トクダネのコメンテーターやラジオ番組のJ-WAVEのナビゲータなど、数々の番組に出演しで活躍ていた自称経営コンサルタントのショーンK(47)氏に学歴詐称疑惑が浮上しました。

本人は「誤りがあった」とすぐに認めた件に調べたところ次々に嘘が出てきてもはや学歴詐称だけではなかった事が判明しました。

なぜ、彼の経歴詐称がバレたのか、経緯とその後のショーンK氏の対応、また次々に暴かれる衝撃の詐称内容をまとめてみました。

まずは、ショーンK(本名:川上伸一郎)のプロフィール

ショーンK氏

ショーンK氏

本名   :川上 伸一郎(かわかみ しんいちろう)
別名義 :ショーン・マクアードル川上(Sean McArdle Kawakami)
生年月日 :1968年3月21日(47歳)
出生地  :日本
職業   :経営コンサルタント(自称)
      キャスター
      ラジオパーソナリティー
      ナレーター など

配偶者  :既婚
所属事務所:サンディ

ショーン K(別名義として、ショーン・マクアードル川上(Sean McArdle Kawakami)、1968年3月21日は、日本で活動しているラジオパーソナリティー、ナレーター、タレントである。

ショーンKさんの学歴詐称の発覚経緯

ショーンKさんの学歴詐称の発覚経緯は週刊文春

ショーンKさんの学歴詐称の発覚経緯は週刊文春

ショーンKさんの学歴詐称に関する記事は、2016年3月16日発売の「週刊文春3月24日号」に掲載されています。

ショーンKさんの学歴詐称が発覚したのは、2016年3月16日発売の雑誌「週刊文春3月24日号」の記事「ショーンK ショーン・マクアードル川上(47)の嘘」がきっかけです。

記事によれば、締切直前に文春編集部に、ショーンKさん本人が訪れ、報道記事に対して認めたとの事。

結局、本人が編集部に出向き、釈明をしたもの、その答弁も記事となり、発売され世の中に知られる事となります。

うーん、スプリングセンテンス文春、恐るべし調査力と取材力です。
最近のスクープ連続と、報道された芸能人のその後の活動状況をみると、恐るべしとしか言いようがありません。

週間文春が報じた記事の抜粋

週間文春が報じた記事を抜粋するとこんな感じ

■ハーバードMBA取得もテンプル大卒もでたらめ
■世界7都市に拠点 だが米パートナー顔写真は別人
■本名は川上伸一郎 高校同級生は「えっ、顔が違う!」
■記者が疑惑を質すと低音美声で「それはダメだと思います」

情報が錯綜していて訳分からないので、簡潔にまとめたよ

学歴詐称から報じられ、ハーフじゃない疑惑や、整形疑惑、コンサル経営の実態なし疑惑など、様々な疑惑が噴出し、もはや我々視聴者も何が何だか分からない状態になってしまっているショーンK疑惑。

情報が錯綜しているので、彼の詐称、嘘を8つの項目に簡潔にまとめてみました。

1.アメリカのテンプル大学卒 → 日本の高卒

2.ハーバード大学院卒でMBA取得 → オープン授業を3日受けただけ

3.パントンソルボンヌ(パリ第一大学)大学留学 → オープンキャンパスに行っただけ


4.アメリカ人とのハーフ → 純粋な日本人

5.ショーン・マクアドル川上 → 本名:川上伸一郎(あだ名はホラッチョ川上)

6.世界7ヶ所に拠点を持つコンサル会社代表 → 実態なし。
                        住所は恵比寿のライオンズマンション

7.共同経営者にジョン・G・マクガバン氏 → そんな奴いない。写真は別人を無断使用。

それでは、それぞれの詐称を掘り下げてみましょう。

1.アメリカのテンプル大学卒 → 日本の高卒

こちらがテンプル大学

こちらがテンプル大学

テンプル大学は、米国ペンシルバニア州にある州立大学です。
日本にもテンプル大学ジャパンキャンバスが存在し、ショーンK氏はこちらの学位を取得との事でした。

ショーンK氏がBA(学位)を獲ったと自称する、テンプル大学は、100年以上の歴史を持つ米国ペンシルバニア州の州立大学で、卒業生には政治家などの著名人も数多く、研究分野でも高い実績で知られている由緒正しい大学です。

