っています。

また、河相我聞のブログのブレークのきっかけをつくった漫画家の瀧波ユカリさんとも交流を持ち、公式ブログのトップに表示されているイラストなどを描いてもらったようです。

40歳を過ぎ、それほど大々的な脚光を浴びることがなくなっていた一俳優さんに、ひょんなことから突然大きなチャンスが巡ってくるなんて、面白い世の中ですね。
どこにチャンスが転がっていて、何がきっかけで注目を浴びるのか、わかったもんじゃありません。
河相我聞さん自身、ブログにこんなに注目が集まったことに対して、「運が良かったのだろう。」と結論づけて語っています。
運を引き寄せる力も実力のうちということでしょうか。

ブログ「お父さんの日記」でブレークした河相我聞さんをご紹介しました。
彼の独特の感性と人生観を作り上げたのは、やはり独特だった彼の生い立ちにあったような気がします。
2人の息子の進路を見守りつつ、自身も活動を続けている河相我聞さん。
これからもブログでその時々の想いを綴ってくれることでしょう。