1.えび
えびは「長生き」するようにという願いが込められています。えびのように腰が曲がるまで長生きでいられますようにという意味で欠かせない具材です。

2.れんこん
れんこんは「先が見通せるように」という意味。穴が空いたれんこんから、未来の見通しが見えるようにという思いが込められています。

3.豆
こちらは「仕事がうまくいくように」という意味です。そのわけは「マメに働く」という語呂合わせからきたもの。

具だくさんのちらし寿司には、「生涯、食べるのに困らないように」という願いも込められているといいます。

なかでも岡山県のものは、ちらし寿司の原型といわれています。
江戸時代、岡山では倹約のために「一汁一菜令」が出されていて、食べ物には制限がありました。
そんな法令をかいくぐり編み出されたのがちらし寿司でした。

寿司桶の底に具材を敷き、その上に酢飯を覆い被せるという作り方。
せめてお祝いの席くらいは華やかに……という当時の人々の思いが、現代のひな祭りにもつながっているようです。

コツ・ポイント
◆具材はお好きなものでアレンジ可。
◆錦糸卵はまとめて作って冷凍しておくと便利です。片栗粉が入るとまとまりやすく、マヨネーズを少し入れると酸の働きでキレイな卵色になります。
◆分量は2合3～4人分位。大きめのお重1段分位です。

コツ・ポイント
表面のデコレーションは、プチトマトやブロッコリー等、何でもお好きなものを自由に飾ってください。
ご飯の間に挟むものも、焼き海苔や鮭フレーク、甘く煮たしいたけなど、お好きなものにアレンジしてくださいね。

コツ・ポイント
キュウリはしっかり水切りして下さい。断面を意識して、桜でんぶとキュウリは万遍なく並べると綺麗になります。お刺身はお好きなものでOK。
錦糸卵を間に挟んで三層にするのもおすすめです。
型離れをよくするためには薄く油を型に塗りましょう。

このレシピの生い立ち
桃の節句に供える「菱餅」を、おうちで楽しめる簡単スイーツに。菱餅の色にはそれぞれ意味があり、赤は魔除け、白は清らかさ、緑は邪気をはらうとされるヨモギを表しています。

コツ・ポイント
◆苺で色づけしましたが、他に苺パウダー、紅麹パウダー、桜パウダーなどでも。
◆食紅はほんの少しだけ。ピンク色がもう少し欲しい時だけ。
◆オーブンの加熱時間は調整下さい。

このレシピの生い立ち
ひなまつりの節句菓子をおうちで！赤・白・緑・黄の4色は四季を表し、1年を通して幸せを祈っているという説があるそう。ぜひ手作りで、楽しんで。