日本にもテンプル大学の日本校(テンプル大学ジャパン)があり、ショーンK氏は、このテンプル大学ジャパンを得て、本国ペンシルバニアのキャンバスに進学し学位を獲ったととの事でした。

しかし、実際には地元熊本の高校卒が本来の学歴だったよう。

テンプル大学ジャパンに入学自体はしたものの、その後は海外の大学でオープン講義を受けて遊学したままテンプル大学には戻らなかったと、所属事務所サンディの公式ホームページに釈明が記載されています。

ただし、テンプル大学の入学の真偽も分からないため、釈明の記載さえも嘘である可能性が非常に高いようです。

ショーンK氏の通っていた高校は、県立であれば、熊本高校、済々黌高校、第二高校、私立の場合だと、真和高校、熊本学園大学付属高校、熊本マリスト学園高校と推測されていますが、いずれも偏差値の高い高校です。

もしかすると、高校もあまり偏差値が高くない高校だったかもしれません。
ただし、ショーンK氏の英語力だけは本物のようで、学力は高かったのかもしれません。

2.ハーバード大学院卒でMBA取得 → オープン授業を3日受けただけ

ハーバード大学はアメリカ最古の高等教育機関で、多数の著名人を輩出

ハーバード大学はアメリカ最古の高等教育機関で、多数の著名人を輩出

ハーバード大学に在籍していた著名人の一例

ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)
マーク・ザッカーバーグ(Facebook創設者)
デイヴィッド・ロックフェラー(銀行家)
バラク・オバマ (アメリカ合衆国第44大統領)

ハーバード大学といえば、誰もがその名前を聞いた事があるくらい有名な大学です。
アメリカ合衆国最古の高等教育機関であり、世界でトップレベルの名門大学として、アメリカ大統領をはじめ数々のエリートを世に送り出しています。

英タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)が発表している「世界大学評判ランキング」では堂々の1位。
同ランキングでは日本の東大は12位、京大は27位なので、ハーバードの凄さがうかがえるでしょう。

もちろん、超難関校なのは言うまでもなく、日本人の留学希望者の合格率はわずか6%だそう。

ショーンK氏は、ハーバード大学の大学院を卒業し、MBA(経営学修士)を取得したとオフィシャルHPに記載していましたが、週刊文春の報道によれば、オープン授業を3日間受けただけで、入学も卒業もしていないとの事でした。
この記事については、ショーンK氏本人も詐称を認めています。

3.パントンソルボンヌ(パリ第一大学)大学留学 → オープンキャンパスに行っただけ

パリの13ある国立大学の1つ

パリの13ある国立大学の1つ

約4万人の学生が在籍し、法学、歴史学、哲学、政治学、経済学、数学などの学部がある大学です。

ショーンK氏が留学したと伝えているパリ第一大学は、フランスのパリにある国立大学です。
あまり聞きなじみのない大学かもしれませんが、英タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)が発表している「世界大学評判ランキング」では50~60位にランクインしており、世界の中でも上位の大学の1つのようです。
(先の項目で述べたように、東大は12位、京大は27位)

4.ショーン・マクアドル川上 → 本名:川上伸一郎(あだ名はホラッチョ川上)

ショーン・マクアドル川上(ショーンK)氏の本名が実は川上伸一郎であったと名前詐称があった事も発覚してしまいました。

また、高校時代には「ホラッチョ川上」というあだ名で呼ばれていた事が、3月18日に放送された日本テレビ系の情報番組「スッキリ!!」の「同級生3人が明かす“違いすぎる熊本時代”」として、川上氏の同級生とされる3人のコメントをVTRで紹介した事で露呈しました。

嘘をつくイメージがあったようで、「ホラッチョ = ほら吹き」から、ホラッチョ川上というあだ名になったようです。

また、一部では「おっぺけぺー川上」というあだ名で呼ぶ同級生もいたようです。

ショーンK氏の中学時代、高校時代の卒業アルバム写真

ショーンK氏の中学時代、高校時代の卒業アルバム写真

ハーフと言われてもうなずける、堀の深い外国人顔の現在とはことなり、中学時代は、いわゆる田舎顔の純日本人といった顔。
ただ、細めた目元には、現在の面影もあるような。
高校時代には現在の面影もある顔になっています。

