大阪府寝屋川市にある大学の『大阪電気通信大学』が2017年度の入試公募に女子受験生を優遇した制度を開設し、ネット上で「男性差別だ」と非難の声が相次いでいます。
大阪電通大はなぜ女子生徒の優遇を始めたのでしょうか？


★情報のアップデート
ユーザー様からの情報提供により、同制度は2014年にはすでに実施されていたそうです。
正確な開始年度の情報を求みます！

大阪電通大は1961年に開校された55年の歴史を持つ私立大学です。
寝屋川キャンパス・四條畷キャンパス・駅前キャンパスの3つのキャンパスでは合計5030名の大学生が電気工学や情報工学などについて学んでおり、優秀なエンジニアや理学療法士、第一級陸上無線技術士などを輩出しています。

工学部・情報通信工学部・医療福祉工学部・総合情報学部・金融経済学部と全部で5つの学部が開設されている大阪電通大。

5030名中およそ3340名は工学部・情報通信工学部・医療福祉工学部に属する工学系の生徒であり、ロボットなどを作り出す機械工学やプログラミングが学べる情報工学、医療・福祉機器を作り出す医療福祉工学を学んでいるようです。

残りの1690名中1310名が通う総合情報学部にはデジタルアニメーション学科・ゲーム学科・情報学科の3つが設けられており、3つの学科の内デジタルアニメーション学科とゲーム学科には合計950名の学生たちが通っています。

工学関係だけではなくサブカル関係にも力を入れている大学のようです。

全学部の平均男女比を調査してみたところ、おおよその数値で
工学部　男95％・女5％
情報通信工学部　男96％・女4％
医療福祉工学部　男86％・女14％
金融経済学部　男97％・女3％
総合情報学部　男92％・女8％
となっていました。

やはり主力が工学系という事もあって男子学生が約93.2％を占める超男子過密大学となっているようです。

各学科の受験倍率は2015年のデータだと
工学部　1.9
情報通信工学部　1.6
医療福祉工学部　2.5
総合情報学部　1.8
金融経済学部　1.2
となっており、全学部平均で1.8と定員割れにはなっていませんでした。

1つの定員に対しておよそ2人の受験生が名乗りを上げている状態ですので決して不人気の大学ではありませんね。
前年度も同じような数値でしたので、どうやら毎年安定した人気を誇る私立大学のようです。

定員割れが問題になっている私立大学の厳しい学校事情の中、全学部平均1.8の倍率と決して悪くはない量の受験生が毎年入学試験を受けている大阪電通大。

以前から工学系の専門学校に通っていた高校生や一定の資格を持っている高校生に対しては全学部において一定の点数を加算していたようですが、今年からはその優遇制度に加え“女子に対する優遇制度”を始めました。

この制度は字面の通り受験生が女子であれば無条件で採用される優遇制度であり、受験生が女性であれば全学部において一定の点数を加算するという制度です。

ちなみに、2011年には九州大学の理学部数学科で似たような制度が撤廃された前歴があります。

九大理学部のケースは加点ではなく後期入試の定員9人の内5人を女性に割り当てる“女性枠”という制度でしたが、こちらも「男性差別だ」「法の下の平等に反する」という声が相次ぎ、九大顧問弁護士による『憲法違反の可能性がある』という見解によって女性枠制度は採用されないまま撤廃される事となりました。

こちらも大阪電気通信大学と同じく女子学生や将来の女性教員を増やすことが目的の優遇制度だったようです。

違憲制度の可能性が指摘され、女尊男卑や男性差別の指摘が声高に上がり続けいる今回の女子生徒優遇制度。
ネット上では炎上の様相を成している新しい制度のようですが、現在この件に関して公式Twitterや公式サイトでは何のコメントも出されていません。

試験日は2016年11月12日か13日のようですが、今回は女性優遇制度が採用されたまま受験が始まってしまうのでしょうか？
残り1ヶ月を切った大阪電気通信大学の動向に注目が集まります。


★情報のアップデート
ユーザー様からの情報提供により、同制度は2014年にはすでに実施されていたそうです。
正確な開始年度の情報を求みます！