整形疑惑もあるショーンK氏ですが、もしかしたら顔はあまりいじっていないのかもしれません。ただし鼻(目の間の部分)は整形したように見えますね。

高校時代は、だらしない、いいかげん

高校時代は、だらしない、いいかげん

「スッキリ!」の取材では、高校時代の同級生は、ショーンKさんの印象を「だらしない」「いかげん」と語っています。

おっぺけぺー川上と呼ぶ同級生も

おっぺけぺー川上と呼ぶ同級生も

おっぺけぺーとは、庶民の気持ちのわからない特権階級や末端の人民の気持ちのわからない指導者のこと。またはそれらの人を罵倒する時に使われる意味を持つ言葉です。

ホラッチョ=うそつき
オッペケペー=人の気持ちがわからない

でしょうか。

また、外国人顔のイケメンで、女性の扱いが上手く、女性にモテる印象のショーンK氏ですが、学生時代の女子の同級生からは、下記のような証言がとられています。

「特別に英語ができた訳じゃないし、帰国子女という話も出たことがない。ほとんどの人が覚えてないと思います」

女子の中では、存在感がなかった様子

5.アメリカ人とのハーフ → 純粋な日本人

ショーンK氏は、アメリカ人の父と台湾人の母との間に生まれたハーフと自身の出生を述べていましたが、これも嘘であることが発覚しました。)

ショーンK氏の両親は、父親はアイルランド系日本人。母親は日本人です。
そのため、ショーンKさんはハーフではなく、日本人であることが判明。

クォーター説もありますが、父親がアイルランド人とのハーフなのかは分かりません。

また、アメリカ帰りの帰国子女であるとの事ですが、同級生の証言からは、そういったイメージはなかったそうです。

6.世界7ヵ国に拠点を持つ経営コンサル代表 → 実態無し、会社は恵比寿のライオンズマンション

週刊文春の記事によれば、ショーンK氏のコンサルタントとしての経歴についても詐称ではないか?との見解が報じられています。

現在閉鎖されているショーンK氏のオフィシャルサイトでは、ブラッドストーン・マネジメント・イニシアティブ・リミテッド(本社:米デラウエア州)という会社の代表として、世界7カ国に拠点を持っていると記述されていましたが、実態はなく、どのような企業とコンサル契約を結んだのか、具体的な実績もないそうです。

また、ブラッドストーン・マネジメント・イニシアティブ・リミテッド(本社:米デラウエア州)というコンサル会社は、米国デラウェア州に本社があるとの事でしたが、実際には、米国デラウェア州ではなく、渋谷区恵比寿西の1-1-8にある事が判明。

秒間SANDAYさんの調査ではライオンズマンションの一室ではないか?と推測されています。

ショーンK氏の会社の住所を調べると…

ショーンK氏の会社の住所を調べると…

むむ…
ここはライオンズマンション?

もしやショーンK氏の自宅はライオンズマンションなのでしょうか?
なんか庶民的ですね。

しかし、コンサル詐称疑惑に対して、ショーンK氏は、所属事務所サンディの公式ページ内で以下のように述べ、経営コンサルティングを行っていることは本当だと主張しています。

自分で独立してコンサルティング業務を行うようになったのは、1995年頃です。私が主宰するブラッドストーン・マネジメント・イニシアティブ・リミテッドは2002年に設立ですが、その前からコンサルタント業務を行い、いわゆる法人成りしています。
文春の記事のなかで、私がコンサルタント業務を行っていないかのような記載は誤りです。アメリカで納税申告をしていないことについても、日本でコンサルタント業務を行っていることから日本で納税しているからに過ぎません。
また、クライアントについても、コンサルタント業務は、直接契約ではなく、下請的に分野を限定して行うことがあるので、直接契約のご認識がないだけです。

ワーナーブラザーズや、マクラーレンのコンサルを行ったとの本人談がありましたが、両社ともその事実を否定しています。

コンサル実績も嘘であった事が濃厚です。


しかしながら、事実コンサルと称す人には色々な人がおり、きちんと経営状態や課題を見つけ解決策を提示する人もいれば、ただ一言アドバイスをするだけでもコンサルしたと言う輩もいます。

そのため、この疑惑については白黒つけにくいもののようですね。
言うなれば、限りなく黒に近いグレーでしょうか。

7.共同経営者にジョン・G・マクガバン氏 → そんな奴いない。写真は別人を無断使用。

ショーンKの会社のHPに載っていた共同パートナー「ジョン・G・マクガバン」氏

ショーンKの会社のHPに載っていた共同パートナー「ジョン・G・マクガバン」氏

マネジングパートナーとしてM&Aや財務オペレーションなどに携わっている人物との記載があります。



しかし、この人物、時際には…?

無関係な人物だった事が判明

無関係な人物だった事が判明

ジョン・G・マクガバンとして掲載されていた写真は、Northern Illinois Universityという大学に籍をおいている教授で、名前はGary J. Skoien氏ということが判明。

彼は「ジョン・G・マクガバン」ではなくまったくの無関係な人物の写真を無断使用している事が判明しました。

なぜ、ショーンK氏は、ここまで酷い学歴詐称や経歴詐称をしてしまったのか?

何故、オフィシャルホームページに誤った記載がされていたのか?

ショーンK氏は、所属事務所サンディの記載した謝罪文で、自身の公式HPに誤った内容が記載されてしまった理由を以下のように語っています。

コンサルタント業務では、ホームページから顧客が集まるということがほとんどないので、急ごしらえのβ版のまま、長い期間、誤りが存在するまま放置されてしまいました。

釈明によれば、外部の会社にHP制作を委託し、β版のまま放置されていたとの事でした。

このページの著者もHPの制作を請け負った事がありますが、たしかにWEBサイトの制作を請け負う際に、ダミーテキストを入れておく事もあり、ダミーテキストのまま、クライアント(この場合はショーンK氏)が確認せずに本番公開されてしまう事も、ごくたまにあります。

ですので、ショーンK氏の釈明は、真実である可能性はゼロではないもの、これだけメディアに露出し顔が売れ、オフィシャルサイトへのアクセスもそこそこあるであろう状態において、HPの記載内容が間違ったまま放置し続ける事は、まずないと考えられます。

ショーンK氏の学歴、経歴詐称は本人の指示、もしくは事務所の指示では?

たしかに、HP制作を請け負った会社が、ダミーテキストで架空の経歴を記載し、ショーンK氏自身が確認を怠った為、本番アップされて公開されてしまった可能性もゼロとは言えませんが、これだけの長い期間、一度も確認しない事は考えにくい事です。

したがって、詐称は本人の指示、もしくは所属事務所の指示であると推測できます。限りなく黒に近いものでしょう。


HPの誤字の修正更新ができないほど忙しかったと釈明するかもしれませんが…

学歴・経歴詐称で、ショーンK氏が失った嘘の代償はあまりに大きい

週刊文春の記事により、学歴詐称が発覚し、その後スッキリなどのメディアによって様々な嘘が露呈してしまったショーンK氏。

彼は4月に放送予定のフジテレビの社運を賭けた番組「ユアタイム」や、テレビ朝日系列ネットTV「Abema TV」など数々の新番組への出演が内定していました。
また、これまでも「とくダネ!」のコメンテーターやラジオ「J-WAVE」のパーソナリティも務めており、数多くの仕事をこなしてきました。

今回の報道を受けて、ショーンK氏は下記の出演番組の出演自体と長期の活動停止を申し出ています。


● 4月より放送予定であったフジテレビ「ユアタイム」(2016年4月より予定)
● テレビ朝日系列ネットTV「Abema TV」(2016年4月より予定)
● フジテレビ「とくダネ!」
● テレビ朝日「報道ステーション」
● BSスカパー「Newsザップ」
● 81.3FM J-WAVE「MakeIT21」


きっかけは、1つの小さなウソだったかもしれません。
それが、本人の意思なのか、所属事務所の指示なのか、少しずつ嘘が誇張され、どんどん嘘を嘘で塗り固めてしまったのでしょう。

ショーンK氏が失った嘘の代償は、あまりに大きいものでした。

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